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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

逃げるは恥だが役に立つ

2017年05月14日 21時52分01秒 | 職場人権レポートVol.3

【言語難民】日本語がしゃべれず、ひとりぼっちの子ども達を助けたい
 

 つい最近、「言語難民」という言葉があるのを知りました。職を求めて来日した外国人の子どもが、日本語が全然分からない為、学校の授業にもついていけず、周囲から孤立している。そういう状態を指す言葉なのだそうです。今、日本で働いている外国人は約100万人。その子どもの大半が、そんな状態に置かれていると言います。1ヶ月ほど前にニュースになった、千葉県で殺された小学校3年生のベトナム人の少女も、ひょっとしたら、そんな子どもだったかも知れません。

 上記の動画に登場する夜間中学生の中国人の男の子も、そんな「言語難民」の一人です。1年前に中国人の両親と一緒に来日したが、日本語が全く分かりません。鉄道の運転士になるのが彼の夢だそうですが、その為には高校卒業の資格が必要です。そこで、夜間中学に通いながら、NGOが運営するスクールで日本語や英語、数学の勉強を見てもらい、公立高校の受験に挑んでいるとの事です。そんな子には、何としても高校に受かってほしいと思います。

 しかし、実際はそんな外国人ばかりではありません。私の勤め先で働くベトナム人バイトの中には、もう日本に来て1年以上になるのに、いまだに日本語をひとつも覚えようとせず、仕事でも同じミスを何度も繰り返したり、私たち日本人がベトナム語が分からないのを好い事に、周囲にはお構いなしに、同じベトナム人同士でべちゃべちゃ喋り、仕事は手抜きし放題の奴も少なくありません。社員も、ベトナム語が分からないので、どう注意してよいか分からず、通り一遍の注意でお茶を濁すのみです。

 もちろん、まじめなベトナム人バイトもいます。たとえばハン君(仮名)なんかはそうです。おとなしい彼は、他のベトナム人バイトとは違い、作業中の私語もほとんどせず、まじめに仕事をこなしてくれるので、私たちも大いに助かっています。その邪魔をするのがミン(仮名)という女です。せっかく、他のベトナム人バイトがまじめに仕事をしているのに、誰彼なしに横から話しかけて来るので、一向に作業がはかどりません。私語だけでなく、仕事も手抜き放題で、自分だけ楽なほうに楽なほうに回ろうとします。

 そのしわ寄せが、全部、一緒に働いている日本人バイトに来るので、日本人バイトの間に不満がたまっています。いわく、ベトナム人も日本人も時給は変わらないのに、ベトナム人が軽い商品ばかり仕分けしようとする中で、なぜ俺たちだけが重たい商品を仕分けさせられなければならないのか?ベトナム人が、仕分けなどの最低限の仕事や言われた事だけしかしない中で、なぜ俺たちだけが、後片付けや備品の整理・発注・補修などの付帯作業に追われなければならないのか?なぜ、たった時給900円台かそこらの低賃金で、日本語もろくに分からない外国人に仕事を教え、社員の肩代わりまでさせられなければならないのか?

 そう思うのも当然です。別に何国人であっても構いませんが、少なくとも日本で働こうとする以上は、最低限度の日本語は理解できるようになっていないと、お話になりません。本当は、平仮名・カタカナだけでなく、小学校で習う程度の漢字ぐらいは読めないと、掲示物や伝票の文字も読めず、商品の仕分けも検品もできないはずです。ところが実際は、平仮名・カタカナも読めず、片言の日本語も喋れない人もいるのです。そういう人は商品名が読めないので、商品にはさんである伝票に記載されている出荷個数や出荷先番号の数字だけ見て、商品の仕分けをしています。誰かが伝票をはさみ間違えたら、もうそれで一巻の終わりです。

 それでも、まだまじめに仕事をしてくれていたらまだしも、その上に私語や仕事の手抜きばかりされたら、誰だって頭に来ます。もし、その結果、その外国人が嫌われても、それは自業自得であって、外国人差別でも何でもないと思います。仮に、それが外国人ではなく日本人だったとしても、同じ事ですから。誰だって、仕事の全くできない人間や、すぐ仕事をサボる人間と、一緒に仕事なぞしたくないでしょう。

