本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

裏庭

2016-05-31 08:57:12 | Weblog
 夏草は凄まじい勢いで繁っている。仇に遭ったように刈払機でなぎ倒した。夏草ばかりではない。ツツジは花盛りだ。柿の葉も生い茂っている。持て余すのは石垣(この上に畑がある)にはびこるドクダミ。とにかく草花や樹木の旬といえる。

 庭のジューンベリーの実をヒヨドリが余すことなく食べつくしてしまった。ここにあるとよく見つけて飛んでくるものだと感心した。実にはタネが多いので確実にヒヨドリの生活パターンにある土地で根付くだろう。

 記録によると昨年の今はホタルが飛び交っていた。今夜にでもホタルの様子を見に行こう。明日から6月になる。

原爆投下は戦争終結を早めた

2016-05-30 10:24:47 | Weblog
 アメリカは原爆投下が終戦を早め、多くの米兵の犠牲を避けられたとしている。実際、日本でも戦争終結に直結したという認識だろう。

 というのは、日本の軍首脳でさえ、原子爆弾の投下とソ連参戦は降伏のきっかけになる天佑だと発言した旨がものの本に書かれているからだ。

 ただ、米国側の思いとはちょっと違う。米国は原爆の威力に日本は腰を抜かしてホールドアップしたと思っている。
 ところが、日本では原爆投下をギブアップの口実にしたにすぎない。すでに日本は人的資源も兵器類といった物的資源が欠乏していた。かといって、軍部の面子があってその疲弊した国内事情を表立たせるわけにはいかなかったのだ。先の軍首脳の天佑発言はそのことである。
 
 戦争遂行能力が低下していたならば、早晩、原爆投下がなくても日本は降伏したのではないかという憶測もあるだろう。しかし、大本営は本土決戦を持ち込んで米兵を叩くという考えであったようだ。一度、米国をへこませてから停戦するという虫のいい発想だったとか。笑っちゃいますわ。

 おそらく本土決戦となれば多くの国民が巻き添えになったはずだ。
 まず、東京大空襲並みの絨毯爆撃で先制される。海岸都市では艦砲射撃もある。陸戦になれば戦車対リカーの対戦、破壊力の高い兵器対竹やりの闘いとなるではないか。
 これでは原爆の犠牲者をはるかに上回る婦女子を含めた非戦闘員の犠牲は避けられない。沖縄の市民はそうなったではないか。

 原爆投下は、米兵の犠牲者の回避よりもはるかに多くの日本人が犠牲から免れたに違いない。広島、長崎には不謹慎ではあるけれど。

復元かレプリカか

2016-05-29 09:27:18 | Weblog
 『漢字と日本語』という本に「復原」と「復元」の話がある。
 この表記について、ある業界誌の記事で次のように区分していると述べている。
 「復原」とは、旧部材や文献等が残っており根拠が確かな場合(一部推定を含む)かつ改修等で形が変わっていたものを当初の姿に戻すこと。「復元」とは、推測に基づき失われた建物を当時のように再現すること。
 それで、東京駅丸の内駅舎の工事は復原工事と表記することになったとか。

 なるほどねぇ、と思ったが筆者はどちらでもよいと書いている。

 今日の読売新聞の編集手帳によると、タリバンに爆破されて失った太陽神の天井壁画を東京芸大のプロジェクトチームが復元したとある。それを学内で公開しているそうだ。
 原寸大に正確に再現したのでしょうが、現地のその場所に取り戻したわけではないから「復原」でも「復元」でもなかろう。これでは単なるレプリカの制作ではないか。

 地震の被害を受けた熊本城はそのうち復旧するはずだ。これは「復原工事」になるのでしょうね。

2千円札

2016-05-28 09:17:21 | Weblog
 2千円札はとんと見受けない。沖縄サミットと西暦2000年にかこつけて発行されたそうだ。それで表側は「守礼門」というわけか。
 大して流通しなかったが、一説によると肖像画のない紙幣は親しまれないという。「福沢諭吉さんいらっしゃい」と声をかけたいけど、「守礼門」ちょいと来てよ」とはいいにくい。門にはこちらから伺うことになるからだろうか。

 冗談はさておき、米国の20ドル、英国の20ポンド。EUの20ユーロ、隣の中国の20元は2千円ほどには邪慳にされていない(と思う)。
 日本では2千円札は使い勝手がわるいのだろうか。

 商品値段には1,980円がある。2,980円も3,980円もある。このようにもう一段の大台に乗らないところに値頃感があるらしい。この価格設定はユダヤ商法と聞いたが、本当かどうか知らない。
 それはそれとして、1,980円なら2千円札1枚ですむ。3千円以上の支払いでは2千円札が1枚あれば千円×nが必ず1枚分少なくてすむ。

 人は千円札から支払うものだから、時に残っているのは万札だけで困ることがあるものだ。 2千円札はもっと普及してもよさそうなものだが。

ニューラテンクォーター

2016-05-27 08:56:44 | Weblog
 26日の新聞の記事に「…東京・赤坂の「ニューラテンクォーター」ではナット・キング・コールら大物のライブが開かれるなど、高級店は洗練されて大人の社交場だった」とあった。
 
 ホテルニュージャパンの地下にありました。郷里の知り合いのオヤジさんは上京するとこのホテルに宿泊していた。リッチなオヤジさんで、誘われて何度かそのナイトクラブニューラテンクォーターに入った。外国人のホステスが多かったな。

 あるとき、ステージショーでは黒人3人組が唄っていたっけ。後で人に話したところ、それシュープリームスだぞと言われた。歌に興味がないから知らなかった。
 
 洗面所にはチップ用のお盆があった。日本でもトイレでチップを置く処があったわけだ。もっとも、蝶ネクタイの中年の男性がおしぼりを用意していたから、チップを出さないと格好わるいのだ。盆のなかには千円札もあった。小便するだけなのに。
 

 新聞記事が昔を思い出させたことでした。