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黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

プレカリアートの奴隷脱出計画

2013年01月10日 06時48分50秒 | 職場人権レポートVol.2
 今の会社にはホトホト愛想が尽きました。「破損出すな」と言いながら平気で重量物と壊れやすい物を一緒くたに流して来る。床の傾きも放置しながら「奥からきちんと置け」と言うだけで置く方法も教えない。それだけなら、まだどの職場にもよくある話です。今の会社の酷いのは、他社はそれでもまだ多少なりとも改善しようとするものを、それを一切せず居直りに終始している所です。改善しようとしても出来ないのではなく、ハナから改善する気がない。だから、いつまで経ってもシンドイ状態から抜け出せない。そんな会社にいてもロクな事はないので、思い切って転職する事にしました。俺らは奴隷や物じゃない。
 でも、もう若くはないのに、次の当てもないのに辞めても行き詰るだけです。今の所にいる限り、少なくともその日の食い扶持にはありつける。そこで、今の仕事を続けながら休日に求職活動をする事にしました。

 そうして昨日、数年ぶりにハローワークに行って探したら、好さげな求人が幾つか見つかりました。その中から、大阪市某区の社協(社会福祉協議会)嘱託職員の仕事に応募しました。社協というものが市町村や行政区ごとにある事は私も知ってはいたものの、今まで余り馴染みがなかったせいか、その中身まではあまり知りませんでした。行政の外郭団体で、福祉施設やそこで働く人たちが集まって、町内会やNGOとの折衝などを行う所だそうで。
 その某区社協の「地域まちづくり支援員」と言うのが、今回私が応募した求人です。区役所を拠点に「まちづくり」の為のアンケートやリサーチを行い、それを基に地域振興計画を立案したり、地元の市民団体やNGOと折衝したりする仕事らしいです。何よりも「諸課題を自ら発見し、対応方法を考え、主体的な行動が出来る方を求む」という所が気に入りました。ここだと、今の会社のような「生ける屍」にはならずに済みそうな気がします。地域活動の為に「自転車に乗れるのが必須」と言うのも何かエコで好さげだし。ひょっとしたら今大阪で活動中の元「年越し派遣村」村長・湯浅誠さんにも会えるかも知れない。但し、大阪市長があの悪名高い橋下徹なので、その辺が大いに気掛かりですが。

 給与は月に20万円余で、それに加え通勤手当も5万円余まで出ます。最初の二週間は試用期間として収入は若干低くなりますが、それでも今の会社よりは数段も高い。勤務時間は9時から17時半までで残業もなし(但し会議出席の為に時差出勤がある)。休日は土日祝日の週休二日制で、有休や社会保険もある。
 ただ、一年毎の契約更改で最長でも二年まで、というのが玉に傷ですが、社協自体は全国規模の大組織で、正規の常勤職員も募集しているので、面接で再延長の可能性について聞いた上で、転職の可否を最終判断しようと思っています。
 ハローワークで紹介して貰った時点で、履歴書の受付締切日まで後一両日残すのみとなっていたので、念の為に当該社協の区まで地下鉄で移動し、同区内の喫茶店で履歴書を書き証明写真を貼って投函しました。以前どこかのバイトに応募した時の履歴書の控えがちょうど手元にあったので、それを参考にしながら履歴書がスラスラ書けたのと、一次面接(書類選考+選考会)当日もちょうど上手い具合に定休日と重なり、別に会社を休まなくても参加出来るのがラッキーでした。

 職場のバイト仲間には転職の件は言おうと思っていますが、社員にはまだ言う気はありません。言えば絶対に所長に漏れる。下手に所長に言って足元見透かされても癪に障るので。「辞める時は二週間前の告知には拘らなくても良い」との言質も貰っているので、会社へは今までの「報復」も兼ねて、辞める時は急に辞めてやろうと思っています。所長・井下以外の社員にも迷惑がかかるのは若干心苦しいですが、それも元はと言えば会社が撒いた種。
 この某区社協「地域まちづくり支援員」に就く事が出来なければ、仕方ないので今の仕事を続けます。バイトを物扱いする会社の対応に嫌気が差しているだけで、仕事自体には別に不満はないので。但し、在職しながら二股かけての転職活動は断続的に続けようと思っていますので、当分落ち着くまでは、政治絡みの記事は少しお預けという事でご勘弁を。
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6 コメント

