熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

旧遠山森林鉄道を歩く

2021-07-13 23:17:33 | 

長野県山岳協会伊那支部主催の夏山登山教室に参加しました。

登山教室の内容は

「南信州山岳文化伝統の会 大蔵さんと新緑の秘境 旧遠山森林鉄道を歩く~歴史や最先端のエコ登山を学ぼう~」です。

集合は旧木沢小学校、そこから北又渡まで約10km歩きます。

旧木沢小学校には名物校長先生の「タカネ校長」がいます。

9時出発。

梨本貯木場跡で大蔵さんより遠山森林鉄道の説明を受けます。

遠山森林鉄道は昭和14年に着工、18年から運用され、昭和48年まで33年間使われていたそうです。

遠山川沿いを上流に向かって歩きます。

南アルプスが一年に約4mmずつ隆起していることで、遠山川には大量の砂が堆積してきます。

その砂を建設現場などで使うように砂が集められているのですが、塩分を含まない純粋な砂は非常に貴重な物だそうです。

道から見える怖そうな橋。この向こうに鉱泉が出ていたとか・・・

旧森林鉄道遊歩道沿いには

もっとアクセスの良い所にあれば「〇〇の滝」とか言われているかもしれない大きな滝がいくつかあります。

いつの時代の物か?「目の神様」

よく見ると石に目が彫ってあり、このような石仏は珍しいのだそうです。

ガイドさんはいろんな事を教えてくれます。

この木は「アブラチャン」といい、沢沿いに生息し街中ではほとんど見ない樹木で、

実を絞って出た油を灯明に使ったということでした。

林業遺産「ながとろの橋」

   

柿の島停車場

川の向こうにある一軒の家の為に架けられた橋。

次第に山深くなっていきます。

昔、乗り捨てられた車がそのまま遺産のように残されており、今もここまでは車で来られそうですが・・・

 

ここからは通行止め。

こんな道路標識・・「路肩注意」と「徐行・ゆっくり」

時々がけ崩れの跡もあり慎重に歩きます。

 

今回は新緑、緑一色でしたが、秋は紅葉が綺麗だそうです。

この辺り、歩きやすい道ですが【蛭・ヒル】がいます!!

ヒル対策をお忘れなく!!

 

時々道の荒れた所もあるので、平らな道ですが装備はしっかりとした方が安全です。

  

マムシも!

二本目の橋、加々良橋ーもう草が生えて道と同化しています。

 

ここから先には5つの手掘りのトンネルがあります。

 

手掘のトンネルの風景は神秘的。どこか違う世界に迷い込んだ気になってきます。

  

又少し歩き・・

第二隧道が見えてきました。

足を止めたら、ここでもみんなでヒルチェック。

 

直ぐに 大野の橋

この橋は「沈下橋」と言われ、水量の多い時は水は橋の上を流れる為手すり等がない。

日本における最初期のポストテンションpc桁の橋であると発表された歴史的価値のある橋が残っています。

 

三号隧道

 

 

全て手掘り。

隧道を出るとすぐに岩から葉っぱが生えている珍しい植物。

 

イワタバコという植物で夏には赤紫の花が咲くみたいで、ちょっと見てみたいけれど、やっぱり一人では行けない

なぁ・・・。

この辺りは私有地だったらしく、ここにも歴史遺産のように昔の車が残されていて、ちょっと絵になる風景になっていました。

四号隧道。

  

まだまだ続く森林鉄道の旅。

桂の木と滝

 

そして最後の第五隧道。

第五隧道を出るとすぐに北又渡に到着です。

片道約10km、4時間半。

林業遺産3本の橋と5つの隧道、梨本から北又渡までのウォーキングは貴重な体験になりました。

このコースは聖岳、光岳など南アルプス最南端の山々への登山口、易老渡に繋がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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