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会社の中から奴隷根性を一掃する

2015年12月02日 23時37分32秒 | 職場人権レポートVol.3

 うちの会社の業務連絡板には、つい昨日まで、「×日に安全パトロールや社内上層部の視察があるから、元気に挨拶(あいさつ)しよう、整理整頓に心がけよう」と書かれていました。今はもうないはずです。昨日、私が社員に指摘して消させましたから。
 なぜなら、挨拶も整理整頓も、たとえ安全パトロールや上層部の視察があろうがなかろうが、そんな事には関わりなく、普段から心がけなければならない内容です。それを、「誰それが来るから、やらなければならない」(来なければやらなくて良い)と言ってやらせるのは、明らかに間違っています。
 そもそも、私たちは何も「安全パトロール」や「上層部」の為に仕事をしている訳じゃありません。会社の商品を買ってくださるお客様や、自分たちの生活を支える為に仕事をしているのです。「安全パトロール」や「上層部」(会社の経営者や重役連中を指すと思われる)も、その仕事を進める上での単なる役割分担でしかない。本来は、どちらが「上」とか「下」とかいう物ではないはず。それが、この21世紀にもなって、いまだにこんな封建時代さながらの「お上意識」「奴隷根性」に支配されていてどうするのですか?
 むしろ、床の穴ボコも補修されずに、テープの危険表示だけでずっと放置されてきた現状こそ、視察で認識してもらわなければなりません。「お前ら、今まで何をパトロールして来たのか?何を視察してきたのか?」と、私たちの方から問題にしなければならないはずです。そして、会社の方も、前述のような事を業務連絡板に書いている暇があるなら、少しでも現場の不備、不具合や危険箇所の是正に動かなければならないはずです。労災事故が起こってからでは遅いのだから。

 恥ずかしながら、これが今の私のバイト先の現状です。この現状を少しでも改めるべく、私が社内の正社員登用試験に応募した事は、既にこのブログでも折に触れて書いてきました。しかし、最近は社内のブログ読者も増えた事ですので、ここで改めて、私がなぜ試験応募に至ったのか、その経緯(いきさつ)について書いておきます。
 社員登用の話があったのは9月頃です。契約社員対象に毎年1回実施される社内募集で、書類選考、筆記試験、面接を経て、合格者が翌年3月21日付で正社員に昇格します。当初は私も、「自分自身そんなに若くはないし、今更こんなブラック企業の社員になった所で、たった一人の力で会社が直ぐに変わる訳じゃなし。逆に、新人社員の私にばかり、責任やしんどい仕事を押し付けられるだけじゃないか」と思っていました。だから、所長からの登用試験受験の勧めも、今まで全部断ってきました。

 しかし、その話を近所の行きつけの鍼灸(しんきゅう)師さんにすると、意外にも「むしろ会社を変えるチャンスじゃないか」とアドバイスされました。その鍼灸師さんと言うのは、完全予約制の治療院をされていて、私もそこに腰痛の治療に定期的に通っています。単に鍼灸治療だけでなく、心療内科や職場のメンタルヘルス的な相談も承っています。私もこれまで、治療の傍(かたわ)ら、職場の話も雑談の中でしてきたので、その中で今回の社員募集の話も、単なる職場のエピソードとして紹介しただけでした。だから、まさか、そんな感じで勧められるとは思ってもみませんでした。
 でも、その鍼灸師さんが言うには、「たとえ無能社員だらけのブラック企業でも、本当に会社を中から変えていこうとするなら、バイトや契約社員よりも正社員になった方がはるかに有利だ。やはり『腐っても鯛』で、社員になればバイトみたいに簡単には解雇できないし、バイトにはない権限も付与される。その代わりに一定責任も負わされるだろうが、平社員が負わなければならない責任なぞ、たかが知れている。もし嫌な事を押し付けられそうになっても、逆に開き直って、適当に受け流しておけば良い」と。

