Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

Two dropouts!

2008年06月11日 | 友人・知人

最近出来たカナダ人の男性ペンフレンド(B)とアメリカの話をしているときに、昔私が体験した、ワシントンD.C.の中央駅の出来事の話になりました。

それは私が友人とアメリカの東海岸に行った時の経験で、ニューヨークから一泊でワシントンに泊まりに行った帰りの話です。

“中央駅に着いた私達は切符売り場でニューヨーク行きの切符を買いました。窓口の係員は手際よく切符を渡してくれたのですが、その切符に書いてある列車は出発間際の列車。

「この列車に乗るのは間に合わない」と抗議した私に、係員は「大丈夫、大丈夫。早く行って。」と平然と言うだけ。それには私達は納得出来ませんでしたが、「間に合わなかったら交渉して新しい切符と取り替えてもらおう」と諦めてプラットホーム目掛けて走り出しました。

しかし案の定プラットホームに差しかかったときはもう発車時刻。列車まではまだ数十メートルはあります。絶望しかけた直後、私達の背後から、“Two dropouts!”(乗り遅れが二人)と叫ぶ声が聞えました。その声の主はトランシーバーを持った駅員。すると車掌(もしくは運転手)が列車から顔を出して駅員に何か言い、次に私達に向かって大丈夫だと合図してくれました。

こうして無事列車に乗り込んだ私達を迎えたのは、車内の乗客の笑顔と拍手。

私達が席に着くと、列車は予定時刻を少し遅れてニューヨークに向けて走り出しました。

さて、この経験に私達二人はちょっとしたカルチャー・ショックを受けました。

日本ではまず駅の窓口で出発間際の列車のチケットは頼まない限りは売らないでしょう。そして、たった二人の乗り遅れ(これは別に私達がしたくてなったわけではありませんが・・)のために出発時刻を遅らせることもないでしょう。また、列車を遅らせた張本人達を拍手喝采で迎える乗客も、日本にはいないでしょう。

それにしても、走らされたことは別として、私達二人はこの状況を楽しんでいました。”

このメールを送った後、Bは「君達が体験したことはアメリカやカナダでは日常茶飯事だよ。飛行機だって、列車だってなんだって予定時間なんて遅れても誰もなんとも思わない。」と言い、「日本の公共の乗り物が融通が利かないのは、列車と列車の間隔が短すぎるからではないのかな?」と訊いてきました。

「日本の公共交通機関(飛行機以外)がタイムテーブルどおりの運行にこだわり融通が利かないのは、本数が多い少ないは関係がないと思います。多分、生真面目で融通が利かないという私達日本人の気質がそうさせている部分もあるのでしょう。

日本人のこういう気質と似ていると言われているドイツでも同じかどうか、今度友人に聞いてみます。(でもドイツ人は生真面目で融通が利かなくても合理的だから、日本とは違うような気がします。)」

公共交通機関でも人間でも、あまりいい加減なのも困るけど、きっちりしすぎて融通が利かないというのもまた考え物だ-と思いながら返信メールを送りました。

コメント
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