 前述のミンについては、私の上司である正社員のノブ太(仮名)と、日本語の分かるベトナム人派遣社員(ミンの担当者)、そしてミン本人の三者で後日話し合いがもたれ、そこでミンに、①仕事中に私語はしない。②もし仕事で聞きたい事があれば日本語で私やノブ太に聞く事。③その点も含め、ここは日本なのだから、仲間内でしか通じないベトナム語で仲間内とばかり喋らない。一緒に働いている日本人がそれを見てどう思うかという事も考えろ(もちろん、これは逆に日本人にも言える事だが)。④以上の点が守れなければ、日本人とは気質が合わないという事だから、また別の国で就労してもらう―以上の4点について申し渡しました。そのかいあって、今はミンも、ひと頃よりは大人しく仕事をするようになりました。

 はっきり言って、外国に定住したり就労しようとする以上は、その国の日常会話ぐらいは喋れるように、事前に言葉をマスターしておく位は、常識だと思います。外国人にそれを求めるのは差別でも何でもありません。なぜなら、それは外国人に限った事ではなく、日本人が海外で定住したり就労しようとする場合も、お互い様だからです。別に何国人であっても構いませんが、その国で働く以上は、その国の言葉をある程度マスターしておかなければ何もできないはずだと…。そのように、私は今までずっと思ってきました。

 その考えは今も変わりません。しかし、その一方で、「今はもう必ずしもそうではないんじゃないかな?」という事も、うすうす感じ始めています。それが証拠に、今はもう、日本語を全く理解できないベトナム人であっても、日本人からは疎まれながらも、何とか仲間の助けを借りて生活していけてるじゃないですか。

 日本は島国で、異民族に支配された経験もないのでピンと来ないでしょうが、地続きの外国では、中国、インドにしてもヨーロッパにしても、何度も他の民族に支配されたり他の民族を支配したり、そういう歴史が繰り返されてきました。たとえば東南アジアのフィリピンがそうです。最初はスペイン人に支配され、せっかく独立しようとしても、米国に邪魔されて今度は米国の植民地にされてしまい、第二次大戦中は日本軍にも軍事占領され、第二次大戦後にようやく独立する事ができました。

 そんな国では、私のような感覚でいたのでは、支配者が代わるたびに、スペイン語も英語も日本語も、また一から覚えなければなりません。そんな事をする位なら、外国人との折衝は誰か村役人か部族長にでも任せ、自分たちは別にそんな言葉なぞ覚えなくても、今まで通り生活しておれば良いじゃないか。そして、覚える必要が生まれた時に、初めて覚える様にすれば良いじゃないか。そういう考え方もできるのではないか…という事に気づきました。

 これは何も言葉だけに限った問題ではないと思います。例えば、少し前に電通で過労自殺させられた女性新人社員のニュースについても、同じ事が言えるのではないでしょうか。この女性社員も、逃げようと思えばいつでも逃げられたのに、「私はもうこの会社から逃げる事はできない、仕事から逃れる事はできない」と思い込まされ、うつ病を発症して自殺にまで追い込まれました。もちろん、一番悪いのは電通という会社ですが、この女の子も、「別に会社だけが人生じゃない」と開き直る事が出来たら、もっと違った道を歩めたかも知れません。退職するのも一つの手だし、退勤時間をこっそり手帳につけておいて、労働組合や労働基準監督署に駆け込むという事もできます。今はもう、たとえ会社に企業別の労働組合が無くても、一人からでも入れる組合もあるのですから。

 この事は、電通だけでなく、日本という国全体を一つの巨大なブラック企業と考えた場合にも、充分応用できる処世訓ではないかと思います。今、安倍政権は、「秘密保護法」「戦争法」に「共謀罪」法案と、国民の権利を制限する事に躍起となっています。「秘密保護法」制定で、何でも好き勝手に国家機密に指定して、都合の悪い情報は全て国民の目から覆い隠す事ができるようになりました。「戦争法(安保法制)」制定で、それまでは日本の本土防衛にしか使えなかった(専守防衛)自衛隊を、海外の戦争にも派遣できるようになりました。そして、今また「共謀罪(テロ等準備罪)」法案提出で、一般市民を「テロ共謀犯」に仕立て上げる事が可能になる法律を制定しようとしています。

