7月2日18時2分配信 産経新聞 より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090702-00000566-san-soci
テレビ番組での発言をめぐる損害賠償請求訴訟で、2審も敗訴した大阪府の橋下徹知事は2日、府庁で記者団の質問に答え、「重く受け止める。(発言が)ほめられた行為でないことは間違いない」としながらも、「1審、2審で判断が異なるのであれば、最高裁で判断していただきたい」と、上告する方針を示した。
広島高裁のこの日の判決は、1審判決のなかで発言が名誉棄損に当たると認定した部分を否定した。
橋下氏は「言論活動がどこまで保障されるのか。最高裁に最終的な決着をつけてもらいたい」などと述べた。
発端は以下の事件
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橋下弁護士に損賠請求…光母子で懲戒請求呼び掛け
ZAKZAK 2007/09/04 より
http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_09/g2007090406.html
山口県光市・母子殺害事件で被告の元少年(26)の弁護人を務める今枝仁弁護士ら広島弁護士会所属の4人が3日、タレント活動もしている橋下徹弁護士(大阪弁護士会)のテレビ番組の発言で業務に支障を来したとして、1人当たり300万円の損害賠償を求め広島地裁に提訴した。
訴状によると、橋下弁護士は5月27日放送の番組で「見ている人が一斉に懲戒請求をかけたら、弁護士会としても処分を出さないわけにいかない」などと発言した。
原告側によると、4人に対する懲戒請求は放送以降、計約1200件あったという。
橋下弁護士の所属芸能事務所は「訴状の確認ができ次第、橋下弁護士が記者会見を開き説明する」と話している。
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【私のコメント】
以前私はこんなことを書いた。
そのことを再度掲載させてもらう。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/5151/link_3274.html より
橋下徹がテレビ番組でとった大衆扇動の行為に対して、裁判所はその違法性を指摘し、800万円の賠償を命じた。
彼のとった行動の違法性が裁判所によって証明された。
もし彼がその裁判に疑問があるのなら、その疑問点を表明することによって控訴すればまだしも筋は通っている。
しかし彼はあろうことか、『判決が不当だとは一切思っていない』と明言したにもかかわらず、疑問点がないまま高等裁判所に控訴した。
いわば理由なき控訴である。
『自分が悪かった』と認めた上で、再審を求めて控訴したのである。
そんな理屈はあり得ない。
このことから橋下徹が、法の制度は知っていても、法の制度を成り立たせている理由を知らない、常識の欠けた人間であることが分かる。
彼は自分の過ちを認めた。
ふつう自分の過ちを認めた人間は、どうにかしてそれを償おうとするものである。
しかし彼の論理は、『不服はないが、不服申し立ては行う』というものである。
そして彼は、関係者に謝罪した上で、控訴だけは行うという、人の心を踏みにじる行為を平然と行ったのである。
こんな不誠実な謝罪はあり得ない。
しかもそういう人の心を踏みにじることを平然と行った人が、法律を専門とする弁護士であったというところが、さらに異常なのである。
橋下徹の控訴には、全く筋が通っていない。
恐るべき非論理性である。
そのことを社説で厳しく批判したのが朝日新聞である。
その非論理性を指摘した朝日新聞に対して、橋下徹は全く論理で応じていない。
感情むきだしである。
論理的には何も言っていないに等しい。
批判に対して論理で答えるのが政治というものである。
そういう意味で、彼は朝日新聞の批判に対して全く説明責任を果たしていない。
あげくの果ては
『朝日が早くなくなれば世の中のためになる』である。
全く筋の通らない論理である。
厳しい論理の世界に生きる法律家にあるまじき感情の暴走である。
つまり彼は答えに窮すると、こういう非論理性を武器として使う男なのだ。
理屈の通らないことをわめき立てる。
『盗人、猛々しい』とはこのことである。
こんな政治家の横暴を黙って見過ごしてはならない。
このような政治家の発言を黙って見過ごしていれば、日本の言論活動が死んでしまう。
それどころか、日本の民主主義そのものが息の根を止められてしまう。
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