疎い発言

　アメリカの格付け会社が、日本の長期国債のランクを一段階格下げした。この引き下げについて、菅首相は「こういうことに疎い」と発言して物議をかもしている。

　あえて菅さんを擁護すれば、首相といえどもオールラウンドではあるまい。ましてや技術系出身だから経済に精通していると思えない。発言にかみついて揚げ足を取る面々は万能だろうか。その連中は、熟語の読みを知らない首相を担いだこともある。
　ただ、疎いとは情報に詳しく聞いていないことだといった弁明は、語るに落ちる。

　問題はブレーンである秘書官たちがきちんとフォローしていないことにある。さらに経済閣僚がいち早く対応すべきだった。スタッフや閣僚の連携のまずさを責めるべきだ。