本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

住めば都か住まば都か

2019-12-31 09:42:15 | Weblog
 九州の田舎に住んで15年になる。「住めば都」というが、要するに人間は環境に慣れやすいのだろう。

 たしかに新鮮で安価な野菜・果物に事欠かない。有名精肉も安い。食費の割に上等な食材を喰えるのだ。
他方、慣習という名の村社会的な所でもある。だから同調圧力があって、一致しない主義主張は排除される。5年ほど前に自治会を退会して関わらなくなったからすっきりしたが。

 都会に住んでいたものだから「住まば都」ということもある。こちらは「住めば」ではない。「住むならば」である。交通網が発達しているからモータリゼーションの利用が必要ないことが大きい。

 池袋の高額年金取りの高齢者の交通事故は論外だ。足が不自由ならタクシーに乗ればよい。ケチ極まりだろう。
 田舎の最大の短所は公共の脚の便がないことだ。


カーテンの洗濯

2019-12-30 09:10:22 | Weblog
 二階のカーテンを洗濯する。ひとり占めして場所だから自分で始末することになる。
 レースのカーテンは洗濯機で済ませるが、厚手のカーテン地はコインランドリーを利用する。

 なにしろ、表通りに面した硝子戸用の2枚と裏庭に面した硝子戸用の2枚、それぞれ2.2mの高さのものだ。それに1.7mの高さの硝子窓用の2枚が加わる。
 フックを外すのも大変、洗濯後再びレールにフックを架けるのも大変である。

 さて、車に積み込んでWASHハウスのコインランドリーに出かけた。すぐに取り掛かれると思ったが、大盛況である。
 乾燥機だけを利用する人もいる。天気がよいのに。田舎は狭いアパートの住人はいない。つまり洗濯を干す場所に困らない。となれば、この時期だから大量の洗濯物を一気に乾かしてしまい込むということか。

 ともかく、利用可能の待ち時間から乾燥終了まで3時間余かかった。実質は洗濯35分、乾燥30分であった。
 令和元年のカーテンコールはなしだが、つつがなく1年を終えそうだ。


お雑煮

2019-12-29 08:51:34 | Weblog
 もう三日ほどで年が替わる。
 そこでお雑煮となる。九州のこの地では魚のブリやカツオ菜が使われるようだ。餅は丸餅。
 私は東京スタイルで、角餅に鶏と小松菜のあっさりとした雑煮に固執している。ただ、郷里にいた高校生までのころはさらに大根も人参も里芋もイクラも入ったごった煮だった。

 ところ変われば品変わるということだ。九州生まれのかみさんも大学生として上京して以来東京スタイルのお雑煮だ。そういえば、今日のテレビ番組で雑煮の話があるようだ。

 丸餅と角餅はどこの区域で別れか。岐阜あたりというが、静岡県が東日本と西日本の分水嶺という説がある。実際、「モデリング拠点」として、新商品の売り出し前の消費者の動向をみるそうだ。

 ところで、静岡を車で通ると交通安全スローガンの看板がある。「ここは茶どころ 無茶するな」気が利いていて忘れようがない。

門司旧三井倶楽部

2019-12-28 09:01:44 | Weblog
 昨日書いた門司港駅で思い出した。この駅の近くに「旧門司三井倶楽部」がある。国の重要文化財に指定された建物である。

 この建物に、アインシュタイン博士夫妻が宿泊した部屋と林芙美子記念館がある。不思議な組合せだ。
 
 アインシュタイン博士夫妻は船で門司港に寄港したのでしょうね。博士は「科学と家庭は両立できない」と言ったそうだが、この門司港では夫婦仲良くすごしたようだ。船上のにこやかな2ショットが飾られている。

 林芙美子の展示室は思いのほか充実していた。たった150円の入場料で林芙美子の全貌がわかる。今思えば、森光子演じる「放浪記」を見損なったのは残念だ。

 ある本の小見出しに「奔放すぎる作家たち」とあり、林芙美子が登場していた。「生涯を通じてさまざまな恋愛に身を焦がし…」それで「素晴らしい作品が生まれてきた」とある。
 なるほど奔放がキィーか。宇野千代や瀬戸内寂聴も同類といえる。

 一方、神社生まれの平岩弓枝とかクリスチャンの曽野綾子などは奔放のキィーと縁がない。この人たちの作品について本の著者に訊いてみたかったものだ。

バナナ

2019-12-27 08:53:47 | Weblog
 バナナをよく食べる。
 スーパーで買うが、均一価格ではなくグレードがある。値段の高いバナナはおいしい。安いバナナはおいしくないのでとうに買わなくなった。

 バナナは血中のナトリウムを排出する働きがあるそうで、血圧を下げる。天然の降圧剤みたいなものだ。

 バナナのたたき売りは門司が発祥の地らしい。門司港駅前の広場にその表示があった。実際にたたき売りに見て、買ったのは虎ノ門金刀比羅宮前の十日祭の時である。もうだいぶ前のことで、今はやっていないだろう。

 何十年前か忘れたが、韓国ではバナナが高価だった時代がある。そんなものに外貨を無駄にできなかったか。それで十数本の一房を知人に持って行ったものだ。検疫に引っかかったことはなかった。バナナなんぞ持ち込むと思っていなかったのか。

 本で知ったが、日本でも戦後間もない時期に「バノコン」は利権商品といわれていた。バナナ、ノリ、コンニャクイモのこと。

 いつだったか、テレビでバナナの日持ちについて報じていた。熱湯に数分浸すだけのことだ。ストレスを与えると長持ちするのだ。
 実際、試して納得した。ただ、最近は4本ずつしか買わないから「五右衛門の釜茹」風なことをしていない。