 でも、おかしいと思いませんか?ISのテロや北朝鮮のミサイル、中国の領海侵犯から日本を守る為に、それらの法律が必要だと政府は言います。でも、そんなに北朝鮮が怖いなら、なぜ日本海沿岸にあんなに無防備の原発を作ったのでしょうか?なぜ、その中国が日本の貿易相手国トップに君臨しているのでしょうか?なぜ、北朝鮮や中国やISとは何の関係もないアフリカの南スーダンにまで自衛隊を派遣しなければならないのでしょうか?なぜ、国民にはテロの脅威をあおりながら、閣僚は外遊ばかりしてオリンピックやカジノに入れ揚げているのでしょうか?実際は、それらの脅威をあおりながら、それらとは無関係な地球の裏側にまで、アメリカの主導する戦争に渋々付き合わされているだけじゃないですか。一握りの軍需産業を儲けさせる為に。

 それらの悪法の総仕上げが「憲法改正」です。安倍は、2020年のオリンピック開催までに、「憲法改正」を実現すると言っています。もし、そんな事になったら、一体どうなるでしょうか?それでも、今の平和主義や基本的人権は、形だけは残るでしょう。でも、実際は、自衛隊が憲法の上で合法化される事によって、戦争放棄(憲法9条第1項)も戦力不所持(同第2項)も、完全に「絵に描いた餅」になってしまいます。そして、形は徴兵制でなく志願制であっても、今以上に国内に格差が広がり、低賃金で不安定な仕事にしかありつけなくなれば、たとえ戦争で死にたくないと思っても、公務員の身分や官舎や奨学金などのエサと引き換えに、泣く泣く応募せざるを得なくなる人が増えるでしょう。若者は自衛隊に、中高年は福島原発の廃炉作業にでも就くしかない…。

 現に、米国がそのような社会になってしまっています。「経済的徴兵制」で、黒人やヒスパニックの貧しい若者が、アフガニスタンやイラクの戦地に派遣され、PTSD(戦争後遺症)で精神に支障を来し、除隊後も職にありつけずホームレスに転落する事例が相次いでいます。それに抗議しようにも、2001年の9.11テロを機に制定された「愛国者法」で、国家は個人のメールも好き勝手に盗聴できる監視社会になってしまいました。今や米国では、自由や民主主義は、ただの「絵に描いた餅」に過ぎません。その事を告発したスノーデンやアサンジ(ウィキリークス創始者)も、海外に亡命しなければならなくなりました。

 今までの感覚だと、もうそこで一巻の終わりです。しかし、今はもう、たとえ外国語が喋れなくても、海外に逃げようと思えば逃げる事ができるのです。現に、日本語が全然できないベトナム人も、日本人から邪険に扱われながらも、何とか日本で生活しているじゃないですか。だったら、日本人も同じように、海外で生活する事もできるんじゃないでしょうか。もちろん、それは「いばらの道」ですが、電通の女の子みたいに自殺するぐらいなら、まだ万に一つの可能性に賭けるほうが、まだマシではないでしょうか。

 「36計逃げるにしかず」ということわざもあります。今風に言えば、さしずめ「逃げるは恥だが役に立つ」という表現になるのでしょうか。もちろん、逃げてばかりではダメですが、「押してもダメなら引いてみよ」という事もあります。スノーデンやアサンジのように、亡命先で捲土重来(けんどちょうらい)を期す事もできるのではないか。海外には日系人のコミュニティーもあるではないか…。そう考えると、日本語が全然出来ず、それを好い事に私語や仕事の手抜きばかりするベトナム人バイトに対しても、また別の違った見方ができるのではないでしょうか。

