マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『ドラゴン・タトウーの女』を観る

2012年04月26日 | 映画・美術・芝居・落語

 2月某日、六本木ヒルズ「TOHOシネマズ」で無修正版「ドラゴン・タトゥーの女」を観て来ました。
 原作はスウェーデン作家スティーグ・ラーソンによる推理小説『ミレニアム』。第Ⅰ部
「ドラゴン・タトゥーの女」、第Ⅱ部「火と戯れる女」、第Ⅲ部「眠れる女と狂卓の騎士」と続く三部作で、地元スウェーデンで290万部、全世界で800万部を売り上げたと言う超ベストセラー(現在はそれ以上に売り上げが伸びていることでしょう)。著者ラーソンは発売の大成功を見ることなく、2004年に心筋梗塞で急死するなど大きな話題となっていました。

 この映画はハリウッド作品ですが、ほぼ同名の作品がスウェーデンでも制作されていて、私はそれをテレビを通じて鑑賞していましたが、4回に分けて半年に1回くらいの割合の放映だったので、作品のインパクトは弱く、印象も散漫になっていました。原作は非常に面白いミステリーでしたから、その良さをじっくり味わいたいと思っていたところ、再度の映画化で、それも180分以上の超大作と知り、期待を込めて映画鑑賞に出掛けたのでした。期待を裏切らない出来栄えに仕上がっていました。


粗筋はこうです。
 『本物語の主人公にして雑誌「ミレニアム」の発行責任者のミカエル・ブルムクヴィストは名誉棄損の有罪判決を下され「ミレニアム」から離れることを決めます。その頃、大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルはミカエルの身元調査を開始し、彼の調査能力を調べ上げていました。調査を担当したのは、背中にドラゴンのタトゥを入れた、少年と見紛うような小柄な女性。もう一人の主人公リスベット・サランデル。
 ミカエルの調査能力を信じた大企業の元会長は、36年前に一族が住む島から忽然と姿を消した兄の孫娘ハリエット・ヴァンゲルの捜索を依頼します。失踪当日、島と本島を結ぶ唯一の連絡網の陸橋は交通事故の為閉鎖されていたため、島は密室に相当する状況でした。
 依頼を受けて捜査を開始するミカエルは命を狙われる危機に遭遇します。情報処理能力の高いサランデラを助手に依頼し、真相究明に努める二人の前に、連続殺人事件が姿を表し始め、真犯人に辿りつくと同時に、ハリエット失踪の真相も明らかになります』(写真右上:早川書房版「ミレニアム」)

 と書いてくると、この作品の持つスリルとサスペンスがまるで浮かびあがりませんが、久し振りに興奮しながら読んだミステリーでした。

 その作品の映画化。複雑多岐にわたる人間関係の物語を映画は巧みに処理し、見応えにある作品に仕上がっていました。180分があっと言う間に過ぎ去りました。スウェーデン版は第Ⅱ部・第Ⅲ部とも9月に日本上陸の様です。


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