本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

奇妙な反則負け

2022-10-31 08:35:46 | Weblog
 将棋の佐藤天彦九段はA級順位戦の対局で「反則負け」になった。その理由は対局中にマスクをしなかった違反行為によるという。
 
 ハナからマスクを着用していなかったわけではなく、長考しているときにはずしたらしい。それにしてもずいぶんあっさりと制裁を下したものだ。
 
 確かに将棋には反則負けはある。「二歩を打つ」はその代表格だが、駒(角や桂馬など)が筋違いの場所に指すチョンボもあるそうだ。また、相手の手番なのにうっかり続けて指した例もあるとか。

 こういう「盤上の反則」ならわかる。盤上以外に勝敗が決まるのは釈然としない。
 
 しかも黙考中に無意識にマスクをはずしたに過ぎないようだ。対局室には両対局者と記録係しかいない。さらに言葉を交わすこともないのだ。コロナ感染から遠いではないか。
 
 対局の相手が反則を指摘したそうだが、そんな反則勝ちがうれしいのかね、また、将棋連盟の佐藤康光会長はじめ常務理事の面々もこの件を即断したのか。
 
 将棋ファンとしては何とも後味の悪いニュースだった。

トレナージ

2022-10-30 08:28:06 | Weblog
急性胆管炎で入院し、十日余りで退院した。とはいえ胆管に挿入した管(ドレーンチューブというようだ)から胆汁を毎日体外に排出している。この排液をトレナージというらしい。
 
 在宅でもトレナージの量を記録している。退院直後の10月15日の150㏄を最初に、以下120㏄、150㏄、100㏄…と昨日100㏄までがその排出結果である。

 毎夜8時ごろ、病院が施した管に付属するビニール袋に溜まった胆汁を計量カップに移して量っているわけだが、よくも毎日それなりの量が出るものだと不思議に思っている。この胆汁はトイレに流す。

 これがいつまで続くのか。退院の日に「次回4週間後を目処に再入院」の指示があったので、11月に担当医から日程連絡があるようだ。

 とにかく切ないのは、長い管とビニール袋をレジ袋(外出の際はバッグ)でカモフラージュさせながら身に付けたままの状態で日夜過ごすことだ。かなわん。

石油の可採年数

2022-10-29 08:50:14 | Weblog
 ガソリン価格は高止まりだが、「石油の高騰は結構なこと」と書いていた文があった。
 なんでもこのままのペースでは2040年には掘りつくされるという。化石燃料は環境に悪いので枯渇が望ましいらしい。

 ところが石油連盟によると、石油は21世紀もエネルギーの中心といっていた。
 有資源である石油の残存目安を可採年数というようだが、新しい油田が発見されたとは聞かない。つまり、大切に使って可採年数を延ばそうと言いたいのが本音のようだ。
 かの太平洋戦争で「油の一滴は血の一滴」とスローガンを掲げたことに通じるな。
 
 EVの普及状況は可採年数の長短をいじるマジックと思うが、OPECもロシアもその分を火力発電や石油製品に回せばマジックは効かない。やはり石油採掘の底は見えてきたかもしれない。

読書週間

2022-10-28 08:35:10 | Weblog
 読書週間が始まった。昨今は本離れといわれ、出版界も大変らしい。
 電子書籍のスマホでも読書はできるから活字離れとは言い難いが、少なくとも本の虫とはいえない。できれば本の虫になるのもよいと思うよ。
 
 ものの本によれば、江戸時代の日本は世界に類例がない「書物の国」だったそうだ。庶民向けの黄表紙、人情本、滑稽本などの出版も多かった。それだけ庶民は読んでいたわけで、裏返しに言えば識字率が高かったからだ。
 
 幕末には西洋列強から脅威を受けたが、かの国々の庶民はほとんど文盲だった。だから教会のステンドグラスの絵は、字の読めない人に聖書の場面を絵によった説明していたわけだ。

 そうそう、ホームレスが多かったころ、アメリカ人のマイルズが「ホームレスが新聞を読んでいた」と驚いていたっけ。

トイレ

2022-10-27 08:08:54 | Weblog
 外国人は「日本のトイレットは素晴らしい」と言う。ウォシュレットの温水洗浄装置や温風乾燥装置のついた機能豊富に感心しているわけだ。
 これ、TOTOの商標名だが、意味合いはレット・ウォシュ「さぁ、洗おう」のつもりらしい。この便器は洋式でも日本的洋式といえよう。
 
 おそらくインバウンドが行く観光地ではどこでも日本的洋式に切り替えているだろう。まてよ、馬籠、妻籠あるいは福島の大内宿などはどうだろう。
 
 小生が住む田舎都市の小公園のトイレでさえ日本的ではないが洋式に代わっている。ただ、市役所や図書館では日本的洋式はあるものの和式もあり、その比率が高い。便座にお尻をつけるのがイヤという人もいるのかな。
 
 スーパーはどこでも日本的洋式になったが、唯一COOPだけが和式だ。生協は高齢者の買い物が多いわりには無頓着だ。共産党系にしては革新的でないね。
 
 昔、骨折をギプスで固定して、1時間の通勤をしていたことがある。こんなときに限って便意をもよおした。途中下車して近場のビルの洋式トイレを借りたものだ。駅のトイレは和式だった。ギプスで膝を曲げられないので洋式しか頼れない。

 だから、いくつかの駅付近のビル・トイレをリサーチしていた。変なことを思い出したなぁ。