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会社に残るという一見正反対の選択肢 (プレカリアート)
2013-01-10 08:22:56
転職の可能性を探る一方で、今の会社に残るという選択肢も捨てずに持っておこうと思っている。一見正反対の内容だが、バイトを物扱いする会社の対応に不満なだけで、今の仕事自体には別に不満はないので。商品を店別に仕分けて綺麗にカゴ車に積み重ねていく今の仕事も、ゲーム感覚でそれなりに楽しめるし。確かに体力的にはキツイ仕事だが、もうついていけない程でもないし。
それに所長は「今すぐに辞めても良い」と言ったが、強制的に辞めさせる事まではしないと思う。そんな事すれば労組が黙っていないし、事なかれ主義の所長にそこまでのパワーがあるとも思えない。
それは私に遠慮がちな他の社員の対応を見ても分かる。所長も社員も「事なかれ主義」という点では同じだ。ただ置かれた立場は違う。所長は管理者として責任逃れの為に私を疎ましがり、社員はトラブル回避の為に私に腫れ物に触るかの様な扱いをする。私のミスは、その立場の違いを考慮せず、社員と同じ様に所長にも高飛車に出てしまった事だw。
はっきり言って、この会社の社員・バイトには箸にも棒にもかからない人間が多い。そんな人間も辞めさせられない会社に、私を辞めさせる事なぞ出来る訳がない。但し、何としてもアイツを辞めさせろとの上層部から圧力が加われば別だが。
そうでなければ、別に新たな転職リスクを背負わずとも、ブログや社外での活動の「飯の種」と割り切って、今の会社にとことん憑り付いてやるのもアリかも。別に社内では何も活動しない。但し積極的に貢献もしない。こんな会社でそんな事しても無駄だから。
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成功しますように (アッテンボロー)
2013-01-10 10:08:34
 無事転職できることを祈念しています。
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中国にも日本にも言論の自由を (プレカリアート)
2013-01-12 07:45:57
中国「南方週末」紙の社説が、当初の民主化要求から政府支持の内容に改竄された問題で、中国政府が「改竄などしていない」と言う一方で「言論の自由も無制限ではない、国情の許す範囲でしか認められない」と見解表明。記事を改竄された記者がそれに抗議してスト突入の騒ぎに。このニュースにも大方の日本人は「だから中国は」と他人事の様に捉えるだけだろう。しかし、その日本も私の会社の様に「社内でビラ配布禁止」の掲示がされ、待遇・業務改善の要求にも「嫌なら辞めろ」と、実態は中国と何ら変わらず。
何故そうなるかと言えば、「言論の自由」や「人権、平和、民主主義」と言った概念を、単に紙の上でのお題目としか捉えていないからだ。お題目だけなら、中国政府や日本の自民党政府や私の会社の経営者だって言える。幾ら言葉の上だけ「人権尊重」や「法令遵守、社会貢献」などの美辞麗句で取り繕っても、陰で「ビラ配布禁止」や「ただ黙って奴隷の様に働け、文句があるならいつでも辞めろ」と言われる限り、社内にも国内にも本当の民主主義はない。寧ろそれに抗議して立ち上がる記者のいる中国の方が、橋下や石原には何も言えずヨイショ記事しか書かない(書けない)日本よりも、よっぽど未来に希望が持てる。
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とんだアクシデント (プレカリアート)
2013-01-12 20:35:03
今日午後作業に入る直前に求人先から私の携帯に電話が。金曜日必着の履歴書が何と今日届いたと。当然期日遅れで不採用。わざわざ求人先の区まで地下鉄で移動し、中一日あれば十分間に合う事も郵便局に事前に確認した上で履歴書投函したのに。何かの手違いだろう。取り合えず今の仕事を続けながら気長に転職先を探そう。
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Unknown (Monblan)
2013-01-21 23:36:15
福祉で自転車に乗るのが条件なのは交通安全の法で雨の日は傘を差さず河童を着て移動するという意味です。
同区内の移動だから営業交通費は出さない考え方です。社協は独特で残業手当を支給する考えがなくサービス残業を覚悟で働く事になります。面接時に確認することをおすすめします。
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情報提供有難う (プレカリアート)
2013-01-26 07:36:20
Monblanさん情報提供有難うございます。お返事が遅くなりスミマセン。求職者の社会貢献心やボランティア精神に胡座をかいて、サービス残業を当然視する所なぞ、社協も以前私が働いていた生協とよく似ていますね。
この社協の求人は残念ながら不採用(正確には履歴書郵送期日遅れの不戦敗)でしたが、結果的にはそれで却って良かったと思います。大阪市長の橋下が、今度は昼休み開始チャイムの島倉千代子のメロディーが気に入らないと、構造改革美化スローガンに切り替えたそうですから。昼休みにまでスローガン流される様な、北朝鮮みたいな職場で働きたくないです。
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