10月27日、ニュージーランド・ヘラルド新聞のコラムの抜粋です。
New Zealand's policy-makers hope if Japan does resolve to join TPP, our food and beverage exporters will benefit through the gradual liberalisation of the Japanese agriculture sector.
But it is unlikely Japan will go down that route without giving compensatory support for its farmers, which are a vocal electoral lobby. Particularly as the Japanese farm industry predicts if all tariffs were lifted, Japan's food self-sufficiency would fall from 40 per cent to 12 per cent as cheaper rices floods into the country.
http://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?c_id=3&objectid=10683249
非常に簡単にいえば、「日本がTPPに参加すれば、ニュージーランドの食糧と飲料の輸出業者はとても儲けられます。だけど、農家への補助制度がないままなら、日本の参加は難しいでしょう。関税を撤廃して安い米が入ることにより、日本の自給率が40%が12%に落ち込むとあってはなおさら。」というようなことです。
前から民主党の目玉の『農業者戸別所得補償制度』なども、「本気で自給率アップを目指してのことではなく、票集めだけが目的か?」と疑っていましたが、こんなのを読むと、今度は別の疑惑を持ってしまいます。
まあともかくも、TPPでのプラス・マイナス、日本がとても有利になるとも思えません。
『自信過剰か』『藁をもつかむ思い』で無理強いするくらいなら、今はまだ、EPAを慎重に(国を選んで)結んでいく方が良いと思います。