熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

分杭峠

2019-03-24 23:02:47 | 風景

天気の良い日曜日。

花粉は心配だけれど歩いてみよう・・

今日選んだ道はR152号線、伊那市長谷の入野谷~ゼロ磁場で有名な分杭峠まで、片道約7kmの往復で約14kmです。

車で約10分程度で行ける距離を上りなので2時間近くかけて歩きます。。

R152号線は国道とはいえ、分杭峠、地蔵峠、青崩峠などを越えて浜松に至る山道で、

昔、秋葉街道として利用されていた道です。

歩き始めてすぐ見えてきたゼロ磁場の水を売っている店。

ここでちょっとゼロ磁場のパワースポットについて勉強してから又歩き始めました。

粟沢川に沿って細い国道が続きます。

久々の真っ青い空。

 

この道、歩いているとあちらこちらから鳥の鳴き声が聞こえてくる、鳥の宝庫で、

お馴染みのシジュウカラ、ヤマガラ。

 

久しぶりに会ったゴジュウカラ。

ゴジュウカラは木の枝に止って虫などを突いて食べますが、下を向いて歩いて行ける鳥で、

他には頭を下に向けて止まる鳥はいないそうです。

 

エナガはとてもかわいい顔をしています。

最もくちばしが短い種類の鳥です。

 

一時間ほど歩くと雪の仙丈岳が見えてきました。

中沢峠を越えるとあとわずか。

 

分杭峠に着きました。

標高1424m。日本最大の中央構造線が縦貫するこの峠は、ゼロ磁場(氣場)と呼ばれ、

未知のエネルギーが集まっていると言われています。

暖かい時期には病を抱えた人たちが良い気を感じる為にたくさん訪れています。

 

まだ雪と氷に残る坂を下ると氣場に着きました。

 

 真っすぐな谷が見える分杭峠という説明があります。

中央構造線に沿ってこの谷はできています。

 

分杭峠は

大鹿村と伊那市長谷の群境に位置し、

 

このR152号線の側に、秋葉古道という標識があり、指し示す方向に細い道が伸びています。

 

いずれ、ここを歩いてみたい・・と思いながら、今日は又出発点に戻る事にしました。

長谷地区の中央に美和湖があります。

美和湖から南の方向を見ると、杭を打ったように凹んだ場所があり、そこが分杭峠です。

 

真和湖のほとりに溝口露頭と呼ばれる中央構造線が見える崖がありました。

今まで見た○○露頭と呼ばれる場所の中では、一番はっきり年代の違う岩石の違いの分かる場所でした。

 

 

 

 

 

 

 

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中山道ー2019

2019-03-21 23:14:04 | 風景

中山道続きなのですが・・・

毎年数回歩く南木曽町の妻籠宿から馬籠宿に続く旧中山道の遊歩道。

春にはまだ早い静かな木曽路を歩いてみました。

 

今、ここは外国人観光客がたくさん歩いていて、日本人に会う方が珍しいくらいです。

この日はたまたま天候の加減か観光客は少なかったのですが、

普段は行き交う外国人でいっぱいの人気のコースです。

 

どこかで聞きなれた鳥の声が聞こえると思ったらージョウビタキのオスでした。

ジョウビタキは冬鳥で、秋に日本に渡り、桜の咲く頃には中国の方へ渡って行きます。

ジョウビタキを見つけると冬が来たんだなぁ・・と思い、いなくなると春になったんだなぁ・・と感じる身近な鳥です。

 

妻籠宿から馬籠宿までの遊歩道は約6.5kmです。

多くの人は片道、馬籠宿から妻籠宿を歩き、バスで戻るみたいですが、

馬籠宿から妻籠宿の方が下り坂で歩き安いからでしょうか。

 

一人、静かな山道を歩いていると

   

こんなかわいらしい物を見つけました。

朴の葉っぱをきれいに切って、道の脇に並べてありました。

ふと、自分が笑顔になっているのを感じます。

どんな人が作ったのだろう??

外人さんぽいよね。

途中の無料休憩所では、いつも全世界からの観光客の人たちとお話しすることが出来ます。

この日も、韓国、オーストラリア、フランス、アメリカでしたっけ?

