本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

名画

2020-05-31 09:04:11 | Weblog
 読売新聞の額絵シリーズを希望者に無料配布するという記事があった。「ロンドン・ナショナル・ギャラリーの至宝」の名画である。実物は西洋美術館で展示されるはずが、コロナ禍で中止となったようだ。
 話を戻すと、この額絵シリーズをありがたくいただくことにした。

 ちょいと道草すると、若い時分は朝日新聞、将棋に凝っていた時は名人戦の棋譜を掲載する毎日新聞、その名人戦を朝日が横取りするように加担したので毎日の弱体が情けなく、読売新聞に切り替えた。私はアンチ巨人だし保守寄りから読売は特別好きではないが、慰安婦記事をでっちあげた朝日は嫌いだ。日経は職場で読むことにしていた。これ、購読新聞の経緯。

 また、話を戻す。
 1月から配布された名画はこの5月までに10枚になった。届くたびに額縁に入れ、二階の私の部屋に並べて飾っている。いわば私の小美術館である。ただ、スペースの関係からすべての名画を架けられない。おそらく秋口からどれを架けるか選択に悩むことになる。

 なじみのある名の画家のゴッホ、ダ・ヴィンチ、ルノワール、モネのほか今後配布されるレンブラントやフェルメールやベラスケスの絵は常設になろう。
 おっと、4月配布のルーベンスの「スザンヌ・ルンデン(麦わら帽子)も外せない。なにしろこのご婦人に見惚れてしまった。

新聞・雑誌の誤用と悪文第2弾

2020-05-30 08:48:44 | Weblog
 第2弾として、新聞・雑誌からの誤用や悪文の例を取り上げる。今回は雑誌にあった「誤用」である。前回は2つの例を挙げたので3番目の例からになる。
 
 例3「ソ連・ロシアと舞台裏で闇の関係を築いた政治家たちが、いずれも悲劇的な末路を辿ってきた」
 「悲劇的」とは本来そうなるべきではない人が思いもよらぬ不幸に陥ったことをいうだろう。「闇の関係を築いた政治家」のことだから「罪の報いを受けた」か「鉄槌を下された」となるだろう。

 例4「脱税や不正献金事件で離党・議員辞職と不遇な晩年を送った」
 「不遇」とは才能を持ちながら、運がなく世間に認められないことだ。悪徳の議員だから不遇と言えるか。やはり「罪の報い」か「自業自得」といえる晩年だ。


アベノマスク不用

2020-05-29 08:32:54 | Weblog
 新型コロナウイルス対策の一環として全世帯に布マスクを配付することになった。巷間アベノマスクと揶揄された。多額の税支出に対し期待効果のギャップは大きいのだ。

 今日の新聞によると配布完了は25%という。当然、我が世帯はまだ受け取っていない。とは言え欲しいと思わない。
 それに今では街のいたるところでマスクが出回っている。レンタルビデオ屋のツタヤでも売っていた。

 アベノマスクはいくらでも需要のある医療機関に回したほうがはるかによいのではないか。もっとも、今さら政府はそうしますと言えないだろうが。
 このことに関連すれば、これから届くであろうマスクを医療機関に寄付してもよいと思う世帯もいる。そこで、市町村の庁舎にマスク寄贈用のボックス箱を置いてはどうか。

 もっと言えば、ご苦労だが最寄りの郵便局が中間的に預かり、そのボックス箱に届けてくれるとありがたい。寄贈する世帯も増えるだろう。なにしろ、役場に出向くのが大変という世帯もあるのだから。

新聞・雑誌の誤用と悪文 第1弾

2020-05-28 08:34:38 | Weblog
 ある時期、依頼を受けた企業の社員にビジネス文書についての研修を行っていた。
 生真面目な話だけでは面白味がないので、新聞・雑誌からの誤用や悪文の例を取り上げた。

 24日の「責任」(「メモ帳のメモ」その1)で触れた「汚名挽回」もその一つだが、新たにタイトルに基づき拾い上げていきたい。残念ながら何という新聞か雑誌かその日付はいつかについて書き込んでいない。

 例1「ツポレフ154旅客機が突然爆発し、墜落した。同機に搭乗していた乗客64人と乗員12人の安否は絶望視されている」
 「安否」とは無事かどうかということだから「安否が気遣われる」とするか「生存は絶望視されている」とするかではないか。

 例2「巡査は1人でパトロール中で、男が警棒で巡査を殴った後さらに向かってこようとしたため、「逃げると撃つぞ」と警告したうえ、発砲したという」
 これは、職務質問した男に警棒を取られて殴られた巡査がピストルを発砲し、男の足に命中した時の記事である。

 「さらに向かってこようとしたため、「逃げると撃つぞ」と警告した」の文は、短絡の文脈だ。巡査の警告は警官のマニュアル用語だろうか。向かってくるなら「止まれ」か「動くな」だろう。そもそも警棒を奪われ、殴られた様子から距離をおいて警告したと読めない。なんとも状況がわからない悪文だ。

 例3からはいずれまた。

つまらん映画

2020-05-27 08:44:42 | Weblog
 かみさんが借りてきたDVD『記憶にございません』を観た感想を聞くと「大した映画じゃない」
 
 邦画はめったに観ないが、折角だから観ることにした。なるほど、面白くないので途中でやめた。エスプリもアイロニーもない。監督の三谷幸喜はユーモアを無気取っているが、クスッとふきだすこともない。承認要求が強い人だ。

 若い俳優たちはまったく知らない。知っている俳優は中井喜一と佐藤浩市ぐらいだ。さすがに演技力に定評のあるふたりだが、あんな映画にもったいない。
 それにしても老けた佐藤浩市はオヤジの三國連太郎にそっくりだ。