本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

欧米調査

2020-10-31 09:30:30 | Weblog
 昔、「ソフトウェアの権利保護について」の欧米調査に参加することになった。
 調査メンバーは某大学法学部教授2名のほか、(社)日本電子工業振興協会の加盟企業のキーマンだった。当時、役所の関連団体にいた私はオブザーバー的に参加したのだ。


 訪問先は米国ではワシントンとニューヨーク、英国ではロンドン、西独(まだベルリンの壁はあった)ではボンとミュンヘンだった。多分、協会がアレンジしたと思う。
 帰国後、調査報告書をまとめるわけだが、私はオブザーバーなのにニューヨークの訪問先を担当にされた。おかげでロンドンのホテルで調査報告まとめに悪戦苦闘した。だから英国の訪問先はパスした。

 なんとか書き終わったので、西独はおまけみたいなものだった。最後のミュンヘンでは一行に内緒でニュールンベルグに行き、さらにバスでロマンチック街道を楽しんだ。
 残念ながら街道のどん詰まりとなるノイシュヴァンシュタイン城には行けなかった。何食わぬ顔でミュンヘンに戻って合流するためには時間が足りなかったのだ。

 調査先は企業や弁護士事務所それに学者の講演もあったが、アメリカでは著作権局や特許商標庁、英国では特許庁、西独では司法省や特許庁を訪問したのがよかった。ホテルに引きこもって英国はパスしたけれど。
 泡を喰ったのはニューヨークでのランチ。お隣に座ったのが、その日の講演者の元エール大学名誉教授。その教授がブラックバスの話をするのだが、よく理解できなかった。ムニエルの魚はブラックバスだったか。


電文の曲解

2020-10-30 09:03:18 | Weblog
 「チンタツ サセニコイ」の逸話は阿川弘之の随筆で知った。海軍の猥談のようだ。
 「鎮海港から出航して、佐世保港に入航するので迎えに来い」を略した電文のことだ。
  なお、(出航取りやめで「チンタタズ サセニクルナ」と付け加わったとか)

 鎮海には日韓併合時代に日本海軍の基地があった。今は韓国の海軍基地になっている。この基地内は桜の名所としてつとに知られている。日本の海軍により植林したのでしょう。

 前述の話はよく知られているが、小暮美千代という女優と次に挙げる電文の話は、知らない方が多いだろう。
 小暮美千代が「結婚天気図」という映画で初めて主役に選ばれた時、父親あてに電報を打った。その電文が「ケッコンテンキズ タイヤクモラッタ」(結婚天気図 大役もらった)。
 父親はびっくりした。「結婚できず 大厄もらった」と読み違えたという。

 これも作り話だろう。この小暮美千代の父親は関釜汽船(関釜フェリーの前身か)の重役だったとか。やはり韓国に縁がある話になった。

犬の手術

2020-10-29 09:00:17 | Weblog
 飼育を放棄された不憫な犬マルのことを何度か書いた。
 そのマルに赤ん坊の拳ほどの肉腫ができた。ある動物病院の獣医によると、大学病院でなければ手術できないと言う。

 そのマルのことを書いた最後のブログでは、別の動物病院のセカンドオピニオンを訊いてみたい、としていた。

 その続きになる。
 別の動物病院に連れていくと、そこで肉腫の切除手術ができるそうだ。
 やはり動物の診断でもセカンドオピニオンは大事なようだ。ありていに言えば、やぶかどうかの見定めとなろう。最初の病院の獣医は技術力に問題ありとなる。

 手術に先立って行った病理組織検査により「扁平上皮癌(悪性)」との診断だった。転移することが多いともいう。皮膚がんとはおどろいた。

 14万円ほどの手術費はかかるが放っておけない。大事な家族だ。
 そして、手術は成功した。ただこの先、転移を覚悟しなければならない。

土方歳三

2020-10-28 08:46:43 | Weblog
 何かの本の対談だったか、司馬遼太郎は自作の中で『燃えよ剣』に愛着があるようなことを言っていた。
 先刻承知のことだろうが、新選組副長土方歳三をコアとした維新前後の話である。
 
 土方歳三は、武州武蔵国多摩郡石田村の生まれ。現在の日野市である。永くその日野市に住んでいたが、歳三に関心がなく、生家や記念石碑などの足跡を訪ねたことはない。
 後年、高幡不動の骨董市に行くことがあったが、ここに銅像があること気が付かなかった。染付の器でも物色していたか。

 『燃えよ剣』で作者は比較的歳三を好意的に描いている。ただ、攘夷派をバッタバッタと斬る「燃えるような剣」の達人にしている。これはいただけない。

 ところで話を飛ぶと、幕末から明治初期に暗殺された人物が多い。
 井伊直弼、芹沢鴨、佐久間象山、坂本龍馬、中岡慎太郎、横井小楠、大久保利通、大村益次郎、清河八郎、森有礼、吉田東洋、伊藤博文。
 時代の転換にはすさまじい犠牲が伴うようだ。

大阪の出来事

2020-10-26 08:59:00 | Weblog
 大阪都構想は次の日曜日。是か非かのどちらに票は流れるか。
 この話題に大して関心はないが、間接部門を統合すればムダが避けられるのは確かだ。総務、会計、厚生などのセクションに主のようにへばりついている面々は反対だろうな。

 大阪にはずいぶん出張したものだ。
 法善寺横丁の小店のカウンターで呑んでいると隣の席に漫才の宮川大助・花子夫婦がいた。特徴のある顔だからわかった。ただそれだけ。

 若い頃に失態を演じた。通天閣の近くにストリップ小屋があった。呼び込みの誘いにつられて入場すると、同じ課の班長(班がいくつかあって直接の上司ではない)が席から身を乗り出すようにしていた。度の強いメガネをかけているせいもあるかな。顔を合わせたくないから退場した。
 それから近くの横町の赤提灯でしこたま呑んだ。泥酔状態でその先は覚えていない。

 朝に目を覚ますと西成警察署の長椅子で寝ていた。どうや酔いつぶれていて運ばれたらしい。署内でよくあるようで関心を持たれなかった。
 財布がなかた。落としたか掏られたか、飲み屋にカネを払って放り出してきたか。恥ずかしながら、大阪の担当課の人に電話してカネを借りて帰京した。