...秋の大型連休がシルバーウィークとして、次第に定着してきたようです。
この言葉自体は、11月下旬の勤労感謝の日前後として以前からあったようですが、
以前のものは定着せず、この連休に敬老の日(21日)が含まれていることもあり、
日本で高齢者を象徴するシルバーという意味からも、定着するに至ったようです。
日本経済が疲弊して活力がなくなった昨今ですが、それでもこの連休を利用して、
気候良き時節の行楽や墓参のための帰郷など、民族の大移動が始まりました。
折しも高速自動車道ではETC割引料金が導入され、マイカーでの移動が大幅増加、
本県主要観光地でも接続道は終日混雑が続き、その関連産業は大忙しのようです。
人々が移動すればマネーは費やされ、それによるマネーの動きで産業は潤います。
マネーに流動性が生まれるということは、経済に淀みが無くなり活性化が促されます。
またマネーを費やせば当然負が生じ、それを挽回する為に働く必然性が生まれます。
マネーを費やした人々に勤労意欲が生まれれば、当然働き場所の提供が必要となり、
働くとマネーが懐に入り、暖かくなった財布からはまたマネーが費やされることとなる。
経済が疲弊してくると、原動力自体の各所が錆び始め、負の連鎖が繰り返されます。
当たり前のことですが、活動が鈍くなった現状打開には、ある潤滑剤が必要となります。
今回の衆院選で政権交代がなされた政党には、その潤滑剤を適宜上手く使ってもらい、
社会経済が潤滑に動作し始めることを、多くの有権者達は望んでいると思います。
反面、経済が活性化されると、環境負荷問題も懸念され、相反する将来設計について、
この先、今回政権を担う政党がどうクリアしていくかが早急に問われる課題であります。