本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

火災報知サイレン

2012-05-31 11:22:12 | Weblog
 午前4時過ぎにけたたましくサイレンが鳴った。消防署からの火災のお知らせである。
 市役所の出先機関が近くにあり、そこに据えられた拡声器のサイレンだから、ものすごく響く。安眠妨害も甚だしい。おまけに、鎮火の際にも大音響だ。

 近場の火事ならば、サイレンが鳴ろうと鳴るまいと消防車が出動し、イヤでも起こされるだろう。
 類焼のおそれもない遠い地区の火災にたたき起こされるのは迷惑だ。まして、ここは市街地とは山越えになる周辺部である。たとえ縁者、知人が被災するにしても、その時刻に駆けつけようもない。
 もっと言えば、まったくサイレンが届かぬ地域も相当ある。すべて報知をカバーしているわけではないのだ。

 これ、当局に苦情を申し入れよう。ああ、眠い。

新聞の用字用語2

2012-05-30 11:46:01 | Weblog
 新聞用語懇談会の取り決めで、常用漢字にもかかわらず7字「虞、且、但、又、朕、附、遵」を新聞に使用しない用字としている。
 このうち前に挙げた4字は、内閣法制局の通知に「常用漢字であってもかなで書くもの」とされているのでそれを踏まえたのだろう。

 残りの3字のうち「朕」は使われることがないから、まァ、どうでもよい。しかし「附」と「遵」を使用しないことには納得がいかない。

 以前にも触れたが、新聞では「附」の代わりに「付」を代用漢字として使っている。本来「付」は授ける、渡す、与えるという意味で、交付、付与、配付、給付がその例だ。
 一方、「こざとへん」のある「附」には本体に接着させるという字義がある。主部となるものに伴うから附録、附則、附帯が正しい。

 新聞社の「用字用語の手引」には固有名詞も「付属」にするとある。それで「何々大学付属高校」と表記するわけだが、これは失礼だ。
 全国には○○大学教育学部附属中学校や○○大学附属高等学校がたくさんある。大学やその学部という本体に属した学校だから「附属」は当然だ。
 ただ、新参の大学の高校では「付属」となっているところもある。マスコミの影響が強いので代用漢字がデファクト・スタンダード、すなわち事実上の標準となり、ついには辞書にも載って慣用語化されてしまったためだろう。

 もうひとつの「遵」は、字義によると道理や法則にしたがうこととある。それで遵法や遵守が正式な用法で、法令用語はそれを用いている。ところが新聞は「順」を代用漢字にして順法、順守としている。これも慣用語化されてしまったが、これでは法律文と整合性がとれない。
 新聞はこれらの常用漢字を削除することはないと思うけれど。


新聞の用字用語

2012-05-29 11:38:55 | Weblog
 各新聞社は「用字用語の手引」を出版している。新聞用語懇談会の取り決めを基準にしているだろうから、どこの新聞社のそれは大同小異だと思う。
 最も新しい版は読売新聞社の第3版だったので、それを購入した。

 ひとつ改善されたのは、熟語にふりがなを付したことだ。
 以前は、えん世、啓もう、しゃく熱等々と漢字とかなのまぜ書きにしていた。

 新聞記事は常用漢字を基本としているため、常用漢字からはずれた漢字はひらがなにしていた。しかし、熟語は二つ以上の漢字の組み合わせで意味を伝えるものだから読めても意味が通じない。まぜ書きでは漢字文化を衰退させる。

 ふりがなを付すようになって進歩したと思ったが、パラパラと手引を捲ると研さん、けん制、晩さんなどまだまぜ書きが残っている。これらもルビをふればすむではないか。なぜまぜ書きを残しているのか理解しがたい。


市民会議

2012-05-28 14:59:53 | Weblog
 明日は、自治基本条例の市民ワーキング会議がある。第17回目だ。今月は2回の開催だ。
 市の事務局で議事録作成や資料作りがあるので、通常月1回のペースはやむを得ない。
 しかし、これからこの会議を踏まえて策定委員会があり、さらに庁議を経て議会にかけることになる。制定はいつになるか知らない。

 時間があればいつまでも工数を投入するものらしい。そりゃ、拙速より巧遅のほうがよいだろうが、期限を定めないと収束に向かわない。やはり線引きがいる。不具合があれば改正すればよい。

 そのことを指摘したところ、今月は2回となったわけ。すでに来月も19日に決まった。
 これはこれで大変だ。なにしろ、19時から2時間を超える会議だ。その都度、真っ暗な山道経由で遠路の帰途になるからだ。

アカスリ

2012-05-27 11:39:52 | Weblog
 韓国のアカスリは日本人にも人気がある。
 古くなった表皮がぼろぼろとこすり取られると、若返った気がしてくる。

 かつては日本の銭湯にも「三助」なる人がいて、客の背中を洗っていたそうだ。
 銭湯通いしていた時代もあるが、その三助に会ったためしがないからアカスリもしていたか知らない。それにどこの銭湯にもいたわけではないのだろう。
 その銭湯すら、今はほとんど廃業している。

 必要があって古語辞典を開いて、偶然「垢掻き(あかかき)」の項を見つけた。
「湯屋で客の垢をすり落とすことを業とした女」とある。

 日本でも、江戸時代からアカスリの商売があったのですね。ただ、三助と違って女だったのは遊女も兼ねていたからのようだ。