私は自分自身をギャンブラーだと、強く確信することがあります。
それは私の置かれた立場が、いつも不確かな環境下にあって、
見えない何かが振る賽目で、弄ばれてきたように思えるからです。
私の人生前期は、家族と共に流浪生活を受け入れざるを得ず、
その反動から根付き独立に執着したことにも、それは起因します。
20代後半に役員でいた会社が傾くと、私は直ぐ様それを整理し、
別会社を起業、その後の10年間に隆盛と倒産を経験しました。
また都会に単身出向き、建設業に身を投じ、技術を身に付け、
同時に金を稼ぐ意味、不確かな社会基盤についても学びました。
道を進むとやがて分岐に差し掛かり、そこでの選択肢が現れます。
正で次ステップへ進み、誤でリセットや負債を受けざるを得ません。
それはサラリーマン稼業であっても、独立した経営者であっても、
確かな安心や約束事は何一つなく、常なる負荷が存在します。
これから私の志す農業は、取り掛かり年齢を考えた体力的不安、
自然相手にした生産計画、種子肥料購入、販売ルートの確保、
取り巻く社会情勢や消費者ニーズの厳しい現実と向き合った時に、
これまで歩んだどの道より、より賭博性が強い選択かも知れません。
スローライフ、自然との調和、人間らしい生き方、自給自足、
無農薬有機栽培、地球環境への配慮したエコロジー生活など、
テーマは沢山あるけれど、いざ実行に移すとなると不安ばかりです。
私の人生にあって、賭事に興じることを良しとはしてきませんでした。
それは青年の頃から今日まで、ずっと貫いてきた信念でもあります。
しかし私の生き様は決してそうではなく、此まで生きたどの断面も、
賭博性があり、それが私自身ギャンプラーと確信する由縁なのです。
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