カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

3月5日の短歌メモから。

2024-04-01 14:35:03 | Weblog

夕焼けはやはりかなしみ 港裏墓山の墓碑に吹き続ける風

〈三月は〉とふ書きかけ紙片の数多ありき イースト・コーカーの古き屋敷に

詩人の詩稿には〈四月は残酷な月〉と書かれあり 三百四枚目の紙片の上に

詩人の手形はガラスケースの中にあり 長身で掌の大きなひと

時折ステッキ手に港辺りを歩きしとふ その老人の寂しき横顔

幾ら書いても戦争を止めさせられなかつた 言霊を深く信じてゐたも

為政者は結局私の詩を一篇すら読んでゐなかつた あるいは憲法すらも

しかしやはり願つてしまふのです 私の一篇の詩を為政者らが口遊む日を

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155歳。

2024-04-01 03:16:33 | Weblog
今日4月1日は、父方曾祖父155歳の誕生日。命日が1929年3月6日で、今年は亡くなってから95年目に当たったから、改めて計算してみて、そうか、還暦60歳誕生日目前、その26日前に享年59歳で亡くなったのか、としみじみ思った。この曾祖父がいなかったら今の自分の命や存在はなかった。ひいおじいさん、お誕生日おめでとうございます!と心のうちで思い、空に向かって手を合わせた。
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