先日、ドイツ人の友人トーマスさんがアイゼナハに行ったので、そこにあるバッハハウス(バッハ博物館)のなかのオルガンの写真を送ってきてくれました。
実はアイゼナハは私も行ったことがあり、そしてバッハが好きな私も当然バッハハウスを訪れています。そして、その時、バッハハウスのチケット売り場にいた凄みのある館員の小母様に「写真はだめよ」と言われたことと、私たち以外の来館者も一切写真を撮っていなかったのを思い出し、
「写真をありがとう。とても懐かしいです。だけど・・・確かバッハハウスは写真撮影禁止だったと思いますが、ドイツ人でも、規則を破る人がいるのを知って、笑ってしまいました。」
とトーマスさんにふざけて返事。
その後のメールで、トーマスさんは、
「バッハハウスのガイド(バッハの人生と作曲の背景の話を、4台のオルガン演奏を交えて話してくれる説明員がいます。)は、写真を撮っても良いと行ったけど、規則が変わったんだろうか?
いずれにしても、ドイツ人だって規則を守らない人間はたくさんいますよ。現に僕だって、ルーブルでモナリザの写真をとってしまったし。(※ルーブル美術館はフラッシュをたかなければ写真撮影はOKのはず。)」。
彼は私の冗談に腹はたてていないものの、あまり愉快そうではなかったので、私は以下の返事を。
「国民性というのは、ほとんどナンセンス(&面白がるのもちょっと悪趣味)ですが、あなたはこんな笑い話を知っていますか?
"A Sinking Boat"
On the boat are an American, a British man, a German, an Italian, a French man and a Japanese.
The captain urges the passengers to dive into the sea.
He says to the American man , "you will be a hero if you do it."
to the British man, "you will be a gentleman."
to the German guy, "this is an order to jump."
to the Italian man, "you will be loved by many women later."
to the French man, "don't jump"
and to the Japanese man, "everyone is jumping!"
(※沈みかけた船に乗った、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、イタリア人、フランス人、そして日本人の客を海に飛び込ませようとした船長、アメリカ人には「飛び込めば、あなたはヒーロー(英雄)」、イギリス人には「飛び込めば、あなたは紳士」、ドイツ人には「飛び込むのが“決まり”」、イタリア人には「飛び込めば、女性にもてるぞ」、フランス人には「飛び込むな」、そして日本人には「皆飛び込んでいるぞ」。)
これを最初に読んだ時、特に「飛び込めば、あなたはヒーロー」っていうのに苦笑してしまいました。(※実は、「保険があるから、飛び込んで大丈夫」とアメリカ人に言うバージョンもあり。)
アメリカ人は映画だけ見ても、本当にヒーローが好きですよね。
3月11日以来、福島原発および周辺で作業をしている人たちを「彼らはヒーロー」と特集を組んでいた米国の新聞がありましたが、日本人感覚でいえば、「彼らはヒーローというより、特攻隊」と思う人の方が多かったのではないかと思います。」
さて、私はこうしたアメリカ人のヒーロー好きをあまり好ましく思わないものの、今日のウォール・ストリート・ジャーナル日本版のこの記事を読んだとき、つぶやいてしまいました。
「彼(藤原節男氏)はヒーローだわ」と。
ではその記事をどうぞ。
WSJ日本版
元原発検査員、内部文書公表でずさんな実態を告発