本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

サルスベリ

2016-07-31 09:08:39 | Weblog
 庭のサルスベリは鮮やかに花を咲かせている。
 その花の色は、色彩音痴だからはっきり言えない。『日本語大辞典』の資料便覧に色名解説がある。大別してあるピンク系にも橙系にも該当しそうだが、特定できない。まぁ、漢字では「百日紅」だから紅色系なんでしょう。

 この何年もこんな見事な色合いのサルスベリを見なかった。確かにあちこちの家の庭でも咲きほこっている。今年は当たり年か。

 その今年も明日から8月。どんどこどんどこ足音高く月日が過ぎていく感じだ。

入れ墨と刺青

2016-07-30 08:53:43 | Weblog
 相模原事件の犯人の体には入れ墨があったそうだ。なかには入れ墨=刺青と表記した新聞もある。同義ということだが、江戸時代は別物であった。
 
 入れ墨は刑罰の一種で前科者のしるしだった。八丈島あたりに島流しされる犯罪者の手首に墨を入れられた。なんでも江戸と大阪では入れ墨の形が違っていたようだ。
 
 刺青は彫り物のことで、勇み肌の火消やいなせな若者などがもろ肌脱いで誇ったものだ。谷崎潤一郎の作品『刺青』には「しせい」とルビを振っている。入れ墨ではないのだ。
 それが戦後、入れ墨も刺青もごっちゃにしたらしい。そういえば「彫り物」とは聞かなくなった。
 
 「倶利伽羅紋々」は彫り物の別称である。昔は銭湯にいたな。今はどこでも入湯お断りだろうけど。

ゴミ焼却

2016-07-29 09:35:25 | Weblog
 裏の畑の片隅にドラム缶がある。必要な個所をくりぬいた簡易焼却炉ともいうべきものだ。知人に頼んで2千円で買った。
 
 ダイオキシンが発生するので家庭焼却はご法度だろうが、手紙類や写真類などの焼却にこっそり利用している。燃えるゴミに違いないが巡回清掃車に出すには抵抗がある。
 
 最近は大胆になって、納屋にある半端な木材や縄類や布袋等も燃やしている。身勝手ながら物の整理には焼却がよいのは事実だ。

障害者の文字

2016-07-28 09:02:59 | Weblog
 相模原市の障害者施設殺傷事件に唖然、茫然とした。あきれた若者だ。
 
 が、そのことには触れない。新聞では「障害者」という用字は当たり前だが、公用の文では表現がぐらついていることについて述べたい。

 法律では「障害者基本法」をはじめ総合支援法や自立支援法など「障害者」の用字が徹底している。
 本来は「障碍」が正しいのだが、実は「碍」も俗字で、漢和辞典によると正字は「礙」とある。この字は「石を前にして人が立ちつくす様」とある。それで妨げる意味なのだ。

 しかし、「礙」はもとより「碍」も常用漢字ではないので、常用漢字の「害」を代用したわけだ。だから、法律で「障害」としている。

 ところが、厚労省のレポートや地方自治体の資料などでは「障がい者」となっている。「害」のイメージが悪いからなそうだ。そのため同じ文節上に「障害者支援法と障がい者」があったりする。
 「害」のイメージは悪かろうと「障がい者」の字面ではなんの意味もない。こんな文字扱いが障害者に配慮されたつもりなのか。ならば、法律も「障がい者基本法」にするべはだ。

 やはり「障碍者」の用字がよい。「日本碍子」という会社はあるが、まさか「日本害子」にはなるまい。

土用のウナギ

2016-07-27 09:03:09 | Weblog
 今は夏の土用の入りだが、なかでも30日の丑の日はうなぎを食べる習慣がある。
 近場に有名なうなぎ屋がある。行けば特上セイロ蒸しを注文する。肝吸い付きで2,550円。二段重ねのごはんの中断と上段にかば焼きが詰まっている。大都会であれば3,500円とか4,000円になるのでは。年に数回しか食べないのだから奮発するのだ。
 
 さすがに丑の日は混むだろうから、寅の日だろうが兎でも辰でも土用期間であればよいはずだ。
 
 話は飛ぶが、ウナギと梅干は食い合わせがよくないといわれている。むろん、迷信だが、かの貝原益軒の『養生訓』でも同食の禁忌の項があるとか。

 うどんと西瓜というのも食禁とされている。時々食べに行くうどん屋では、この時期、大きなタッパーに入った小分けしたスイカが自由に食べられる。オーナーの実家では手広くスイカを作っているからのようだ。
 誰も食い合わせが悪いという言い伝えなぞ知らないだろう。