10月29日(土)飯田市滝の沢の白山神社里宮において、結納祭が行われました。
結納祭とは、
結納の儀式の時使われた結納品を、役目を終えた事を感謝し、
神主さんにお祓いをして頂いた後、作り手である水引組合の方たちに見守られてお焚き上げをする行事です。
この日を前に、飯田下伊那の各地から使われた結納品が集められました。
結納品は、しめ縄で囲まれた竹製のやぐらの上に積み上げられ、
使われた水引品で綺麗に飾り付けられると、
神主さんのお祓いを受け・・
お焚き上げされます。
一つ一つ、心を込めて作られた結納品は、
人の縁を結び、役目を終え、
こうしてもう一度作り手に見守られて土に還ります。
結納祭は、水引の産地である飯田特有の伝統的な神事です。
白山神社には「くくり姫」というお姫様が祭られています。
飯田の水引組合では、
水引を「くくる」という作業からこの「くくり姫」を水引の守り神として崇めて来ました。
又、この地域に水引を作る家が多かった事も白山神社をお参りする理由の一つでもあります。
白山神社奥宮のある風越山の大鳥居には、
水引組合によって、風越山と書かれた木製の彫り物が奉納され飾られています。
この日はちょうど、白山神社里宮に修理の為降ろされて来ていました。
右から 風・越・山 と書かれています。
裏には「皇和 文久 戌年 九月 水引師連中」として9件の水引屋さんの屋号と代表者の名前が彫られていました。
皇和旧暦により・・文久・戌年(1862年)9月に水引師(水引師と言ったのですね)によって奉納ーいう事?