本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

育児の先

2022-06-05 09:09:51 | Weblog
 アメリカのテレビドラマを借りてきて観ていると、里親や児童養護施設をたらいまわしされたという話がよくある。それでも明るく立派に成長している。本当にそうなのか。偏見のつもりはないが、実力社会で立派に成長するのはごく一部か絵空事ではないか。
 
 アメリカは離婚率が高い。どちらが子どもを引きとるかで係争するが、そればかりではない。里親制度も児童養護施設もけっこう機能しているようだ。
 
 しかし、アメリカの州によっては、子どもが18歳になれば養育義務は終わるそうだ。
 ちょっと事例は異なるが、「ニューヨーク州の夫婦がニートの30歳息子に自宅からの退去を求めた訴訟で、州裁判所は息子に家を出て行くよう命じた」という記事がネットにあった。なんでも8年間も両親の家に居候していたとか。となれば18歳から22歳までは家を出ていたわけだ。
 
 とにかくアメリカでは若い人のホームレスが多いようだ。18歳を過ぎると育った家から独立を強いられるからだ。
 日本では若い人のホームレスはほとんどいないだろう。家族として大事にされますもの。日本では母子家庭でも頑張るものね。
 
 ところが日本でも養護施設の子ともは原則として18歳に達すると社会的養護から退去されるようだ。つまり「ケアリーバー」として自立を求められるということ。
 公助を打ち切る前に就職先までフォローしてるのだろうか。