本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

ガーシー氏処分

2023-02-28 08:52:46 | Weblog
 「ガーシー氏、本会議で陳謝」する予定と報じている。「陳謝せよ」というのが懲罰のひとつのようで、それに応えることらしい。ごていねいに陳謝文まで用意されている。これが良識の府といわれる参議院の制度だからあきれる。

 議員の歳費は月額130万円ほど。それに「調査研究広報滞在費」という手当もある。一度も登院せず税金の濡れ手に粟が、単にごめんなさいで一件落着。どうやら議員という職業は法的保護に包まれているようだ。
 
 わたしゃ、彼は選挙民いや国民に対する背信いや詐欺行為であると思いますね。少なくとも歳費を直ちに停止するような法改正が必要ではないか(徴収ずみの税や社会保険は有効にする)。
 
 警察官は同僚のカネを盗むと、その額が議員歳費のたった2%程度でも懲戒処分を受ける。結果退職することになる。なかには懲戒免職になる者もいる。

 そりゃあ、警察官には殊に厳しいかもしれないが、議員はそれ以上に立法の立場にいるという責任があるではないか。
 
 この両者の始末の仕方の落差はすごい。せめて陳謝後に議員辞職するならば落差は縮まるけれど。

古い雑誌から

2023-02-22 08:46:05 | Weblog
 手元に「世界を震撼した30大事件」という『特集文藝春秋』(昭和31年8月5日発行)がある。67年ほど前の雑誌である。 

 30大事件はさておき、表紙を見開くとグラビアがあり20世紀を蹂躙した男ヒットラー一代記とある。そこには小見出しの「擡頭」から「終焉」までのヒットラー姿や生々しい戦禍の10数葉の写真が掲載されている。

 これら残虐な写真からウクライナに侵略したプーチン大統領がよみがえってきた。いつ「寂寞」の日がくるのだろうか。


お化粧

2023-02-21 08:38:36 | Weblog
 かつて働く女性たちはどんなお化粧をしていたか、と考えたことはなかった。興味の埒外である。まぁ、たまに化粧が濃い人だなと思ったことはあったかもしれないけれど。

 ある本で著者が化粧品メーカーの社員の話につくづくと愚かしさを感じたそうだ。以下はその話の孫引きである。
 
 「女性は顔を五重に化粧するそうだ。ローションをしみ込ませて乳液をつけ、下地クリームを塗って、ファンデーションをした上にパウダーをはたくらしい」

 かみさんに確かめるとその通りだった。五重も手入れとは恐れ入った。厚化粧、いやていねいな化粧に時間がかかるわけだ。
 マスクなしになればメークのせいで出勤の時間があわただしくなろう。
 
 ところで、著者がさらに続ける話によると、過度の化粧は皮膚が自然に分泌する油を止まってしまうとか。これも化粧品メーカーの社員から聞いたようだ。
 ただ、自然分泌の油が止まると、どんな不具合になるのか書いていなかった。

 どうも自然に分泌する油を止めてはよい結果になさそうもない。メーカーはそのことを化粧トリセツで説明しているのかね。

どちらを優先

2023-02-20 11:31:38 | Weblog
 LGBTのL(レズビアン)、G(ゲイ)、B(バイセクシャル)は性的指向というらしいが、T(トランスジェンダー)はそれと異質で性の自認が定まらないこととある。つまり生まれついた体の性と心の性が不一致であるとのこと。

 その「T」の自認者を考慮して、米国のパスポートでは性別蘭にXと表示してもよいそうだ。
 我が国では履歴書でも役所の申請書でも、いや多種多様のアンケートの書式でも性別蘭の「男・女」のどちらかを○で囲むことになっている。

 これでは「T」の自認者は困る。そこで性別不要にして書式から削除しろという意見が出ているようだ。

 何日か前の「サンデル白熱教室」で、クオーター制など女性の社会進出の枠を増やせという問題と「性別不要」にするジェンダー無視の要求は矛盾するという話があった。
 そのとおりだ。はて、性別蘭廃止が先か、女性枠の確保が先か、どちらだ。

遺伝子組み換え食品

2023-02-17 08:54:20 | Weblog
 豆腐などの包装に表示されている「遺伝子組み換えではない」は、4月から表示しなくなるそうだ。
 
 そもそも遺伝子組み換え作物は、散布される除草剤に負けない作物のことらしい。この除草剤は雑草だけを枯らして農作物は枯らさないものとか。これで除草の手間がはぶけるのですから農家は大いに助かる。ことに米国の大農地はありがたい。
 
 ところが除草剤に含まれる成分に発ガン性があり、その成分は農作物にも影響するようで、米国では実際に賠償祖訴訟が起こっている。大豆、トウモロコシ、小麦などの遺伝子組み換え農産物を大量に輸入している日本も相当に危ない。
 
 昨日、スーパーの豆腐売り場をのぞくと、すでに「遺伝子組み換え」の表示の換わりに「米国産大豆」とある。もちろん「国産大豆」の表示もある。片や35円、こなた160円という値段。「安物買いのガン発生」になりかねない。

 幸い我が家では高い豆腐を喰っている。ふたりだけの食生活にそこまで切り詰めることもないから。

 この文の前半は、文藝春秋2月号の「遺伝子組み換え食品の恐怖」(鈴木宣弘・東大大学院教授)から拾った。詳しくはこの雑誌を読んでいただきたい。