 そういう意味でも、せっかくベトナム人と一緒に仕事するようになったのですから、これをきっかけに、何とかベトナム語をモノにして、少しでも「海外亡命先」の選択肢を増やしておきたいところです。しかし、このベトナム語が一筋縄ではいきません。発音が日本語とは全然違うのです。同じ外国語でも、そこがドイツ語やスペイン語と違うところです。ドイツ語やスペイン語は、たとえ言葉を喋れなくても、アルファベットのつづりがローマ字のそれと非常によく似ているので、その通りに読めば一通り発言できます。それに引き換え、フランス語はアルファベットのつづりが非常に複雑です。つづりだけをいくら見ても、どう発音して良いのか皆目見当がつきません。ベトナム語もそんな感じです。ベトナム語のアルファベットは、フランス人の宣教師によって考え出され、植民地時代に普及させられました。同じアルファベットでも、文字の上や下に付けられた山型やアクセント、コロンなどの声調記号の内容によって、微妙に発音が変わります。ベトナム人バイトに発音してもらったりしていますが、いまだにその違いが分かりません。何とかならないものでしょうか?

※なお、冒頭で紹介の動画は、あくまで期間限定の公開です。もし、公開期間が過ぎて観れなくなったら、外国人労働者100万人時代、見落とされる「言語難民」の子どもたちという元記事の方も参照してみて下さい。

  

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ブログ読みました! (読者)
2017-05-17 16:44:54
 みじめな現実の境遇から目をそらすために天下国家を語って自分は立派な人間だと思いたいのだろうが、実態はいい年して匿名ブログで会社の上司や年老いた父親の悪口を延々と書いてる無職の中年男(すでに初老男か?)

 趣味が競馬ってのもいかにも底辺らしいw

 もう誰かの父親になっててても全くおかしくない息子が、「僕ちゃん会社で発表して認められたもん!」とか未成年の学生みたいなこと言ってきたら、親だってそりゃあきれるにきまってるだろ。

 もっと若い時に怠けてないでちゃんと努力しておけって、お前の父親が完全に正論じゃねぇかwそれをしなかったから今みじめなことになってんだよ。

 だいたい家から出ようか悩んでるとか、お前一体いくつだよ?普通ならとっくに親元離れて自立してる年だろうが。


 もう残りも減ってきた人生、少しは親孝行したらどうだ?いつまでも革命ごっごやってないでよ。
返信する
Re:ブログ読みました! (プレカリアート)
2017-05-19 00:36:20
勝手に私のブログ「読者」を詐称するゲス野郎へ

>みじめな現実の境遇から目をそらすために天下国家を語って自分は立派な人間だと思いたいのだろうが

 はあ?私、自分の事を「みじめ」だなんて思った事は一度もありませんが?そりゃあ、退職して正規雇用から非正規雇用に変わった事で、年収は3分の1に減りましたが、その代わりに、過労死の危険から逃れる事が出来ただけでなく、パソコンの学校に通いブログも書けるようになった事で、今の方がはるかに充実した毎日が送れるようになりましたが。

 また、自分の事を決して「立派な人間」だなんて思っていませんが。至って「ごく普通の人間」ですが。そんな「普通の人間」でも、まじめに働いて生活していたら、誰でも普通に生活が送れるように、もっと最低賃金も上げて欲しいし、戦争も原発も嫌で、平和に暮らしていたいので、たまにデモや集会にも出かけたりしますが。

 それが何故、「天下国家を語る」なぞと言うような大それた話になるのでしょうか?私は坂本龍馬でも何でもありませんが。ただの自由や民主主義を愛する平凡な一市民に過ぎませんが。それがアンタにとっては、何か不穏な「革命」をたくらむテロリストに映るのかもしれませんなw

>実態はいい年して匿名ブログで会社の上司や年老いた父親の悪口を延々と書いてる無職の中年男(すでに初老男か?)

 まず以って、私は「無職」ではありません。非正規ですが、ちゃんと職に就いています。そして、勤め先の話題も含め、書いている事は悪口でも何でもなく、至極当然の主張ばかりです。勿論、個人情報にも配慮して、実名は一切出していませんが。

 「労災もみ消しは許さない」「空威張りばかりする社員のパワハラには黙っていない」「発注元の顔色ばかり窺い労働者の安全を顧みない会社に対して、個人加盟の労組に入って会社と団体交渉」「戦前の保守的・封建的な価値観ばかり振り回す頑固親父に対して、そんな毒親みたいな事ばかりしていてはアカンぞ、もうちょっと進歩的になれ」と諭す・・・。いずれも、民主主義社会を構成する一市民として、ごく当然の務めを果たしているだけですが。それの一体どこが「悪口」なのかw

