南信州は天竜川や松川などの川沿いに集落が集まっているため、
この時期の晴天の日の朝は霧に包まれる事が多く、
高い場所に行くと、その様子を目の当たりにすることが出来ます。
この先週、この週末は天気が良かったので、
こんな風景を見る事ができました。
以前にも紹介した阿智村浪合の三階峰。
晩秋の朝
下条村の霧の朝
最近は朝は霧と霜で真っ白な田舎の風景を良く見かけます。
これは泰阜村から見た天竜川(下に流れるのが天竜川と川沿いに霧)
紅葉がもうすっかり茶色一色になってしまいました。
晩秋と言うのか初冬と言うのか・・・
信州はこれからさむーい冬に向かいます。
そして霧の中にが見える時もあります。
こんな日は１０時近くなると真っ青な空、
南アルプスは真っ白になりました。
私は毎晩7時になると夕食を届けに実家に行きます。
私が具合の悪い顔をしていると、心配性の母が心配をするので、
実家に行く時だけは毎日元気で顔を出すことにしているのですが、
昨日の母は特別でした。
玄関先で私が行くのを待っていました。
「誉めてもらおうと思って待っとったんだに！」
車から降りるとすぐに声をかけて来ました。
母は12月に85歳になります。
数年前に脳梗塞になったり、乳癌で手術をしたり、
年を取ってからもいろんな病気をしたので、今は週一回デイサービスに通っています。
母は昔から洋裁や和裁などが得意だったので、
通っているデイサービスでは
母に特別、押絵を作る時間を1時間ずつ取ってくれたのだそうです。
1週間に1時間、1年間かかってこんな作品が出来上がりました。
「凄いね！！」思わず声に出ました。
自分にはできない事なので「ほんとにすごいね！！」って言うと
母はほんとに嬉しそうでした。
私たちが子供の頃、親に誉められることがどんなに嬉しい事だったか・・。
いつの頃からか、親を見守り、誉めるようになっていました。
それにしても、今やお掃除も洗濯も料理もほとんどできないのに、
こういうことはちゃんとできるのは、不思議なものです。
春はお茶の摘み取りや、秘境駅で有名な仲井侍のは外から見るとこんな景色です。
白いガードレールの車道はやっと一台車が通れる位で、急斜面。
私には運転できそうにありません。
この下には天竜川が流れています。
ここまで来るとまだ紅葉には早かったようです。
仲井侍や坂部のは長野県の最南端のですぐに愛知県豊根町に入ります。
天竜川は佐久間ダムのダム湖となってほとんど流れはなく、豊根町、富山に入って天竜川を渡ると大嵐(おおぞれ)の駅があります。
この駅、使うのは愛知県の人たちが多いのですが、地籍は静岡県です。
この辺りは、静岡県と愛知県と長野県境と言ってもいい場所です。
旧富山村は日本で一番小さな村として2007年、豊根町と合併するまで独立村だった村です。
佐久間ダム建設でダムに沈んだ地域があるため、離村を余儀なくされた為です。
娘とそんな話をしながら、ゆっくりとドライブする時間は、とても楽しい時間でした。
昔の村へ続く道は、今は天竜川のダム湖の中に向かっています。
富山から飯田に帰ろうと思ったのですが、途中で工事中の通行止め。
予定外の道を通って帰る事になりました。
でも、それが運良くみどり湖に続く道で、もう一度撮影ポイントを通る事が出来たのです。
富山辺りはまだ紅葉していなかったのに、みどり湖は息を飲むほど美しい紅葉。
二人、夢中になってシャッターを切った一日でした。
ずいぶん遠くまで来てしまいました。
大急ぎで帰って午後4時帰宅。
5時半のバスで都会に向かった娘でした。
長野県は楽しい・・。
昨年もこの時期に秘境駅の多い飯田線沿線の紅葉を見に行ったのですが、
今年は娘と一緒にカメラを持ってのドライブを楽しみました。
朝は6時半に出かけました。
辺り一面霧で真っ白な道を急ぎます。
第一目的はここ。
紅葉の中、トンネルから出てくる電車を撮るためでした。
飯田のポスターにも時々写真が載っている撮影ポイントです。
朝早かったので、鳥の囀りがあちこちから聞こえました。
次のポイントはここ。
天竜川は佐久間ダムでせき止められているため、長野県の南端まで行くと流れはなくダム湖になっています。
山と山の間を天竜川が流れ、その山肌を削り取るようして敷かれている一本の線路。
そして、トンネルの穴。
細いトンネルの穴から顔を出す飯田線の列車。
飯田線は凄い！
いつもこの風景を見て思います。
中央自動車道が開通するまでは、この飯田線が名古屋に出る為の人々の足になっていたのですが、
今は秘境駅として人気があるとはいえ、利用客は非常に少なくなっています。
トンネルばっかりの飯田線、天竜峡～豊橋間。
写真を撮りながら、中学の時、飯田～豊橋間の駅名を暗記させられた事を思い出しました。
