一目4千本とも言われる山桜が咲く池田町の陸郷。
残雪の残る北アルプスを背に山桜の咲く里を一度歩いてみたいと思っていましたが、
今年は桜の開花が早く4月半ばにはもう散ってしまって、淡い緑一色の陸郷山桜トレッ
キングコースでした。
夢農場を出発して新緑の道を桜仙峡に向かいます。
山道を登ると次第に展望が開け
目の前に残雪の蝶ヶ岳と常念岳が見えてきました。
山が見えてくるとホッとします。
歩いて良かったと思える瞬間です。
標高が高い樹玉神社や二本松などにはまだ桜が残っていました。
陸郷の山桜や木々と残雪のアルプスが一望でき、
癒しのスポットと言われているのも納得です。
真っ赤な欄干の登波離橋には伝説が残されています。
白駒城の正妻と妄妻が谷底へ落ち、二人とも絶命したという悲しい伝説です。
鳥の声も谷間に響き渡る静かな空間でした。
そこから俳句坂を通り 諏訪神社近くまで下りました。
水を張った 水田と残雪の北アルプスーこれぞ安曇野の風景。
安曇野 の自然はいいなぁと改めて思います。
集落の中心や道の辻、三叉路などに立ち、集落の人々を守る道祖神は、
安曇野では数多く見られますが、
相道寺道祖神は毎年一月に屋根の葺き替えを行っているのだそうです。
この道沿いからは北アルプスが良く見えました。
この時期に安曇野を訪れた事がなかったので一度も雪形を見た事がなかったのですが、
この日、初めて雪形を見る事ができました。
鹿島槍ヶ岳の〈鶴〉と〈獅子〉
爺ヶ岳の〈種まき爺さん〉
安曇野の景色に見とれて、トレッキングコースを外れ、
ぐるっと一周約16km。
もう一度夢農場まで戻りました。
新緑、鳥の声、爽やかな風、のどかな田園風景、雪形、道祖神。
へとへとになるほど山道を歩いたけれど、贅沢な一日を過ごしました。