新居に引っ越して以来長年使用していた洗面所の白熱電球が切れたので、約1年前に夫に電球を買ってきてもらい交換しました。
この時夫は「省エネ、そして普通の電球(=白熱電球)より5倍以上長持ちするから」という理由で電球型蛍光灯(しかも白色!)を買ってきたので、私は、「浴室の電気が白熱電球の黄色い光なのに洗面所は白い光。一体、どういうセンスしているの?しかも、普通の蛍光灯より暗い!値段も普通の電球の4,5倍もしたの!?」と散々文句を言いました。
そして今回この趣味の悪い電球型蛍光灯がわずか1年で使えなくなったことをいぶかりながらも、新しい電球に替えられることにほっとし、電機屋に行く夫に「今度は普通の電球を買ってきてね。省エネタイプだと、もしかしたら洗面所のような湿気の多いところは不向きかもしれないから。」と頼みました。
そうして電球の取替えられた洗面所の電気のスイッチを入れてみると、電球は確かに電球色なのですが、つくのに一瞬時間がかかるし、暗いのです。夫に尋ねると、「電球色であれば、電球型蛍光灯でも問題ないと思った。前の電球がすぐ切れたのはメーカーが悪かったせいだろう。省エネのためさ。」との給います。
自分で電球を買いにいかなかった私が文句を言える立場ではないのは承知しつつも、省エネと言ったって洗面所は長時間電気をつけるところではないのにと、変なところにエコにこだわる夫に呆れ、文句を言いました。
さて、実はこういうことがあって、初めて電球型蛍光灯なるもののパッケージにある注意書きを読み、そしてインターネットでも電球について調べてみました。そして分ったことは以下のとおり:
電球型蛍光灯は、①つくのに一瞬時間がかかる、②電球は徐々に明るくなる(寒い時は本来の明るさになるまで20分かかることがあるようです。)、③頻繁に点灯・消灯を繰り返すところは不向き(つけたり、消したりを繰りかえすごとに1時間電球の寿命が縮まる、という説もあり。とにかく、たとえ「長持ち8倍」などと書いてあっても実際は白熱電球より短いことも多々あるよう。)、④浴室など湿度の高いところには適さない、④白熱電球の値段の2倍から5倍高価。
それに対して、白熱電球は消費電力は高いものの、以上の述べるような電球型蛍光灯の①~④の欠点をカバーしています。
ということで、短時間点灯を繰り返す場所であるトイレ、洗面所、浴室、階段、廊下等の電球を、「環境にやさしいから」「経済的だから」と言って白熱電球から電球型蛍光灯に付け替えることは、ほとんど意味がないのではないかと思います。(消費電力が高い白熱電球でも点燈時間が短ければ、電球型蛍光灯よりコストパフォーマンスが高いと思う。)
電機メーカーも電球型蛍光灯の改良を続けていると思いますが、白熱電球の製造中止は上記の問題がクリアしてからにして欲しいものです。
また、電球に限らず、メーカー、マスコミ、政府も『ECO製品』ということを押し出して宣伝またはバックアップしていますが、これにはまやかしも随分あります。
とにかく、メーカーは都合の悪いことは訊かなければ言わないですし、注意書きされていても、虫眼鏡を使わなければならないくらい小さい文字。
消費者も勉強が必要です。