アメリカの医療ドラマでは死刑囚がドナーになっていた。
実際、腎臓提供を申し出るらしいが、死刑執行の延期を条件とするようだ。その要望が聞き入れられるのかどうかは知らない。
最近の報道によると、日本の臓器移植を待つ患者から多額のカネを受け取って、外国で不正に臓器移植を行わせるとか。
我が国の死刑執行推移のデータを検索すると毎年結構な員数が執行されている。しかし、死刑囚の臓器提供は認められていない。
ところで、私たちが持っている保険証の裏側には「臓器提供に関する意思表示欄」がある。これに署名すれば死亡後ただちに実行されるのかどうかわからない。多分、生前に同意手続きがあるだろう。限られた時間内にしか臓器は活用できないのだから。
とにかく、同じように死刑囚にも意思表示を問うことにすればよいではないか。死後、人の命を救うことになると思えば罪滅ぼしになる。
もっと言えば、アメリカ式に生前に提供できる臓器の移植があってもよいのではないか。この場合は死刑執行延期のインセンティブがあってもよいだろう。
そのために刑事訴訟法の規定を遵守して判決後6ヶ月以内に確実に執行することだ(とりあえず冤罪のことは棚に上げて)。法律違反をしてその期限を守らずに執行を先送りするコストはどれだけあるのか知りたいものだ。
生前提供のインセンティブとする執行延長は、法期限から起算して半年あるいは1年にする。そういうコストであれば国民の文句は出ないだろう。