 その一言が最後の決め手となり、応募締切の9月30日ギリギリに、応募書類を提出しました。その時点では、多分、書類選考ではねられると思っていましたので、ダメ元で「もし面接までたどり着けるようなら、そこで面接官に思いっきり言いたい事を言って喧嘩してきてやろう」ぐらいに思っていました。だから、別の記事の中でも書いたように、応募書類の入社志望動機欄には、前述の奴隷根性の件も含め、会社批判を一杯書き連ねてやりました。しかし、ただ批判するばかりでも芸がないので、この間、必要に迫られて自分で作って現場に掲示した、外国人バイト向け作業マニュアルの紹介も、志望動機の冒頭部にさりげなく入れておいたのです。

 ところが、予想に反して書類選考も筆記試験も通過してしまったので、我ながら驚いています。いくら既にバイトとしての勤続経験があるとしても、もう数年もすれば定年の身なのに。普通ならこんなオッサン採らないでしょう。
 しかも、私の場合は、前の配属先で組合活動したり、ここでも賛同者を募るビラまきが会社に見つかって顛末(てんまつ)書を取られたりしているのですよ。もちろん、これも私に言わせれば、私が前の配属先で組合に入るキッカケとなったのも、業務発注元のスーパーの顔色ばかりうかがい、必要備品のドーリー発注すらケチって、無意味で危険な積み替え作業をバイトに強いた会社にこそ非があるのです。何十キロもある重たい商品を、カゴ車からドーリーに、なぜわざわざ積み替えなければならないのか。充分な数のドーリーさえあれば、こんな無駄な事なぞせずに済むのに。しかも、私は腰痛も抱えているのに。
 だから、バイトの組合のない職場でも、一人からでも加入できる労働組合に入って、このドーリーの件で会社と団体交渉やったのです。会社は開き直ってケンモホロロでしたが。その会社の無為無策を棚に上げ、法律で保障された組合活動の自由を制限しようとするなぞ言語道断です。(当時の経緯については、こちらの関連記事等を参照の事)

 私としては、むしろ、そんな会社への「意趣返し」のつもりで、社員登用試験に応募したのです。
 もちろん、それだけではなく「中から会社を少しでも変えたい」という思いも当然あります。そして、実際に、会社に文句を言うばかりではなく、自分で出来る範囲の中でも、業務改善に取り組んだりしてきました。社員が何もしてくれないので、バイトの身でありながら自作のマニュアルを作ったり、床にレイアウト表示を施したりして。「それだけの事をしてきた」という自負も当然あります。
 でも、常識的に考えれば、こんな会社批判ばかりするオッサンよりも、体力もあり従順な若者の方が、よっぽど会社にとっては有難いはずです。

 だから、「面接では言いたい事を言うます。それでたとえ喧嘩になったとしても」という事も、所長にはあらかじめ言っていました。そして今週の月曜日に、その事で所長・副所長と約30分間面談もしました。所長が言うには、「私の口からは、××さん(私の本名)に対して、あれを言うなとか、これを批判するなとかは言えない。ただ、せっかくここまで来たからには、面接も喧嘩腰ではなく建設的な対話になるよう心がけて欲しい。多分、面接では志望動機について聞かれると思うので、自分が社員として一体どんな事をしたいのか、答えられるようにしておいて欲しい」という事でした。そして、「もし面接試験に受かれば、社員になる前にでも一度、毎週定例の社員会議にオブザーバーとして参加してもらい、自分は社員として何をしたいのか、抱負を是非聞かせて欲しい」と言われました。
 「自分は社員として何をしたいのか」という事については、私も色々と思うところはあるのですが、それはこの後で述べるとして、その場では即答せず、所長には「ダメ社員の井下(仮名)と崖淵(がけっぷち、仮名)をまず何とかして欲しい」とだけ言っておきました。

