本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

五輪のゴリ押し

2021-06-30 08:30:20 | Weblog
 東京五輪の開催は既定化された。過半数を超える国民の反対を無視して、G7で開催を国際表明した。各首脳はやめろと言いにくいから同調圧力を仕掛けたようなものだ。
 7月24日から8月9日までウイルス禍の渦中で医療、警備に物凄い負荷がかかる。
 
 かてて加えて、猛暑のさ中になろう。このところ二酸化炭素の排出による温暖化の影響が大きい。気が遠くなるような何十年先の温室効果ガスゼロと違って、酷暑対策に直面するのだ。しかも東京ではヒートアイランド現象で暑さが増すだろう。皮肉で言えば、暑さで密接は避けられるか。

 せめて、先の東京五輪のように秋季(同じく10月10日から)に延期する考えが浮かばなかったか。
 秋はスポーツ行事が立て込んでいるとして、IOCは夏場に開催設定したらしいが、このコロナの災いを考えればバッハ会長だって延長を拒否できなかったはずだ。拒否してパンデミック事態になって責任をとれるわけはない。

アンネフランクそして絶滅収容所

2021-06-29 08:42:46 | Weblog
 ヨーロッパ格安航空券でKLMオランダ航空を利用することが多かった。そのチケットではオランダのほかもう一か国の往復に使える。
 
 アムステルダムに着くとその日にトランスファーすることもないから時差調整もあり2,3日はアムステルダムに滞在する。
 それで国立美術館でレンブラントの「夜警」を眺めたり、ゴッホ美術館の浮世絵に魅せられた絵画を堪能したりした。時間が余ってハーグまで足を延ばしたこともある。
 
 ところが、肝心な場所が抜けていた。アンネ・フランクの家である。そこで2001年、もう一か国の行き先のリスボンに飛ぶ前に行ってきた。ただ、印象に残っていない。大事な人を失った隠れ部屋は空虚だったからだろう。そうだ、日記にあるように窓から教会の時計塔が見えた。

 この半月前に、2夜にわたる「アンネ・フランク―生存者が語る「日記のその後」―」を再放送を見た。いくつもあった絶滅収容所から生き残った人々の証言である。
 殊に有名な収容所はアウシュヴィッツだが、ここには第一強制収容所と第二強制収容所(ビルケナウ)がある。実際は第三強制収容所もあるそうだが、行ったのは第一と第二である。
 
 収容所には遺品の展示があって、ガラス張りの保存室にそれぞれおびただしい数の靴類の展示、旅行用カバン(トランク)の展示、髪の毛の展示などが乱雑に積み上げてあった。絶句した。
 
 ヨーロッパでどこがよかったかとよく訊かれるが、ひとり旅では網羅的に観光していないのでその点は自信がない。ほのぼのとした人情とか美味い料理にありついたとかはあるが、これも一概に決めつけられない。
 敢えて言えば、ヨーロッパではアウシュヴィッツの展示室やガス室がまざまざと思い浮かぶ唯一の場所である。

再びロンパリ

2021-06-28 09:20:23 | Weblog
 ちょっと耳の遠いオヤジさんが孫を連れてスーパーに行った。そこに細君から電話がかかってきた。「ついでにささ身を買ってきて」オヤジは言った。「どんなハサミがいいんだ」。
 
 これは聞き違いだが、私は本を読んでいてよく読み違いがある。「ロンパリ」と題して時々このブログで書く。
 最近、この「ロンパリ」をテレビで思わず発した人がいて、テレビ局では不適切な表現と謝ったとか。揶揄するような言葉なのかな。でも、カチャ目とかやぶにらみとか寄り目とかも愚弄に近い。斜視は生々しいが医学用語だからこれがいいのかも。

 私はテレビ局と縁がないから前から使っている「ロンパリ」にする。以下は最近のしくじり「ロンパリ」。○は正しく、×は誤り。
○ 汁だくの煮物
× 汗だくの煮物

○ チワワの尻穴
× チクワの尻穴

○ ドイツ地方では国土の
× ドイツ地方では国王の

○ ココナッツパイ
× コロナッバイ

○ 感染リスク
× 感染マスク

無投票議員

2021-06-27 08:36:52 | Weblog
 国政選挙では与党・野党との対決は当然として、与党同士の激突もあるようだ。両方が党公認になるわけがないから片方は保守系無所属となるだろう。だが、その無所属が当選すればすんなり党に復帰するのだ。とにかく投票が楽しみな選挙になる。

 一方、広域地方公共団体、要するに都道府県のことだが、県によっては選挙区の県会議員は定数枠しか立候補者がいない場合がある。
 私の住む地域でも定数3人に候補者3人だから無投票になる。このため選挙公約はないし、選挙民との対話もない。このように投票なしの議員では選挙民の付託を受けていないことになる。
 
 参政権が有名無実化し、民主主義のシステムが機能しないことにもなる。そうはいってもなかなか新たに立候補者が出てこない。既議員の地盤がガチガチのせいも大きい。

 ならば、定数枠を超えなくても選挙をしてはどうか。その結果、得票数により候補者の順位が決まる。信頼度に差がでるわけだ。むろん、法定得票数に満たなければ当選とならない。定数に満たなくても欠員にしてもよいではないか。そもそも議員数が多いのだ。
 選挙コストは発生するが、それが民主主義維持の対価だ。

カジノの勝者

2021-06-26 09:04:28 | Weblog
 自民党の小此木議員は、その議員職を辞して横浜市長選に立候補するようだ。「鶏口となるも牛後となるなかれ」の感じだが、横浜市長選に関心があったわけではない。
 
 ただ、今朝の新聞で注視した。IRの誘致を取りやめる意向とある。立派な公約だろう。
 IRはカジノだけではない、国際会議場も展示会場もショッピングモールもあるよと目くらまし的な賛成論を述べるが、カジノがIRの目玉ではないか。そうでなければ反対が多いカジノをはずせばよいではないか。そもそもカジノと国際会議場では品格に差がある。

 アメリカのカジノの実情からカジノには用心棒も娼婦も登場する。ホテルが附設されているのだから。
 
 ある本で読んだが、カジノというギャンブルの勝者は二組だけという。所有者と国だけ。それで「マルサの女」など税務署員が派遣されて監視するそうだ。カジノの売上のごまかしだけではなく、札束を賭ける脱税組もいるかも。
 横浜が取りやめれば誘致に積極的な大阪などではほくそ笑むかな。だが、横浜の選挙でIR推進候補にまったく票が入らないとなるとどうするか。