本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

漢数字の名前

2016-08-31 09:06:26 | Weblog
 昭和文学全集から「上田三四二」の「うつしみ」を紐解いている。内容は観念的で読みにくい。それはそれとして、「みよじ」と読むようだが、漢数字だけの名前はあるが、これは珍しい。

 漢数字で特に著名だと思うのは「山本五十六」元帥だろう。名前の由来はお父さんが56歳の時に生まれた子だからというそうだ。

 将棋の「加藤一二三」九段の名もよく知られている。

 ずいぶん昔のことだが、福岡県田川市に「坂田九十百」という名の市長がいた。たまたま新聞記事で知った。「つくも」は九十九が多いのではないか。百を充てるのは珍しいので覚えていた。

 直木賞の直木三十五は残念ながら筆名だ。
 ほかに思いつかない。七五三(なごぞう)とか六三四(むさし)とか、一般人にはいそうだが。

ポルトガルの旅

2016-08-30 09:14:25 | Weblog
 リオの五輪は終わった。その余韻も薄れてきた。
 ブラジルは南米で唯一ボルドガル語を公用語とする国である。そのポルトガルを15年前に旅したことがある。リスボンからユーラシア大陸最西端のロカ岬、ボルドーやらコインブラやナザレやら気の向くまま電車で移動した。

 ボルドーのレストランで、英語版のメニューを見ながら「これと、これと、これと…」と指さすと、「そんなに食べられませんよ」と言われたわ。はい、オブリガード。

 コインブラ大学はヨーロッパでも有数の歴史ある大学らしい。女子の大学生もマントというのかガウンというのか、ゆったりとした袖のない黒い衣装をまとって歩いていた。あれはステータスですか。とにかく格好良かった。

 ナザレの古風なホテルは日本風で言えば昔の商人宿みたいなものか。ホテル代は1,500円ほど、ディナーはホテル内のレストランで喰った。スープ、メインディッシュ、コーヒーのお値段は800円ぐらい。安かったよ。

 美人のポルト「ガール」たちを眺めているうちに公園のベンチにカメラを置き忘れてしまった。まさにリス「ボンクラ」だった。

トリプル台風

2016-08-29 09:32:13 | Weblog
 アベックどころかトリプルの台風が来ている。迷走する10号もそのひとつだ。
 ありがたいことに、台風銀座といわれるほど台風の通りが賑やかな九州ではあまり影響はない。進路予想地域には申しわけないけど。

 中国では春から夏にかけて来る大暴風を「颶風」といい、夏から秋にかけて来るものを「颱風」というそうだ。
 中国政府の覇権主義にはうんざりだが、漢語によって季節がわかるとはなかなかのものだ。日本でも昔は「颱風」の文字でした。
 なお、颶風の「颶」の偏は「風」で、旁は「具」である。漢和辞書によると意味は、つむじ風とある。

 英語の「Typhoon」は台風と発音が似ている。一体、タイフウはどちらからの由来だろうか。
 いつの間にか話の進路が変わった。文脈までが迷走したようだ。

きらぼし

2016-08-28 09:21:29 | Weblog
 東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行が2年後に合併すると、新聞が報じていた。そして、合併後の銀行名は「きらぼし銀行」とするそうだ。
 
 キラキラ輝く星を意味するのだろうが、「きらぼし」は「綺羅」と「星」のことではないかと思ってしまう。「綺羅」はきらびやかな美しい衣装で、「星」は言うまでもなく夜空に輝く星である。そのきらびやかなものが星のようにたくさんあるというわけだ。
 
 ところで、「綺羅、星の如く大名は並んだ」などのように、綺羅のあとに読点を打っている。つまり「きらぼしの如く」ではない。「きら ほしの如く」と区切るのだ。
 「きらぼし」と続ける用例は誤用であると辞書にある。
 
 だから「きらぼし」は単に星の輝きだといわれそうだが、「きら ほし」とイメージが重なる。銀行名を再度検討したほうがよろしいのでは。

輸出農産物

2016-08-27 09:04:57 | Weblog
 TPPによる貿易自由化で日本の農業は打撃を受けるといわれていた。日本の果物や野菜は高品質・高価格だから競争力があるとの意見もある。
 
 しかし、高価格では富裕層の一部しか買えないではないかという。言われてみればそのとおりだ。これでは他国の農産物と競合しないだろうが、パイの小さい客層だけを相手のすみ分けになる。とても安定的収益となるまい。

 今朝の新聞にディスカウント・ドラッグのチラシがあった。食品も多く扱っていて、たまご99円、とうふ19円、納豆39円等々いずれも税込み低価格のオンパレード。
 こんなに安いと気持ちが悪い。買う気にもならない。

 そう思えば、輸出先でも高くても品質がよいものは富裕層以外にも売れてくるか。