ついに、その日の朝を迎えた。昨日はというより今日の朝はやくと言えばいいのか、床につき、朝まで直通だった。
寝る前に来し方を妻と話し合ったりして、二人の「通夜」をした。それで、何かの整理がついたのだろうか。この調子では、告別式に遅れそうな雰囲気さえある。最も地理的に近い喪主がこの具合では怒られそうである。
それでなおこんな駄文を綴っているのだから、仏さんがよく眠らせてくれたということだろう。どんな挨拶をしようか、ちょっと思案開始である。さまざまあって、しっちゃっかめっちゃかになりそうな気もするが、なるべく短く、ためになるような挨拶ができればうれしいのだが、そうは簡単にはいかないかもしれない。
いろいろあった。坊さん曰く、通夜は卒業式で、葬式は入学式らしい。あの世という学校へ入学というのだが、なるほどうまいことをいうなと感心した。なくなる前にみた夢のはなしなどしてみようか。