>趣味が競馬ってのもいかにも底辺らしいw

 ギャンブル依存症になっているならともかく、あくまで趣味の範囲で、自分のポケットマネーで楽しんでいるだけですが。その個人の趣味にまで、自分の勝手な価値観で、「底辺」だ何だと相手を決めつけ差別する…ここにもアンタの「差別的」な人格が如実に現れていますなw

>もう誰かの父親になっててても全くおかしくない息子が、「僕ちゃん会社で発表して認められたもん!」とか未成年の学生みたいなこと言ってきたら、親だってそりゃあきれるにきまってるだろ。

 「もう誰かの父親になっててても全くおかしくない息子が」という発言は、「この歳になったら所帯持って子供もいて持ち家で役職についてなきゃあ一人前でない」という価値観が前提にある訳ですね。それで、そうではない非正規雇用や独身・未婚や無職やホームレスやLGBT(同性愛者や性同一性障碍者など)は人間ではないと・・・。まるで、昔の差別やナチのユダヤ人虐殺をも肯定しかねない、見事なまでの「差別観」ですな。

 今や、全労働者の4割から5割近くが非正規雇用だと言われ、その非正規雇用も、決して本人の怠慢によるものだけではなく、むしろ、そんな個人の個別の事情よりも、90年代以降の正社員リストラ、金儲け至上主義の風潮の中で、政府や資本家による新自由主義経済政策(格差拡大政策)によって、意図的に作り出されてきた影響の方がはるかに大きいのに。

 その新自由主義(金儲け至上主義、拝金資本主義)の行き着く先が、派遣切りや労災・自殺者・過労死激増、JRの安全無視による福知山線事故や、放射能・汚染水垂れ流しの福島原発事故だった。その責任を問わず、ひたすら「個人の怠慢」だけのせいにする。強い者には何も言えず、弱い者虐めで鬱憤を晴らすしか能のない・・・。アンタの方がよっぽど「呆れた」人間のクズじゃないかw

 あのね。ここはあくまで個人のブログなの。個人のブログなんだから、身の回りの事が記事の中心になるのは当たり前じゃないか。サミットに出席してどんなフルコースの料理を食べたかとか、そんな「天下国家を論じたw」記事がお望みなら、安倍晋三か安倍昭恵のブログにでも行けよ。あそこなら、そんな「盛った」記事ばかりだぞ。

 業務改善のプレゼン発表記事も、別に自慢したくて書いている訳じゃない。毎日の生活の中で、本当にあった事を、感想も交えて淡々と描いているだけだ。勿論、安倍昭恵やホリエモンのブログじゃないんだから、そんな大層な事は書けないけど。それが、その後の親父とのいさかいの記事の中で、「これっぽっちしか自慢できる物が無いのか」と、逆に私を貶める材料として親父がいきなり持ち出してきたので、「出世や外見だけで人間の値打ちが決まるものではないだろう、そんな事で人を差別するな」と私が言い返した為に、まるで私が自慢しているかのように誤解されたのかも知れないが。

 そもそも、普通の個人が出来る事なんてたかが知れている。政治家や経営者と同じ様な記事が書ける訳ないだろう。
 でも、そんなごく平凡な生活を送っている、普通の個人でも、やはり生身の人間の血は流れている。森友学園の事件に見られるような政治の私物化や、集団的自衛権行使などの憲法無視、低すぎる最低賃金や社会保障の切り捨てなどの人権無視に対しては、怒るのは当然だろう。だから時々、集会やデモにも自分から調べて参加してきた。日本の民主主義を少しでも前に進めるために、有権者として当然の務めを果たしたまでだ。
 それを「革命ごっこ」としか捉えられないようでは、お話にならんな。憲法の勉強を、小学校の社会科からもう一度やり直せよ。

 それに対して、お前は、一体何を基準にしているのか知らんけど、「非正規雇用だから」「結婚していないから」「親と同居しているから」「出世していないから」と、「勝ち組ファースト」の「拝金資本主義」の一面的な基準だけで、人を差別しているんだよ。

 そして、私の家庭環境も知らず、親父の昔の「毒親」ぶりも知らない癖に、「その歳になって」と、封建時代や戦前・昭和さながらの価値観で、今の私の事を勝手に決めつけているんだよ。

