本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

禁煙デー

2019-05-31 09:06:25 | Weblog
 今日31日は「世界禁煙デー」とか。30年も前に世界保健機関(WHO)で決議されたようだ。

 私は5年近く前に禁煙に踏み切った。それまではニコチンもタールも高いハイライト党で1日二箱を煙にするというチェーンスモーカーだった。それを苦もなく止められた。息切れで歩けなくなり、その恐怖から立ち切れたわけ。

 ハリウッド映画や米国ドラマから喫煙シーンはほとんど消えたが、相変わらず刑事の「コロンボ」は葉巻を手放さない。コロンボのキャラクターの大事な小道具だからWHO決議を無視したか。
 ミステリーでは犯行現場の吸い殻が微細な証拠になったりしたものだが、今ではタバコを素材として使えまい。

 ところで、アメリカでは愛煙家が肺がんになってタバコ会社を訴え、莫大な賠償金を得たという話があった。不思議な国だ。日本では訴えても敗訴になっているはずだ。もともとJTは国策会社ですもの。

 以前、タバコの古いポスターに「動くアクセサリー」という宣伝文句があった。女性の喫煙者を増やそうという魂胆でしょうね。だいぶ前にJTの職員が「大きな声で言えませんが、タバコの売り上げが落ちないのは女性と未成年者が愛煙しているからです」と話していた。これだけタバコ代金が値上がりしているのだから、その愛煙家も減っただろう。

喪中はがき

2019-05-30 09:25:21 | Weblog
 郷里に住んでいた実兄があの世に旅立った。弟として喪中はがきはどうするものか。
 
 調べてみると、明治7年の太政官布告がその根拠のようだ。もっともこの布告は昭和22年に廃止されている。根拠が失ったわけだが、今でも慣例になっているらしい。
 
 それによると、兄弟姉妹の2親等は90日間喪に服すとある。つまり、3か月が過ぎると喪が明けるので、喪に服する期間が年末年始に係らなければ年賀状を出してもよいということだ。いや、喪に服すという人はそうすればよい。

 私は喪中はがきを出さないが、馬齢を重ねると慣例的な年賀状もいささか重くなってきている。
 年賀状賛成派は、年に1度のことだから久闊を叙し、息災を知らせることは大事だと言う。それもそうだ。やっぱり出すか。

コミュニケーション3要素

2019-05-29 09:07:10 | Weblog
 ジェフリー・ディーヴァーの『スリーピング・ドール』は犯罪小説である。その中に次のような文がある。
 要約すると「相手が嘘をついているかどうか見きわめるための注目すべき要素が三つある。非言語行動、言語の様態、言語の内容」となる。

 これは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの説いた「メラビアンの法則」のことだろうと思う。
 この法則では「人と人とが直接顔を合わせるコミュニケーションには基本的に三つ要素があるとして、話の内容、話し方、ボディ・ランゲージがその要素」となっている。先の小説の非言語行動(ボディ・ランゲージ)、言語の様態(話し方)、言語の内容(これは同じ)と一致する。

 もう少しくだいて話すと、話の内容とは、いうまでもなく相手に伝えたい用件です。話し方とは、たとえばボソボソと話す、キンキン声だといったことです。ボディ・ランゲージとは、表情、態度、服装、身振りのことです。

 メラビアンの法則では、初対面で接したときの相手はこの要素にどれだけ反応するかということを数値化しています。たとえば、商品の売り込みで人に会うとします。その時、相手は話の内容7%、話し方38%、ボディ・ランゲージ55%の割合で反応するそうです。
 ですから、初対面では内容である商品がいくらよくてもたった7%程度しかインパクトにならない。むしろ、声の調子や身なりに気を配って人柄を見てもらい、商品の取引は次回に期待するほうがよさそうだ。


プロとアマの実力差2

2019-05-28 09:08:17 | Weblog
ゲームの世界では、プロとアマの実力差が最も大きいのが将棋といわれている。

おそらく囲碁も将棋と同様に実力差はあるでしょう。
1回の対局で考えられる局面の数値は、将棋では10の220乗、囲碁では10の360乗という。囲碁のほうが複雑である。

それでもプロアマの実力差で将棋が矢面に立つ。おそらく六級から三段までの奨励会のランクを順次上がって、半年にたった2人が四段の狭き門を抜け出すという厳しさがあるからだろう。しかも年齢制限があって、その制限を超えると奨励会を辞めなければならない。アマからプロの道は相当に苛酷であろう。
女性にも奨励会の門戸は開いているが、四段すなわちプロになった人はひとりもいない。代わりに女性だけのプロはあるが。

つい最近、歴代最多勝数記録タイの羽生九段は、小学生時代に八王子将棋クラブに通っていた。当時小学校4年生だった羽生君が角落ちしてくれたのに私は負けたことがある。アマの世界でもこんな差があるのだ。

一方、囲碁では奨励会に相当する院生があるが、初段からプロになれるし、女性も同じ世界のプロである。プロ入りの厳しさが将棋に比べてどうだろう。

ついでに言えば、囲碁には時間つなぎの一手がある。これは相手が必ず応じる手のことだが、将棋には時間つなぎの手はない。それだけ指し手は厳しいといえる。相手が必ず応じるからといって、むやみやたらに王手をする手は論外だ。

プロとアマの実力差

2019-05-27 09:09:01 | Weblog
 プロとアマの間でもっとも実力差があるものは何か。
 巷間言われているのは、スポーツの世界では大相撲、ゲームの世界では将棋である。

 大相撲では、たとえアマの横綱でも角界に入門すればプ幕下の格付けとか。つまり、まだプロではない。プロの入り口ぐらいだ。
 大学相撲部出身でも、一応給金を得るプロである十両以上の関取になっても、壁にぶつかって早々に引退した人もいる。もしかしてその前に挫折した人もいるかもしれない。

 この夏場所優勝の朝乃山は近大相撲部出身で学生横綱ではなかったためか三段目付出(つまりどん尻)が出発点だ。
 実力差が歴然ということだ。

 ところで、朝乃山は優勝したといっても平幕の下位で取組が優位だった。唯一、大関の取組は豪栄道だったが高安との取組はなかった。また、栃ノ心との判定も微妙だ。6分も審議するくらいならもう一丁と取り直しをしてもよかった。力士にケチをつけるつもりはなく、取組編成や誤審くささに後味がわるい。

 将棋については明日に。