 まず崖淵については、無意味な注意喚起のマイク放送を止めさせるよう進言しました。多分、所長から指示されてやっているのでしょうが、崖淵がいくら無線マイクで「出荷時のラベルの貼り間違いに気をつけましょう」とか呼びかけた所で、「自分自身がいい加減でしょっちゅうミスや事故を起こしている中では、かえって反発を覚えるだけだ」と言ってやりました。そして、バイト朝礼での崖淵の発言についても、「今日は××の特売があるのでよろしくお願いします」と言うような、無責任で曖昧(あいまい)な指示の仕方ではなく、「誰が何をすべきなのか」「その特売商品を扱う際にはどういう点に注意すべきなのか」と言うように、もっと具体的で明確な形で指示するように指摘しました。
 そして、井下についても、勝手にバイトの作業配置を変更しながら、掲示板の名札を変えただけで、当のバイトにすら声もかけないような非常識な真似や、何かといえば直ぐに「上からのお達しにより」という言い方をして、まるでバイトを会社の奴隷や部品扱いするような朝礼での物の言い方についても、苦言を呈しておきました。
 これにはさすがに所長も呆れ果てていました。「崖淵のマイク放送も、職場の課題や問題点を自ら感じ取ってもらう為にやらしていたのだが、そんな調子では先が思いやられる。もし、津波が来てどっちに逃げたら良いか決断しなければならない時にも、そんな無責任で曖昧な指示の仕方をしていたのでは、みんな逃げ遅れて溺(おぼ)れ死んでしまう」と仰っていました。

 そして、明日12月3日木曜日午後からの面接試験を迎えた公休の今日水曜日に、床屋で散髪してもらっていると、やにわに私の携帯に着信音が二度も。何と会社の所長からの電話でした。まだ散髪の途中でしたが、床屋に頼んで電話に出させてもらうと「渡したい物がある」と。「一体何だろうか?」と訝(いぶか)しく思いながら、約束の午後2時に近所の喫茶店で所長と落ち合い渡されたのが、うちの会社の社是や経営理念が書かれたカードでした。だいぶ以前にも、社員・バイト全員に配られたカードです。まあ、何の変哲もないただのカードですが、それを「もし明日の面接で聞かれても良いように」との事で、わざわざ私のところまで持参してくれたのです。
 まあ、有難いといえば有難いのですが、たったこれだけの為に、せっかくの休みにも関わらず、どこにも行けなかった私としては、少々複雑な心境です。明日からまた雨天で寒くなるというのに、せっかく最後の小春日和(こはるびより)となった休日を潰されたのですから。せっかく所長が私の事を思ってわざわざ持ってきてくれたのに、こんな事を書くと罰が当たるかも知れませんが。

 しかし、まあせっかくの機会なので、私からマイナンバーの届出書類を渡した後、喫茶店の中で所長としばらく雑談する事になりました。
 そこで飛び出したのが所長の安倍政権批判。いや、これホンマの話ですよ。まさか、こんな自宅近所の喫茶店で、所長と政治談議で盛り上がるとは、夢にも思いませんでした。ヽ(・∀・)ノ
 所長いわく、「法律家のほぼ全員、国民の約7割が反対している安保法制(戦争法)を、安倍政権がムチャクチャな理屈でゴリ押ししている。こんな事を許していたのでは、日本の民主主義は滅んでしまう」と。

 全くその通り!!本来なら日本には憲法9条があるので軍隊なぞ持てない。しかし、日本が攻められた時に自国を守る物が何もないのでは不安なので、軍隊に代わる物として自衛隊という組織が作られた。しかし、その自衛隊も目的はあくまで日本を守る為の物であり、他国の戦争には介入できないはず。でも、米国が「今後は自衛だけでなく他国の戦争にも介入できるようにしろ」と命令するので、「上層部」の命令には逆らえない安倍政権がゴリ押しして作ったのが、「たとえ地球の裏側で起こった他国の戦争でも、日本と密接に関係があると自分たちが判断した物については介入できる」とする安保法制(戦争法)なる法律。この法律が憲法違反である事は国民も薄々感づいているので、世論調査では今でも国民の半数以上が反対しているが、その一方で、安倍政権という「上層部」に睨(にら)まれては怖いので、誰も安倍に面と向かって反対と言わなくなったのです・・・うちの会社と全く同じじゃん。

 安倍政権・自民党は、二言目には「中国が攻めてくるから必要だ」と、尖閣諸島や南シナ海の領土問題も利用して、安保法制や集団的自衛権(他国への戦争介入)行使をゴリ押ししようとしていますが、こんな物は目くらましです。今や、中国が日本の貿易相手国のトップとなり、海外では日本の自衛隊と中国の人民解放軍が合同軍事演習までしていると言うのに、今さら中国と戦争になぞなる訳が無いじゃないですか。たとえ領土問題があったとしても。では、なぜ米国が、日本に集団的自衛権行使を迫ろうとしているか。それは、米国が巨額の財政赤字を抱え、膨大な軍事力を今までみたいに維持する事ができなくなったからです。このまま行けば、下手すれば米国もかつてのソ連みたいに崩壊してしまうかも知れない。だから、その肩代わりを日本に押し付けようとしているだけなのです。本当に戦争になるなら、沖縄・辺野古(へのこ)の基地よりもまず、日本の原発を守らなければならないはずです。日本も、海岸沿いに54基も原発を立地させたりはしないはずです。