とにかく、今を生きる人たちは英語は話せなくてはいけないと、心から思います。

 

岐阜県に入り、馬籠宿までもう少し。

小さな何か白いものが干してあったので、何かなぁ??と覗き込んでいると

家の人が「大根」だと教えてくれました。

こうやって干しておくとビタミンが増えて、甘味が凝縮して美味しくなるんだって。

南木曽町のおばちゃんたちは、冬の間有名な「ねこ」を背負っています。

梅が満開、フクジュソウも満開でした。

 

そして、リーンリーンと鈴のような、虫の音の様な声の主は、

カヤクグリでした。

カヤクグリは雀に似ていますが、イワヒバリの仲間です。

夏は高い山にいますが、冬は低い山に下りてきます。

 

恵那山が見えてきました。

 

ここからもう一度、南木曽町の駐車場まで戻ります。

往復でおよそ13km。20000歩を超えます。冬の運動不足にはいいウォーキングコースです。

 

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柿其渓谷ー(2019 冬)

2019-03-17 10:41:32 | 風景

2月の中旬、例年なら雪がもっと降る木曽地方ですが、今年は雪もなく、

暖かい日が続いていました。

どこかに歩きに行きたいと思っていたものの、なかなか適当な場所が思いつかず・・・

以前友人と行った中央線十二兼駅から柿其渓谷と恋路峠を歩いてみようと思いました。

 

十二兼の駅はほとんど乗る人もいない、静かな小さな駅です。

本来なら、信州の二月は最も寒い季節で、

滝が全面氷結したり、諏訪湖に御神渡りが出来たりと、それはそれは厳しい時期ではあるのですが、

今年の南信州はほとんど雪が降りません。

歩き始めてすぐ、柿其川の水は木曽地方特有のエメラルドグリーンが暖かい日差しに輝いています。

 

この透明度と色!

いつ見てもやっぱり美しい!!

柿其渓谷までの道も全く雪はなく、渓谷の遊歩道にも雪や凍っている個所はなく、

もしかすると、2月の一番寒い時期、牛ヶ滝が凍っているかも?

という期待を胸にここまで歩いて来たのに・・・・

 

その期待とは程遠い

春や、夏や、秋の様に、透明なグリーンの水を湛えて緩やかに流れる柿其川の畔の遊歩道を歩き、

牛ヶ滝まで行ってみると、

一片の氷もなく滔々と流れ落ちる滝を見て、

あれ?今2月だよね!!と自分で確かめるほど。

それでも、この滝は日当たりがいいから氷瀑になる事はないのかもしれないなあ、と思い直し恋路峠に向かう。

恋路峠の展望台からは中央アルプスが美しく見えるのですが、

やはり雪が少ないなぁ。

 

峠を越えて阿寺渓谷に向かう道は、冬季間雪の為車両通行止めです。

峠までは全く雪がなく、普通のスニーカーで十分だったのですが、

下り始めると氷結した雪道が目の前に現れました。 

 

2月の木曽の道はこれが普通と思いながら、

ザックに入れて背負って来たピン付きの長靴を履く。

この長靴、

仰々しく軽アイゼンなど取り付けなくても、こういった雪道歩きや崖を下ったり、

滝や水辺でも役立ちます。

木曽川まで下りてきました。

ここまで約6~7km。

以前はここから野尻駅まで歩き、電車で十二兼駅まで戻ったのですが、

この日は中央線沿いに残る中山道を歩いて十二兼駅まで行く事にしました。

約3kmくらいでしょう。

 

木曽は山の中にある・・という藤村の有名な言葉がありますが、

木曽は、

木曽川と国道19号線と、中央本線が平行に塩尻から中津川まで通っているのかと思えば、

もう一本、今はあまり人の通らない中山道が残されていることを知る。

 

暖かい日差しの中で、春の準備が始まっていました。

広い畑を耕すおじいさんが一人。

今年は雪もなく、楽な冬でお陰だったと思いつつ、

こんなに雪が少なくて、農作物に水不足の影響はないものかと心配しながらも、

自然に身を委ねて黙々と畑を耕しているように見えました。

 

 

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