ひょうきちの疑問

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金融で生き延びてきた西洋の没落

2012-07-31 05:19:08 | 国際金融

リーマン・ショックやユーロ危機など、今起こっていることは『西洋の没落』である。
第一次大戦後始まった西洋の没落が、長い時間をかけて最終局面を迎えている。
西洋列強の植民地政策が行き詰まって第一次大戦が起こった。
さらに第二次大戦が起こることによって、アジアやアフリカなどの多くの植民地が独立した。
しかしその後も旧宗主国(ヨーロッパ)による旧植民地の金融支配は続いた。
ヨーロッパ人の多くは旧植民地から上がってくる金利によってどうにかその生活を維持し、金利生活を続けたがそれが限界を迎えている。
イギリスもアメリカも金融立国に失敗した。

もともと金融立国という発想がいかがわしいものである。金融による利益は不労所得である。何も生み出さずして利益を得ていたのである。
製造業が次々にアジア諸国の台頭に敗れていくなかで、金利収入にだけ頼っている国の繁栄がいつまでも続くわけがない。

本当に救済しなければならないのは、ユーロ諸国ではなく、彼らがお金を貸し付けていた新興国である。
目立たないことだが、中南米諸国の大半はスペインの植民地であった。
ギリシア危機の後はスペインに危機が起こる。
スペインの金融機関は中南米諸国に資金を貸し付けている。
それらに貸し付けた資金がスペインの危機によって一挙に引き揚げられる恐れがある。
大航海時代以来、500年に渡って続いたスペインの植民地支配はこのような形で残存している。

植民地支配自体、否定すべきものである。
スペインは現在、観光以外何も生み出していない。
今支援すべきは、ヨーロッパ金融によって支援されてきた新興国である。


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