熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

野島崎灯台

2020-11-21 22:25:35 | 旅行

城ケ崎から対岸の房総半島に渡るのに昔は舟で渡ったのだろうか?

今はアクアラインもあるけれど・・三浦半島と房総半島を最短40分で結ぶ東京湾フェリーで渡ることにした。

昨日とは打って変わって真っ青な空。

フェリーを追ってカモメが飛ぶ、高くなったり低くなったり・・山ばかり見ている長野県人には海は特別で・・・

海を見るだけで全く違う生活圏に入った気がする。

前日の夜、コロナの影響で旅館の食事が出なかったので、暗くなってから三崎港へ行きテイクアウトをお願いしたお店の人に

「どこからきたのですか?」と聞かれ「長野です」と答えると「海が珍しいでしょう・・」と。

本当に・・無性に海が見たくなり、海を照らす灯台が見たくなる時がある。

多分それは日本の端を意識したいからだと自分では思っている。

 

千葉県南房総市の野島崎灯台は千葉県の最南端にあり、その真っ白な洋式灯台は「白鳥灯台」とも呼ばれている。

夕日スポットでもあり、星空がきれいなことでも有名らしい。

   

夕暮れと深夜、カメラを持って行ってみた。

 

空が広い!!

 

画像ではうまく見えるかどうか心配だけれど・・星もきれい。

海の向こうに星って、山の向こうに星よりも、、、やっぱり地球を感じる。

 

 

 

 

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城ケ島

2020-11-19 22:47:25 | 旅行

go to トラベルが始まって少しづつ動き出してきた世の中に便乗して城ケ島に行った。

「城ケ島の雨」っていう歌を、どこか遠いところで聞いた覚えがあるような気がしたけれど、

懐メロか何かだったのだろう。

実際、城ケ島がどこにあるのかも知らなかったけれど、何となく覚えていたこの歌の歌詞に少し興味があった。

「雨はふるふる 城ケ島の磯に 利休鼠の雨が降る

雨は真珠か夜明けの霧か それとも私の忍び泣き」

どう考えても悲しそうな風景だなぁ・・と思って調べてみたら・・・北原白秋の詩に曲を付けたのだと書いてある。

北原白秋の曲って「どんぐりころころ」とか「からたちの花」とか「ゆりかごのうた」とか、

およそ悲しさとか情念とかからかけ離れている気がしていたから少し驚いた。

白秋が死を決意して千葉県木更津に赴き、死に切れず対岸の三浦半島先端の三崎町に渡り住んでいた時に作った曲だとか。

三崎港から狭い瀬戸を挟んで城ケ島が見える。

その風景が自分の心と重なって寂しそうに見えたのだろう。

 

城ケ島に着いた時はで、

  

岩場や奇岩の多い城ケ島の海岸には誰もいなくて、白秋の歌の通り何だか寂し気な夕暮れ時だった。

この辺り一面の空と海の灰色ーこのような緑色がかった鼠色を利休鼠と言うらしい。

「城ケ島の雨」っていうくらいだから雨でも仕方ないと思ってみたもののあまり面白くはない。

 

それでも海岸を一人歩いているうちに雨が止んだ。

少し空が明るくなって来たらちょっと嬉しくなって、もう少し歩きたくなってきた。

絶景を見下ろすハイキングコースを行くと先に城ケ島灯台が見えてきた。

   

灰色の雲がわずかに差し込む太陽の光でオレンジと黄色味を帯び、

その反射は眼下に広がる海を一層美しく染め上げた。

 

次第に日が落ち辺りは暗くなる。急いで旅館に戻らないと、と思った時

不思議な事に、

利休鼠の雲間にできた一本の太陽の光に照らされて赤く染まった空から浮き出していたのは富士山だった。

城ケ島から富士山が見えることも知らずに歩いていた。

「夕焼けの城ケ島灯台と富士山」

城ヶ島の海は色のある世界に一変した。

 

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安平路山(2363m)

2020-11-12 22:48:46 | 

飯田市のシンボル風越山の奥に見える安平路山。

以前から一度行ってみたいと思っていたのだけれどなかなか行く機会がなく、、、、今回初めての登山。

大平街道から林道に入り、まず摺古木山(2168.5m)に登り、(摺古木山までは下草が刈られ登山道は整備されている)

そこから白ビソ山を越え安平路小屋までは、僅かなアップダウンはあるものの急登はない。

けれど、クマザサの藪漕ぎが待っている。

 

午後から雨の予報が出ていたので、何とか降り出す前に小屋に辿り着きたいと思いながら歩いたので、

霧の中に赤い屋根のかわいい小屋が見えた時はちょっと感動を覚えた。

緑のクマザサの中に静かに佇んでいる赤い屋根のこの小屋の話は、歩荷で材料を上げたと以前から聞いていたので、一度でいいから

泊まってみたいと思っていた。

登山者にとって山小屋は時には命を助けてくれる大切な大切な存在で・・・

飯田市から見える山なのになかなか行けない安平路山ー登山口までの林道も狭いし時折土砂崩れがあったり、

登山道もクマザサが茂っていて健脚な人なら日帰りでも行けるけれど、アクセスの悪さを考えるとちょっと遠い、

だから小屋があるのに・・・・なかなか行けない。

 

やっと泊まれた。

小屋の中の土間にはヒカリゴケが生育していて、ちょっとした光が窓から入って来たら緑色に光った!

太い丸太を積み重ねて作った山小屋はとても立派だった。

朝起きて外に出てみると、眼下には飯田市と天竜川、その向こうに伊那山地と南アルプス。

前日は霧の中で見えなかったが、この場所はこの稜線の中で最も景色のいい場所だった。

秋から冬に変わる雲。

木々の間から御嶽山、乗鞍岳がちらちらと見え隠れしてきた。

 

クマザサは高くなったり低くなったりしながらもずっと続いている。

全体に展望が良いわけではないが、時々木の間から木曽方面の景色が見えてくる。

前日の雨が高いところでは雪になったみたいで、額縁のような木の間から見えてきた御嶽山と乗鞍岳は、

雪を被った山頂が朝日を浴びて赤く染まり、真っ白な雲海の上に浮かんでいた。

とても美しかった。

 

山頂は展望がなくクマザサの中にひっそりと山頂の印が立っているくらいだけれど、これはこれで南信州らしくていい。

かっこいい山ばかりが山じゃないし。

小屋から山頂までは一時間弱。

山頂から戻ってきて、安平路山をバックにして建つ小屋を見ると、何だか絵画のような景色だった。

安平路山の奥には越百山、南駒ケ岳など中央アルプス南部に続いている。

 

安平路山は日本200名山に入っているようで、遠く山形や青森からも、200名山300名山踏破を目指す(ほとんどが

定年退職後の男性だけれど)登山者に思ったよりたくさん会った。

 

摺古木山頂付近と自然園は春はシャクナゲがきれいだ。

大平宿までの道のりは紅葉が美しく、

 

目の覚めるようなモミジの赤や黄色やカラマツの茶色に染められ、

一年に一度の色とりどりの大平街道をドライブできたのがうれしかった。

 

十数人会った登山者は皆男性の単独の人が多かったけれど、クマザサを刈ってもらえたら女性でも入れる山なんだけど・・と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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