６月２日に菅が退陣を表明してからの居座りが一ヶ月半も続く。
民主党の支持率は落ちる一方。
さりとて自民党の支持率がアップするわけでもない。
どっちもどっち、互いに支持率を落としている。
みんなイラだっているんだが、世の中は表面上平穏である。
福島原発事故にしても、それに対して自分がどうすればいいか分からない。
福島産牛肉が放射能で汚染されていたと聞いても、それを買うべきか避けるべきかよく分からない。
黙って手を組みながら事態の推移を見守るしかない。
無力感が漂っている。
自民党は信用されていないし、民主党には失望が広がっている。
小沢新党というのも一つの方法だろうが、それには巨額の資金がいる。
そういうお金がどこから調達されるのかは分からないが、たとえそれができたとしても、小沢新党を立ち上げて政界再編に取り組むには、今のこの震災復興の中で、あまりにもタイミングが悪い。
かといってこれ以上首相の菅直人には期待できない。
閉塞感が蔓延している。
この閉塞感は戦後最大のものではなかろうか。
ドルショックの時も二回のオイルショックの時もこれほどではなかった。
まだどこかに希望がもてたのだが、今回は違う。
もがけばもがくほど動きが取れなくなっていく。
新党を立ち上げて何をやる？
国民の合意をえるためにどんな新党が可能か。
それがよく分からない。
自民に裏切られ、民主に失望し、新党の具体的イメージを描くことが困難になっている。
20年続いたアメリカの覇権が終わり、中国が新しく台頭してきている。
アメリカがデフォルトに陥るという噂さえある（私はあと２～３年先だと思うが）。
この世界的うねりの中で、日本がどう動けばいいのか、答えは見えない。