熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

安平路山(2363m)

2020-11-12 22:48:46 | 

飯田市のシンボル風越山の奥に見える安平路山。

以前から一度行ってみたいと思っていたのだけれどなかなか行く機会がなく、、、、今回初めての登山。

大平街道から林道に入り、まず摺古木山(2168.5m)に登り、(摺古木山までは下草が刈られ登山道は整備されている)

そこから白ビソ山を越え安平路小屋までは、僅かなアップダウンはあるものの急登はない。

けれど、クマザサの藪漕ぎが待っている。

 

午後から雨の予報が出ていたので、何とか降り出す前に小屋に辿り着きたいと思いながら歩いたので、

霧の中に赤い屋根のかわいい小屋が見えた時はちょっと感動を覚えた。

緑のクマザサの中に静かに佇んでいる赤い屋根のこの小屋の話は、歩荷で材料を上げたと以前から聞いていたので、一度でいいから

泊まってみたいと思っていた。

登山者にとって山小屋は時には命を助けてくれる大切な大切な存在で・・・

飯田市から見える山なのになかなか行けない安平路山ー登山口までの林道も狭いし時折土砂崩れがあったり、

登山道もクマザサが茂っていて健脚な人なら日帰りでも行けるけれど、アクセスの悪さを考えるとちょっと遠い、

だから小屋があるのに・・・・なかなか行けない。

 

やっと泊まれた。

小屋の中の土間にはヒカリゴケが生育していて、ちょっとした光が窓から入って来たら緑色に光った!

太い丸太を積み重ねて作った山小屋はとても立派だった。

朝起きて外に出てみると、眼下には飯田市と天竜川、その向こうに伊那山地と南アルプス。

前日は霧の中で見えなかったが、この場所はこの稜線の中で最も景色のいい場所だった。

秋から冬に変わる雲。

木々の間から御嶽山、乗鞍岳がちらちらと見え隠れしてきた。

 

クマザサは高くなったり低くなったりしながらもずっと続いている。

全体に展望が良いわけではないが、時々木の間から木曽方面の景色が見えてくる。

前日の雨が高いところでは雪になったみたいで、額縁のような木の間から見えてきた御嶽山と乗鞍岳は、

雪を被った山頂が朝日を浴びて赤く染まり、真っ白な雲海の上に浮かんでいた。

とても美しかった。

 

山頂は展望がなくクマザサの中にひっそりと山頂の印が立っているくらいだけれど、これはこれで南信州らしくていい。

かっこいい山ばかりが山じゃないし。

小屋から山頂までは一時間弱。

山頂から戻ってきて、安平路山をバックにして建つ小屋を見ると、何だか絵画のような景色だった。

安平路山の奥には越百山、南駒ケ岳など中央アルプス南部に続いている。

 

安平路山は日本200名山に入っているようで、遠く山形や青森からも、200名山300名山踏破を目指す(ほとんどが

定年退職後の男性だけれど)登山者に思ったよりたくさん会った。

 

摺古木山頂付近と自然園は春はシャクナゲがきれいだ。

大平宿までの道のりは紅葉が美しく、

 

目の覚めるようなモミジの赤や黄色やカラマツの茶色に染められ、

一年に一度の色とりどりの大平街道をドライブできたのがうれしかった。

 

十数人会った登山者は皆男性の単独の人が多かったけれど、クマザサを刈ってもらえたら女性でも入れる山なんだけど・・と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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