 そこから、「アベノミクスなんて所詮、株価バブルでしかない。その為に無理やりインフレ起こしても、その借金のツケを後で国民が払わされるだけだ」「小泉構造改革の恩恵を被(こうむ)ったのも、パソナのシャブ接待でイイ目を見た竹中平蔵などの御用学者や、自民党などの政治家や大企業の経営者だけで、我々、中小企業や貧しい庶民は、消費税や社会保険料を上げられるばかりで、福祉は切り捨てられ踏んだり蹴ったりじゃないか」「今ニュースで話題になっているTPPも、市場開放で潤うのは一部の輸出大企業だけで、その他の農業や医療は全て外国資本に乗っ取られる事になる。こんな弱肉強食の世の中で、公正な競争なぞ行われる訳がない。このままでは日本は米国の植民地に成り下がってしまう」・・・という話で盛り上がりました。いや、これもホンマの話ですよ。ヽ(・∀・)ノヽ(・∀・)ノ

 そして、「いや~、××さんとは、会議室で仕事の話をするばかりではなく、こういうプライベートな場で政治談議も交わしてみたかった」と言う事で、お開きになったのですが。こんな場末のブラック企業、ド底辺企業にも、政治談議ができる管理職がいたとは思いもよりませんでした。しかし、所長は、わざわざそんな話をするだけの為に、休日に私のところまで来たのだろうか?今もって謎です。そう言えば、以前所長に井下の件について現場で苦情を言った時に、「井下の言い訳は、まるで安保法制についての安倍の国会答弁と同じ位デタラメだ」と言うような事を私が所長に言った記憶があります。それを思い出してくれたのかなあ。
 そこで私もついつい調子に乗ってしまい、「私もブログで政治記事を書いたりしています」なんて言ってしまったものだから、「ほお、どんなブログですか。私も是非見たい」と言われてしまいました。危ない危ない。でも、ご安心を。いざとなれば、「職場人権レポート」カテゴリーの全記事を非表示にする事が出来ますから。

 最後に、「自分は社員として何をしたいのか」について書いておきます。私も明日の面接試験に向けて頭の中を整理しておかなければなりませんから。

 まず第一に、井下と崖淵の責任を最初の社内会議で徹底的に追及します。
 元はと言えば、私たちバイトがいつまでもシンドイままで、一向に仕事がやりやすくならないのも、全てはこいつら二人が、業務改善をサボタージュしてきたからではないですか!!
 確かに、彼らも会社にこき使われている同じ労働者であるという意味では、私たちバイトと同じです。でも、それを彼らが自覚しない以上は、私たちからすれば彼らは「敵」でしかない。
 一つ例を挙げましょうか。ヒトラー政権下にアドルフ・アイヒマンという男がいました。ナチス親衛隊の中佐でユダヤ人大虐殺の陣頭指揮をとった人物です。戦後も戦犯追及の手を逃れ南米に潜伏していましたが、イスラエルの秘密警察につかまり1961年に処刑されました。その戦犯裁判の席上でアイヒマンが言ったのが、「私はただ上司の命令に忠実に従っただけだ」「あの時はそうするしか他に方法が無かったのだ」という弁解です。
 確かにアイヒマンにとってはそうだったでしょうが、そんな理屈で殺されたユダヤ人の遺族が納得できますか?出来る訳ないでしょう。もし、そんな理屈が通るなら、水俣病を起こしたチッソの経営者や、原発安全神話を振りまいて福島の事故を起こした東電の経営者の責任も、一切追及できなくなってしまいます。
 井下や崖淵もこのアイヒマンと同じです。別に私たちに賛同までしてくれなくても良いから、権威主義を振りかざして私たちの意見を押さえつけようとしたり、保身の為に自分の責任を曖昧にして私たちにその責任を押し付けたりするような真似を、もうこれ以上許してはなりません。何も「処刑」までする気はありませんが、この二人にはそれ相応の反省をしてもらわねばなりません。(但し、この第一項目については、これをそのまま言ったのでは私怨晴らしとも受け取られかねないので、面接の席上では言わない事にします)

