一昔前ならまだ定年を迎える年齢が55歳であり、そこから余生に参入するしかなかった。
さらに言えばもう少し前ならば、還暦は余生の始まりであり人生の区切りでありました。
団塊の世代とは、1947年から1949年に生まれた世代のことで、彼らは戦後日本の復興と
高度成長に尽力し、バイタリティ溢れる活躍で、この国の発展に寄与した世代であった。
私の場合、その世代の少し後にこの世に生を受け、良くも悪くも団塊の世代の影響下で、
険しい社会情勢の中、ある時は駒として、ある時は武者となって我武者羅に生きてきた。
そんな私も齢55歳の時点で定年を迎え、次は禄を如何に得ようかと思案する段になって、
運よくというか、会社の有難い計らいで雇用契約を 5年延長して頂き、継続することに。
そして次の60歳になると、待遇は変わらず65歳まで年契約制で居残ることが出来ました。
丁度前後してその頃年金の制度見直しがあり、働き続ければ年金受取額が増える仕組みに、
ならば65歳直前に一端退職し、雇用保険の一時金を受取った後、再雇用先に入りました。
結局、再雇用先では迷惑もかけながら68歳まで居させて頂き、人生の区切りに至りました。
人生は山あり谷ありと申しますが、ある時は懸命に駆け上がり、またある時は惰性で下り、
そして人生の区切りを如何に設えるか、私の場合は軟着陸が出来、余生に親しむ毎日です。
よく趣味を持つには、せめて10年前から取り組んでやっとものになると言われていますが、
私も音楽や登山や釣り、バイクツーリングなど色々と試行錯誤しましたがものにならずで、
現在は、幼児期から青春期まで取り組んでいて途中降りた絵画の世界へBack to the Future。
如何に余生を満喫 ?出来るか、はたまた継続出来るかによって、終活の為の心の収まり方が
違うのでないかと思案すること暫し、然しこれこそが余生の足掻きかと納得もしています。