やれやれやっと柔道の個人戦は終わった。残りは新種目の国別対抗戦のみ。
個人戦最後の100キロ超で、素根は反則で勝ち、原沢は反則で負けた。対照的な明暗であった。
言うまでもないが、反則といっても禁じ手を使ったわけではない。消極的な試合運びで指導を受け、その指導の札が3枚に達すると反則負けになる。
反則負けは、柔道で最も恥辱といえる負け方だろう。素根の果敢な攻めで、進撃の巨人みたいな体格の相手を反則負けに追い込んだのから立派な勝ちだ。
だらしないのは原沢である。もともと積極姿勢に切れがない。代表に選ばれるほうが不思議だった。勝てまいと予想していたので案の定の結果だ。
正々堂々と闘って負けたのであれば仕方がない。2枚の指導をもらっていたのだから攻めの動きが必須であるにもかかわらずそれがなく、反則負けでは無様だろう。