 そして第二に、そうは言っても一番悪いのはやっぱり会社です。井下や崖淵が「奴隷根性」や「保身」や「責任転換」や「事なかれ主義」に染まってしまったのも、会社が社員を単なる「捨て駒」と見なして、社員教育や人材育成や業務改善を怠ってきたからではないですか。業務連絡掲示板にあった「安全パトロールや上層部の指示でしか動けない」会社の体質こそが、井下や崖淵のような社員を生み出してきたのでしょうが。
 この奴隷根性や無責任体質、事なかれ主義こそが、この会社にはびこる諸悪の根源です。これがある為に、本当はたとえ下請けであっても出来る事はいくらでもあるのに、皆「しない事の言い訳に出来ない」と言う悪風が社内にはびこり、会社全体が世の中の成長や進歩から取り残され、いくら求人広告を打っても人がなかなか集まらないブラック企業、ド底辺企業に成り下がってしまったのでしょうが。
 これでは北朝鮮と同じではないですか。こんな状態を放置したままで、北朝鮮の悪口を言う資格なぞ、この会社の社員やバイトにはありません。いくら憲法で民主主義や人権尊重が謳(うた)われていても、自分の足元が奴隷状態のままでは、せっかくの民主主義や人権も「絵に描いた餅」でしかありません。

 しかし、第二項目のような事をいくら主張した所で、私一人では何もできません。第二項目を実現しようと思えば、もっと大勢の賛同者と長い年月が必要です。だから、第二項目については、あくまでも長期目標として見定め、そこに向かう道筋として、より具体的で細かな目標を定める必要があります。
 その為の第三項目が、例えば今年の6月6日に所長に提出した22項目の業務改善要望事項であり、それ以外にも今まで折に触れて会社に提出してきた各種の要望書です。それらをマニフェストとして自分の中に掲げ、何をいつまでに達成するか決めます。6月6日の要望書一つとっても22項目もあるので、多分それが定年までの私のライフワークとなるでしょう。その要望書には、ハンディの反応速度が遅い問題や、農産PCケースの積み方の問題(最下段のケースだけ別の店舗になっているので、その上のケースが同じ店舗の商品であっても全部積み替えなければならず、非効率この上ない)等、多岐に渡る要望事項が列挙されています。
 その為の時間も確保できるように、所長や他の社員に要求します。下らない見回りやマイク放送なぞやっている暇があるなら、まずは自分ひとりでも床の補修やレイアウトからやるつもりです。私が社員になろうと思い立ったのも、今までバイトでありながら自宅のパソコンで作ってきた作業マニュアル等を、いつまでもこんなサービス残業の形ではなく、これからは社員として業務時間内に会社のパソコンで作りたいからです。その他の雑事や「仕事の為の仕事」等は全部、井下や崖淵にやらせます。

 第四に、少なくとも私は、外国人労働者も、低賃金労働力や単なる「捨て駒」としてではなく、「一人の人間」として扱おうと思っています。
 今後は、経済の国際化や日本の少子高齢化に伴って、外国人労働者が日本で働く事も多くなるでしょう。安倍政権や自民党も同じ事を言っていますが、彼らは所詮、外国人を安くこき使う事しか考えていません。それは、自民党政権や財界が私たち日本の労働者をどう扱って来たかを見れば明らかです。
 そんな中でも私は、日本語が不自由な外国人労働者にも分かるマニュアルを作り、外国の言葉や文化や歴史も日本のそれと同じように学ぼうと努力して来ました。これは、何も私が大上段に立って「異文化交流」について一説ぶちたいからではありません。自分も「捨て駒」扱いされるのは嫌ですから、自分がされて嫌な事は他人にもしないようにしようと思うだけです。それが結果的には、人権尊重や民主主義の気風を生み出し、会社から「奴隷根性」や「事なかれ主義」を一掃し、ひいては会社や日本のイメージアップにもつながるのだと思っています。

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