本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

地方選挙に思うこと

2022-05-31 09:58:15 | Weblog
 今年の選挙スケジュールをネットで調べると、5月だけで46の市町の首長や議員の選挙がある。これが6月、7月と続く。面倒だから件数を数えないが実に多い。
 
 私の住む選挙区でもあったが、定数枠しか立候補者がいなかった。つまり無投票だ。このため公約もわからず、まして選挙民との対話もない。もっと言えば選挙民の負託を受けていないことになる。
 
 地方選挙の場合はこの無投票当選がけっこう多いのではないか。これでは参政権の行使ができず、民主主義のシステムの欠陥となる。
 
 そこで、定数枠内しか立候補者がいなくても選挙をやるべきだと思う。結果、得票数が決まり候補者の順位もわかる。人気も実力ももしかして人柄もわかるかもしれない。
 
 さらに法定得票数に満たない立候補者もありうる。当然、落選となり供託金は没収される。そもそも無投票であれば供託金もあり得ないのだ。
 
 無投票当選は当選議員といえませんよね。無投票議員とでも呼ぶか。

旅の道連れ

2022-05-29 09:45:37 | Weblog
 だいぶ前の東南アジアの旅行で、クアラルンプールから台北に飛んだ。
 イミグレーションに向かって歩いていた時、ポンと肩を叩かれた。振り返ると女性である。

 女性は審査官に提出する入国カードに必要事項を記入してほしいというゼスチャーだった。やむなくパスポートを出してもらって書いてやった。年齢を知ったはずだが覚えていない。30代ではなかったか。

 宿泊先欄は私と同じガイドブックから選んだエコノミークラスのホテル名を書いた。その女性はそのホテルに一緒に行くという。

 無害な日本人とみたか。なんだか国際を舞台とする盗っ人ではないかと疑った。
 このマレーシア人女性とのコミュニケーションは片言の英語と漢字の筆談だった。

 結論を急ぐ。女性は台北の医院の紹介状を持っていて、そこに行くのが目的のようだ。胡散臭いと思ったのは間違いだった。

 私も興味からその医院に同行した。
 どんな診察や治療かと思えば、なんとまつ毛を増やす「植毛」のための施術だった。自分の髪の毛をまつ毛に移植するとのことだ。東南アジアで名高い台湾の美容整形院ということだろう。

 私は医院を出て観光にでかけ、女性がホテルに戻ったか知らない。施術後、何時間も医院で目をおおって横になっていたという。

 朝に会うとサングラスをかけていて植毛まつ毛の様子はわからない。その日にそれぞれの国の帰途についた。
 アルバムには医院の建物や彼女との写真を貼ってある。

国民審査

2022-05-28 08:13:20 | Weblog
 最高裁裁判官は任命を受けたあと、直近の衆議院選挙に行われる国民審査を受けることが憲法に定められている。以後は10年おきに同様の国民審査を受ける。いわばリコール(解職)の是非が問われることだ。
 
 もっとも、今までに審査で罷免された裁判官は一人としていないようだ。そりゃそうだ。我等一般市民には審査対象の裁判官の資質なんぞわかりようがない。そこで、ほとんどの人は何も印をつけない投票用紙をホイと投票箱に入れる。

 言うまでもないが、×印でない限り、何も印がなくても〇印と同様に信任したことになるのですね。
 
 この投票は国民審査法によれば、国内居住者に限られていたそうだが、これを海外在住者はおかしいと憲法違反の訴えを起こしていた。近ごろ最高裁はその訴え通り違憲を認めた。とはいえ、リコール制度に実質的な変化はない。未来永劫リコールで罷免はない。
 
 なんだか海外在住者が得た国民審査権は、皮肉になるが「団子より花」を得たという感じかなと思った。たしかに国内に住んでいれば、国民審査に花も団子もあるようでなかったもの。

スイカはヘンダワネ

2022-05-27 08:37:52 | Weblog
 スイカは出回っているようだ。ハウスものだろうか。旬より早い時期のスイカ「ヘンダワネ」。

 もう少し経てば、家からさほど遠くない地域のスイカ畑でも食べごろになるか。ほとんどはJAに出荷するのだろうが、生産農家の庭先でも直売りする。千円ぐらいになったら買おう。
 
 冒頭で「ヘンダワネ」と書いたが、これ、ペルシャ語で「スイカ」のこととあった。

 日本語的な発音の言葉と言えば、高田馬場駅の近くの横丁に「タベルナ」というイタ飯屋があった。これ、イタリア語では大衆食堂のことだった(ギリシャ語でもレストラン)。この食堂で「タント食べた」と言えば「お腹いっぱいになった」となるが、この「タント」はイタリア語で「たくさん」の意とか。これは日本語の意味と似ている外国語といえる。

 話は変転したが、ついでにロシア語で「ニクラシーワヤ」とあるのはプーチン氏のことのようだが、正解は「ブス(不美人)」のこととあった。

小麦クライシス

2022-05-26 08:48:00 | Weblog
 ロシアの軍艦はウクライナの港湾を封鎖している。このため穀物輸出ができない。そればかりか、今年の小麦も収穫期を迎える。その上貯蔵タンクもだいぶ破壊されているとか。
 
 ロシア軍艦を退かせたところで機雷がばらまかれているそうだから黒海の海上輸送は簡単に進まないようだ。しかし穀物の大量輸送にはばら積み船が優るらしい。

 ならば、貨物列車や貨物トラックを総動員してポーランド経由してバルト海にピストン輸送できないものか。よもや、バルト海に面するロシアの飛び地カリーニングラードから攻撃されないでしょうね。

 ところで、ウクライナの小麦は欧州、中東、アフリカに輸出されるそうだ。となればこれらの国々は戦いの当事者でもないのにロシアから兵糧攻めにされていることになる。
 
 この小麦クライシスは中東、アフリカは殊に影響が大きいはず。本来、大声を上げてロシア批判をするべきと思うがそんな声が響いてこない。なぜだろう。まさか、中国が肩代わりしているのかね。