東京で長く勤務していながら23区の一部の区域しか知らなかった。
むろん電車などで通り過ぎたことはあったが、江戸川区、葛飾区、足立区、荒川区、北区、板橋区などには立ち入ったことがないのはもちろんだが、通り過ぎた記憶もない。
墨田区は相撲見物で国技館に、江東区は友人の家に遊びに行った程度だが、とりあえずはずした。
そこで、ヒマのときに探訪することにした。ただ、漫然と歩いてもしょうがないので神社仏閣巡りを基本とした。5年ぐらいかかったと思うが、冒頭に挙げた区域だけでなく23区すべてをまわった。
冒頭の区域はいずれ話すことがあると思うが、本日は世田谷区の豪徳寺に行った話。たまたま今日が命日である井伊直弼の碑があるからだ。
なぜ豪徳寺が井伊家の菩提寺かといえば、ここ世田谷は彦根藩の領地だったとか。こんなところに彦根藩の飛び地があったのですね。
神仏に関係ないが、世田谷にあった静嘉堂文庫が先月丸の内の明治生命館の1階に移転したとテレビで報じていた。ここには三菱財閥の二代目総師父子の厖大なコレクションがある。
世田谷時代は常時開館していなかったので入館できなかったが、新移転先ではオープン展示するようだ。世界に二つしかないといわれる国宝「曜変天目」茶碗のひとつが観られる。ほかにも国宝が何点かあるようだ。
上京の機会があれば行ってみたい。