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『文武両道』の使い方がおかしい産経の大阪桐蔭高校記事

2012-04-15 20:36:32 | 教育もろもろ

ヤフーニュース より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120415-00000510-san-soci


教育ビズの成功モデル 甲子園Vに京大50人進学…大阪桐蔭

産経新聞 4月15日(日)11時27分配信
 

 春の選抜高校野球大会で大阪勢として19年ぶりに優勝し、関西をわかせた「大阪桐蔭」。
スポーツ強豪校の実力を全国に見せつける一方、今春は京大合格者が50人の大台を達成。
全国区の有名校となった「文武両道」の進学校は、早くも来年の春に向かって動き始めている。



 大阪府大東市にある大阪桐蔭の校舎本館。
ロビーには選抜優勝を祝福する花が飾られているが、校内に浮かれたムードはない。


 それもそのはず。中学1年~高校3年の全学年を対象とした恒例の「春季学習合宿」が4月17日から21日まで、4泊5日で行われるからだ。

 大阪桐蔭の特徴は、塾に通わず、学校のカリキュラムだけで受験勉強ができることだ。
土曜の授業は、中1~高2が5時限、高3は6時限まであり、年間の授業日数は特別授業を合わせると約270日に上る。 


 この「春季学習合宿」で生徒たちは滋賀と福井のホテルに分かれて宿泊し、朝から晩まで勉強する。
1時限目は午前8時15分スタートで、最終の9時限目は午後10時半まで及ぶ。
「年度始めで気持ちを切り替えるのが目的です」と寺川国仁教頭は説明する。


 学習合宿は春季だけにとどまらない。
夏休みには東大や京大といった最難関校を目指す高3生を奈良・吉野の旅館に集めて特訓する9泊10日の「吉野合宿」もある。


 「勉強する習慣が身につき、毎日5時間の自習を続けられました」。
高校の受験案内パンフレットの「卒業生メッセージ」で、学習合宿について、こうコメントした卒業生のM君は京大医学部人間健康科学科に合格した。


 今年の京大合格者は昨年の46人から50人(現役38人)に増え、全国10位にランクイン。
学部・学科別では、医学部人間健康科学科の合格者が22人と、全体の半数近くを占める。
京大の医療技術短期大学部が4年制となり、平成15年に新設された学科で、難易度は京大の中で相対的に低いといわれるが、大阪桐蔭では女子生徒を中心に志望者が多いという。


 平成13年の京大合格者はたったの1人で、合格実績は飛躍的に伸びており、関西の進学塾幹部は「進学実績をアピールする上で、50人の大台に乗った意義は大きい」と話す。

 大阪桐蔭は、大阪産業大付高の分校として昭和58年に誕生。
「高校生の数が急増した時期で、公立高校では収容しきれない生徒の受け入れ先として、大阪府の要請で生まれた」と寺川教頭。
その上で「使命を終えたら廃校予定だった」と明かす。


 だが、卒業生や保護者から存続を望む声が多く寄せられ、63年に分離独立。
平成7年から中高一貫教育をスタートし、10年からは東大や京大、国公立大医学部など最難関を目指す「I類」、
難関国公立大が第1目標の「II類」、
体育・芸術コースの「III類」
を高校に設け、進学校として実力をつけていった。


 約10年前からは、大手予備校で教える人気実力講師を招いた授業も開始。
寺川教頭は
「少子化や大学全入時代の影響で、浪人生が減少。予備校が減少しているため、実力講師も高校へ指導にやってきてくれる余地が出ている」と話す。


 ただ、強力なライバル校の存在も無視できない。
今年の京大受験では、昨年より22人増の62人が合格した堀川をはじめ、西京や洛北といった地元公立校や、首都圏の海城、西、国立といった名門校も合格者数を増やしている。


 「真のエリート校へ!」。
このキャッチフレーズの通り、発展途上を自認する大阪桐蔭。
来年の春、受験界で新たな旋風を巻き起こせるか。(宇野貴文)

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【私のコメント】

『文武両道』の使い方がおかしい。
文武両道とは一人の人間が文武両道に励むこと。

勉強する生徒と、スポーツする生徒に分けて、それを文武両道というのはおかしい。
それは学校の戦略としてそうしているだけであって、それを文武両道とはいわない。
それは生徒にとってみれば、特殊化しているだけで、両道とはいわない。
特殊化した教育は、特殊化した人間を育てる。
大阪桐蔭高校が『文武両道』にのっとった、一人一人の生徒にとって文武のバランスを重視した教育をしているわけではない。
コースごとに特殊化して三類に分けているだけだ。
各々の生徒はその中で特殊化した一つのコースを選んでいるわけだ。

こういう言葉のごまかしが、全国各地の高校を紹介する際のキャッチフレーズに使われる。

片方に勉強ばかりする生徒がいる。
その一方でスポーツばかりする生徒がいる。
それを『文武両道』と表現するのはおかしい。
その実体は『文武両道』とは対極にあるものだ。


1 コメント

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文武両道について (文武両道)
2012-11-24 07:55:46
文武両道って難しいです。やっぱり、高校野球でも、野球に力を入れている私立高校が強いです。でも、文武両道で頑張る人はいます。でも、文武両道を実践している人はいます。

花園出場し東大合格を果たした木下魁さんは文武両道ですごいですね。木下さんの今後の活躍からは目が離せません。すごい。すごすぎます。日本を引っ張っていく男ですね。



また、慶応義塾大理工学部の福谷浩司さんがドラフト1位でドラゴンズに指名されました。すごいです。

文武両道の強者が最近多く出てきましたね。
サッカー界では東大卒Jリーガー久木田選手が文武両道ですごいですね。



ゴルフ界はというと思い浮かびません。しかし、大学ゴルフ界に文武両道プロゴルファーになる卵がいます。
東大法学部4年の高野隆

彼は朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権には4回出場し、6位に入った。他にも、日本学生ゴルフ選手権3回出場、日本アマ出場、トップクラスで活躍するスーパースターです。

九州大2年の永井貴之

彼は九州ジュニアゴルフ選手権4位、国体選手にも選ばれた。日本学生ゴルフ選手権出場など、全国大会の常連のスーパースターです。

和歌山県立医科大学医学部医学科1年の辻田晴也

彼は関西高等学校ゴルフ選手権2位、全国高等学校ゴルフ選手権に3回出場など全国大会の常連で、西日本医科総合体育大会では2位のスーパースターです。

他のスポーツ界に負けず、文武両道3羽ガラスが将来プロゴルフ界で活躍すればなぁーと思います。
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