極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

CRAKの尾っぽ

2012年09月15日 | 日々草々

 

 

 

  Maraschino cherry

【イタリア版食いしん坊万歳:カンノーリ,シチリア風】

  Cannoli alla siciliana


生地を作る材料:小麦粉250g、ココア 大さじ 1杯、砂糖 大さじ1杯、マルサラ酒
        1カップ、バター 大さじ1杯、塩少々、卵白 1個分、
詰物の材料  :リコッタチーズ 400g、砂糖 200g、フルーツの砂糖漬け 100g、オ
        レンジの花のエッセンス油 大さじ2杯、ココア大 さじ1杯、ビタ
        ーチョコレート 40g、
その他の材料 :オリーブ油、バニラ・シュガー、(コーヒー・パウダー、リキュール、
        チェリーの砂糖漬け)

つくり方   :この優れたシチリアのケーキには、さまざまな種類があるとされ、作
        る時にブリキ(ステンレス)の細長い筒を必要とする。
        まず、小麦粉に砂糖、ココア、柔らかくしたバター、マルサラ酒、塩
        を加えてよくかき混ぜ、滑らかな生地に練り上げ、布巾をかぶせて涼
        しいところに休ませておく。1時間ほどたったら生地を小分けし、麺
        棒を使って引きのばし、厚さ3mm程度に楕円形にのばす。油を塗った
        筒に巻きつけるが、この時、あらかじめ準備していた楕円のものの両
        端が広く重なるように巻き、この両端を泡立てた卵白でしっかりと接
        着する。

        次に、大きめのフライパンにたっぶりの油を然して揚げる。この時、
        普通゛皮″といっているこの包みの部分が、まんべんなく揚がるくら
        いたっぶりと油を入れておくのが肝。カンノーりの生地が狐色になっ
        たら、油をよく切り、ブリキの筒を取り外し、吸取紙に移して余分な
        油を吸わせ冷ます。つぎに詰物をする。その際、揚げた生地は水気を
        吸って、すぐに柔らかくなってしまうから,長時間何も詰めないでそ
        のまま放置したり、詰めたまま長時間放置したりすることがないよう
        に注意を要する。

        詰物作りるには、リコッタチーズを裏ごしし、砂糖、小さな賓の目に
        切ったフルーツの砂糖漬け、オレンジの花のエッセンス油、チョコレ
        ートの小片を入れてかき混ぜる。この地方の伝統に従えば、詰物の半
        分にココアを混ぜるが,従って結果的に詰物の色は黒っぽくなる。こ
        うして筒形のカンノーりの片側の半分に白い詰物、反対側に残りの半
        分の黒っぽい詰物を入れる。さらに筒の両端の詰物に、砂糖漬けのせ
        ん切りを差し込む(フルーツの砂糖漬けはオレンジ・ピール、シトロ
        ン・ピールあるいはチェリーがよいだろう)。最後に、バニラ・シュ
        ガーをふりかけ、できあがり。オレンジの花のエッセンス油がないと
        きは、あまり甘くないリキュールを混ぜてもよい。詰物にコーヒー・
        パウダーを大さじ1杯ほど加える作り方もよく行なわれているという。

 Cannoli siciliani

シチリアの五月の旅は大変暑かったという記憶が残っている。さすが太陽の島だ。そん
な雰囲気の中で木陰でゆったりとビールを飲み干しながら、デザートも頂くのだが、カ
ラフルで種類も豊富だが、日本のように奥深い細やかな味わいはない。それでも身体が
欲しているのか甘ったるいお菓子にも自然と手がいく。なかにはどぎつい味のハズれお
菓子もあった。いまではそれも含め懐かしい思い出となっている。

 13歳は二度あるか

【CRAKの尾っぽ】

日本政府が尖閣諸島の国有化を決めて初めての週末となるが、中国全土のおよそ40カ所
で反日デモが行われている。デモ隊は一部で暴徒化し、警察当局を攻撃するなど、当局
の制御が利かない事態も起き始めているという。と思えば、イスラム教の預言者ムハン
マドを冒とくしたとする米映画への抗議は14日、世界最大のイスラム教徒人口を抱える
インドネシアなどアジアにも飛び火し、イスラム圏のほぼ全域に拡大し、各地のモスク
(イスラム礼拝所)で開かれた金曜恒例の集団礼拝に合わせ、宗教意識や反米感情があ
おられた形で、エジプトでは4日連続でデモ隊と警官隊が衝突する事態になっている。
そんな記事を目耳していると、「人間の精神に関する大切なことを すべて含んでいる
のが宗教である。/宗教は、生やさしいものではなく恐ろしくて危ないもの。/宗教が
まずあって、その中
のいちばん固い部分が法律になった。」(吉本隆明『13歳は二度

あるか』)という言葉が思い出された。オバマ政権は宗教映画への安全保障管理とい点
でヘマをやってしまった。そのツケはベンガジの米領事館襲撃事件でリビア米大使ら米
国人の殺害という形ではじまってしまった。蓋うに、事件の発端となった制作者に対す
る何らかの事情聴取は行われているのだろうか。このような政治的扇動映画が、報道・
表現の自由という理由から許されていいものかの見識を当事者から聞いてみたいものだ。




「人命は地球より重し。」(故福田赳夫首相)とは蓋し名言である。


ひるがえって尖閣列島事件はどうだろうか。今回の事変で邦人の生命が失われたとした
誰に引責があるのだろ? そんなことを考えていたら“CRAK”(クラック)という
言葉が浮かんだ。勿論、Cとは中国、Rとはロシア、Aとは米国、Kとは韓国あるいは
北朝鮮だ。日本を含めたこの周辺関係国の特徴の1つは、まず、米ソ冷戦構造の後遺症
が色濃く残ることだ、つぎに太平洋戦争での敵対国であり、濃淡の差はあるが抗日ナシ
ョナリズムの後遺症、続いて、それ以前の欧米列強の植民主義あるいは帝国主義の後遺
症で、これらの残滓が堆積し宗教的色合いを残していると言いたいのだが、こんなこと
も考えた。これも吉本隆明だったが「猫の額ほどの植民地を巡っての帝国主義戦争は終
焉した」というのだが、残念ながら気がつけば宇宙と海洋(海底)においてはその余地
が残ってたというわけで、新しい形態のそれがリバイバルするかのように、わたしたち
の前に立ちはだかったというわけだ。斯くして、司馬遼太郎の『坂の上の雲』はいま中
国と韓国にあるというわけなのだろう。少なくともそのように考えると見えないものが
見えてくるようだ。



最近、ピーナッツとおかきを袋から取り出し小鉢に放り込んで、その上にオリーブオイ
ルを少したらし、ティースプーンで掻き混ぜ、白い金麦を飲み干し口に入れるというト
ライアルをしている。マヨネーズのようにオイルが口中とつまみの表面を薄膜コーティ
ングし塩味に加えまろやかさが増す(ピーナッツおかき、シチリア風)。そんな小さな
発見をし今夜はビールがマッチする?! 



       身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置きかまし大和魂

        かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂



そんなことを思いつつ、『図解|プロセス辞典』の掲載作業に入る。それにしても、第
73回応用物理学会講演会の「全溶液プロセスによる貼り合わせ半透明有機薄膜太陽電
池の作製」島田千恵子、白鳥世明のデータが手に入らないので苛ついている。ここは我
慢のふた文字だ。


 

コメント
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