cheeze_art's blog

The life as the diehard

エコロジー(ecology)

2010-08-17 19:39:03 | 虎落り言(Mogari-talk)
...エコ(eco)という言葉が使われ、持て囃されだして久しい。

エコとは勿論エコロジーを約した言葉であり、辞書によると、
自然環境保護運動。人間も生態系の一員であるとの視点から、
人間生活と自然との調和・共存をめざす考え方とされている。

その人間生活と自然との調和・共存の意義を改めて考えてみると、
それは自然に対する人類の身勝手を問い糾す言葉にも思えてくる。

動物園へ行くと、人間のエゴで自然界から隔絶された物達が棲む。
以下は、檻に捕らわれし物達から見た人間社会のイメージである。

檻の中から見た向こう側は、毛のない猿の進化系が闊歩していく。
更に施設外には、アスファルトを敷き詰めた駐車スペースがあり、
金属と化学物質で作られ、火を吐く彼らの箱物が並んでいるらしい。
彼らはカラフルな繊維の衣を纏い、足に靴を履き、過ぎ去っていく。

彼らとは勿論毛のない猿達のことである。その彼らは火を操ること、
土を動かし、水を制すること、大気を変えることを得意とするらしい。
毛のない猿達はこの星を支配し、彼らの都合の良いように作り替え、
資源を浪費することを良しとし、我が物顔で地表面に君臨している。

最近になって彼らは思い始めた。資源を無駄遣いしすぎたようだ。
この星の他の種族が滅びているようだ、仲間の数が減ったようだ。
そろそろ地球環境のこと、滅び行く種族や仲間のことを考えないと、
自分達の将来が危うくなり、自然と相容れなくなるぞと考え始めた。

檻の中から見た人間社会は、まだまだ傲慢で変化に乏しくあるが、
それでも彼らは少しずつ変わろうとして、意識を高めつつあるようだ。

檻の中の物達は思っている。我々はこの捕らわれし場所が全てだ。
そして我々を捕らえし人間達も、この地上世界が全てだろうと...。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする