本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

ビーツ

2019-01-31 09:06:13 | Weblog
 「道の駅」には時々珍しいものがある。果実の「アテモヤ」もそうだ。糖度が高くおいしい。

 少し前にビーツがあった。生のビーツを見たことがないので、赤い蕪かと思った。道の駅の果物や野菜は、その地域の農家が作っている。アテモヤはそのまま食するから売れるだろうが、ビーツが売れるかどうか。

 ビーツといえばボルシチ、ボルシチといえばビーツだが、在郷の家々でボルシチのレシビの出番はありそうもない。
 都会のロシア料理店の注文の余りではないかな。なにしろ、野菜売り場に登場したのは初めてだ。

 買ってきてボルシチを作った。赤ワインが多めだったか、少し酸味が増したが上出来だった。
 残りはきんぴらにした。これもおいしい。凝固した血液のような色だけど。

啄木の歌碑

2019-01-30 09:16:44 | Weblog
 啄木の歌碑は140基もあるそうだが、東京のほかは東北や北海道にあるのだろう。九州にあるとは思えない。
 
 ところがあった。なんと足元の福祉就労センターなる建物の前に建っていた。小粒ながら御影石のしゃれた石碑である。

 気がつかなかったのは、その建物は袋小路の中にあるのだ。用がないから足を向けたことがなかった。たまたま向かいに駐車スペースがあったため発見したのだ。

 さて、肝心の短歌だが「こころよき疲れなるかな息もせず 仕事したる後のこの疲れ」
 なるほど、就労センター前がミソか。今じゃ、この働き方に問題ありかな。

捕虜経験の小説

2019-01-29 09:20:25 | Weblog
 フランスの作家ピエール・ブールは、当時のフランス領インドネシアで日本軍の捕虜になっている。ただし、捕虜収容所から脱出したとある。日本の収容所は監視がゆるかったか、単に間抜けだったか。
 
 この戦争体験から書いた『戦場にかける橋』はハリウッドで映画化されましたね。日本軍の捕虜となった米英兵は苛酷な橋梁建設に従事させられた。日本に恨みがあるのだ。

 また、代表作となった『猿の惑星』がある。
 ちょっと余談を挿む。昔、バカバカしいクイズブームがあって「キリンと象と猿がおならをした。一番臭い動物はどれか」答え「さるのはくせい」

 話は本道に戻す。ピエール・ブールは捕虜になったことがよほど悔しかったのか、腹いせに日本人を猿にしてこの小説を書いた、とある本にあった。
 ところがこれは面白いSF映画だったので、日本で大当たりした。
 「お前ら、わかってないな」とつぶやいたかどうか。

敗戦直後

2019-01-28 09:12:54 | Weblog
 過日、テレビで「アフター・ヒトラー」というドキュメントを観た。
 ドイツ敗戦後、ポーランドやチェコに住んでいたドイツ人家族たちの多くは、兵士でもなかったのにその国の人々に財産を略奪され、暴行され、また、虐殺されるなどの報復を受けた。ただし、ポーランドやチェコは戦時ドイツに破戒され占領下にあった。報復はよくないが、気持ちはわかる。

 では、日本の敗戦直後はどうだったか。
 陸軍特別志願兵だった台湾人蔡焜燦(さいこんさん)の著書『台湾人と日本精神』によると、敗戦後に元台湾兵は、戦勝国民として豊富な食べ物を与えられた(GHQからか)。何人もの台湾の志願兵は、与えられたお米でおにぎりなどを作って餓えた日本人の子どもらに配ったそうだ。

 ところが、同じ部隊にいた朝鮮人の集団は、食糧倉庫を襲って食糧を強奪したとある。また、戦勝国民だと威張って日本人に殴る蹴るの暴行をしていたという。

 台湾の人が書いたものだから朝鮮人の悪行に客観性がある。そもそも、朝鮮(韓国)は戦勝国ではない。

不正診療報酬

2019-01-27 08:06:08 | Weblog
 診療報酬を不正に受給すると保険医療機関の指定が取り消される。テレビのインタビュで困惑している高齢患者の声があった。
 処罰は当然だが、こうした病院を利用している住民患者は、保険が適用されないと全額自己負担になる。それで困惑するのだ。

 病院がたくさんある所と違って、地方小都市の、しかも周辺地域では病院がひとつしかない場合がある。
 しかも、こうした地域では高齢者には遠くの病院に行く脚の便がないこともある。要するに傷病者が不利益を蒙ることになる。

 ついでにいえば、周辺にひとつしかない病院では「医業分業」になっていないから、クスリの過剰処方の不正もあり得る。

 もとより不正病院は処罰されるべきだが、地域事情によってはそんな不正病院でも依存せざるを得ない住民がいる。
 せめて、保険医療機関の指定が取り消された場合でも、その病院に頼る通勤難傷病者と自治体が認定した者には保険を適用させてはどうかと思う。その認定患者の診療報酬は一定期間、凍結する措置をとればよい。