 藤田孝典という社会学者が、「貧困世代―社会に閉じ込められた若者たち」(講談社現代新書)という本の中で、なぜ子どもと親が同居住まいの実家を「牢獄」とまで表現しているか、分かるか?出たくても出られないからだよ。たった月15万円かそこらの非正規雇用の収入しかないのに、月4万円も5万円も家賃払える訳ないだろう。
 そこが欧米とは全然違うんだよ。福祉社会の欧米では、「住まいも人権」という考え方が徹底しているので、月2万円かそこらで簡単に公営住宅に入居できる。同一労働・同一賃金の原則も徹底しているので、派遣などの非正規雇用も時給単価は正社員と変わらない。むしろ不安定雇用の見返りとして、時給換算では非正規の方が賃金が高かったりする。だから欧米では若者は直ぐに実家を出て自立できるのだ。

 ところが日本の場合は、市民革命の経験がなく、人権獲得の歴史が浅かったせいもあって、本来国がやるべきそういう仕事(社会保障)を、家族や企業に肩代わりさせてきたのだ。公営住宅よりも持ち家重視、社宅や独身寮の充実と言う形で。でも、今のような拝金資本主義の風潮が広まる中では、企業も内部留保をため込み私腹を肥やす事にばかり走り、労働者を平気で使い捨てするようになった。その結果、ネットカフェ住まいの若者や、貧困ビジネスの偽装「老人福祉施設」に住むしかない下流老人がここまで増えたのだよ。

 それは既婚者も例外ではない。たとえ所帯を持って子供がいたとしても、実家からの仕送りなしには家賃も払えない、米も買えない、そういう家庭も今や決して珍しくはない。そんな中で、「お前はこの歳になって独身か、俺は所帯持ちだぞ」と自慢しても、そんな物は「不幸自慢」の中で「自分の方がちょっとはマシ」と、自分で自分を慰めているだけに過ぎない。そんな事も分からんのか?

 そもそも、それ以前に、結構しようが独身であろうが、個人の自由だろうが。どんな人間であろうと皆、平等だ。それを、同じ人間でありながら、やれ独身だ、非正規だ、LGBTだ、民だ、在日朝鮮人だと、人間を差別し見下すしか能のないお前は、この21世紀になっても、まだ江戸時代の「士農工商・エタ」の価値観から一歩も抜け出せないでいる。まるで、新自由主義の冷笑系ネット右翼そのものだな。

>もう残りも減ってきた人生、少しは親孝行したらどうだ?いつまでも革命ごっごやってないでよ。

 まるで、森友学園で信奉(幼稚園児に強制・洗脳)していた「教育勅語」みたいな物言いだな。その「親孝行」する気を削いでいるのは一体誰なのか?

 格差拡大政策によって、ワーキングプアの若者や下流老人、「直ぐ切れる若者」「モンスター・ペアレント」「暴走老人」などを大量に作り出してきた政府・財界じゃないか。

 自分の住まいも確保できず、ネットカフェ暮らしを余儀なくされ、毎日200円かそこら(もはや1食200円ですらない!)の食費でしのぐしかないワーキングプアの若者。今や高齢者の吹き溜まりと化したかつてのニュータウンや、貧困ビジネスの偽装「老人施設」に住むしかない下流老人。中高年化したワーキングプアと下流老人が同居するゴミ屋敷と化した実家…。そんな住環境や家族環境の中で、一体どんな「親孝行」が出来ると言うのか?

 「すぐ切れる若者」については、既にたびたびニュースで取り上げられてきたので、ここでは余り触れない。ここでは「すぐ切れる老人」について少し書いてみる。
 犯罪統計では犯罪者の総数は年々減少しているにも関わらず、高齢者の犯罪は激増している。すぐ切れてコンビニ店員に怒鳴り散らしたり、ストーカー行為に走る高齢者が増えたのも、この数年顕著になって来た現象だ。それもこれも、前述の住環境や家族環境の激変と無縁ではないだろう。

