週末、24日は高校の時の山岳部OGが集まり、鬼面山に行きました。
鬼面山は南アルプスの西側、1600m~1900m位の山々が南北に連なる伊那山脈のほぼ中央に位置し、
最高峰の1890mの山です。
私たちの住む飯田からはほぼ正面に見えます。
飯田から伊那山脈を越えた大鹿から入るコースと飯田側、豊丘から入るコースがありますが、
大鹿村にある地蔵峠のコースの方が整備されています。
大鹿村は赤石岳に抱かれた静かな山間の村で、36災害(昭和36年)の時に崩落した大西山は
未だに傷跡を残し、災害の被害の大きさを物語っています。
その被害地には桜が植えられ今は大西公園として親しまれていますが、
その大西公園から見る赤石岳は、まるで命を得て大鹿村を見守るように聳え立っています。
・・・というよりむしろ、大鹿村は赤石岳に見守られて時が流れています。
山に対して畏敬の念を感じる風景です。
地蔵峠から鬼面山山頂に向かって歩き始めました。
痩せ尾根の急勾配をしばらく進み
ブナやもみじ、ミズナラなどが茂る林に入ると、新緑がまぶしいくらいに美しく
鳥の声もあちこちから聞こえてきます。
心が洗われる緑です。
ブナ林を抜けて針葉樹林帯が現れると山頂まであと少し。
今まで1889mだった鬼面山は最近背が伸びて1890mになりました。
山頂には展望の櫓が組まれていて、この上に立てば南アルプスと中央アルプスが見渡せます。
私はアルプスを見ずに、下からメンバーを撮っています。
大きなブナの木の下に立つと何だか安心します。
みんなでブナの木を囲んで記念写真を撮りました。
又、何年後か、この大きなブナの木の下で、同じように記念写真が撮れたらいいな!
楽しい山行きでした。
大鹿村には県の天然記念物、安康露頭があります。
中央構造線の断層が見える場所です。
ここまで行ったら是非見て来て下さい。
その夜、当時の山岳部の恩師の小屋でわらじ脱ぎ。
後輩がたくさん料理を用意してくれました。
話したい事がありすぎて、時間を忘れてしまいます。
山が好き・・という共通の意識は、環境の違いや年齢の違いを越えて、
人と人とを繋げているのだと改めて感じる時間でもありました。
大鹿村を見守る赤石岳のように、
私たちの真ん中にあって、いつも見守り繋げてくれる山々に感謝!!