 今はもう「かわいそうな若者」や「かわいそうな老人」と言ったステレオタイプな捉え方だけでは不十分なのだ。
 「かわいそうな若者」だけでなく「すぐ切れる若者や中高年」、「かわいそうな老人」だけでなく「すぐ切れる老人」も一杯いる。勿論、「すぐ切れる」若者や老人も、「格差拡大政策の申し子」と言う意味では、広い意味での「かわいそう」な若者、老人の一部かも知れないが。
 そういう若者や中高年、老人たちによって、家庭内殺人や一家心中の悲劇が、既に各地で実際に起こっている。マスコミが余り取り上げないだけで。もはや、安倍政権や右翼のように、上からお仕着せの「親子愛」や「親孝行」を説くだけでは、何の解決にもならない。これが今の日本の現実だ。

 その現実も観ずに、お前はいまだに能天気に、

>もう残りも減ってきた人生、少しは親孝行したらどうだ?いつまでも革命ごっごやってないでよ。

と、まるで、少し前の森友学園の籠池みたいに、上っ面をなぞるような薄っぺらい言葉だけでお茶を濁し、それで私に説教した気になっている(嘲笑)。
 その言葉、一部だけ入れ替えて、後はそっくりそのまま、お前に返してやるわ。

 もう21世紀だと言うのに、もう少し人権に目覚めたらどうだ。いつまでも江戸時代や戦前さながらの差別意識の虜(とりこ)になっていないでよ。

 分かったら、もう二度と来るな!ボケッ!!
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さらに追記 (プレカリアート)
2017-05-19 22:36:34
>だいたい家から出ようか悩んでるとか、お前一体いくつだよ?普通ならとっくに親元離れて自立してる年だろうが。

 今でも家を出ようと思えば、いつでも出れる。それ位の貯金はいつでも引き出せる。でも、家を出ずに思いとどまっているのは、
 ①その方が親が亡くなった時に払う相続税が大幅に節約できる。「小規模宅地の特例」措置で、実家で親と同居していた場合は税金が8割も免除されるからな。
 ②今さら結婚して所帯持ったところで、相手の女性も同じような年齢の場合がほとんどだ。これでは、この先、老々介護で共倒れにしかならない。そんなリスクを背負う位なら、まだ独身の方が潰しも行動の自由も利く。
 ③既に結婚して別居している長男の兄からも、最後まで面倒みてくれと頼まれている。
 ④親父自身も、昨年の家出ストライキを機に態度を軟化させ、私の言う事も聞くようになった。
・・・等、色々考えての結果だ。いささか生臭い話になってしまったが、実生活はキレイゴトでは済まない。

 そういう事も含め、ブログでは書けないような事も色々あるんだよ。そんな事も知らずに、如何にも知ったかぶりして、上から目線の一方的な思い込みだけで、人間を決めつけ差別するような卑劣な真似しやがって。

>革命ごっこ

 バイトの労働組合なんて全然ない職場で、私が一人からでも入れる地域労組に入ったのも、前の勤務先で、業務発注主のスーパーが必要備品のドーリー(商品運搬用の台車)発注すらケチり、下請けの私の会社もそれに何も言えず、そのしわ寄せを、重い商品をカゴ車から空いたドーリーにわざわざ積み替えさせる形で、労働者に一方的に押し付けてきたのを機に、このままではますます持病の腰痛が悪化する事を恐れた私が、わらをもすがる思いで加入したのがキッカケだ。

 そのお陰で、今の勤務先で、工事中の狭い作業場で、私がうっかり前の人に商品を当ててケガさせてしまった事につけこまれ、そいつから恐喝まがいの損害賠償請求をされ、会社も後難を恐れて労災請求を出し渋っていた時も、組合の尽力で無事に労災保険が適用される事になった。

 いずれの場合も、必要に迫られての事だ。それに対し「革命ごっこ」とは、何たる言い草か。お前の方こそ、「資本家の犬」そのものじゃないか。

 それらの一連の出来事をキッカケに、私は今の職場を変える必要性を痛感したのだ。元請けには何も言えず、労災すらもみ消そうとする会社の状況を変えていこうとするなら、労働者一人一人の意識を変えていく以外にはない。それ抜きに、民主主義も人権もあり得ない。
 
 それからだ。このブログの文章や内容を、政治や社会問題をただ抽象的に語っていただけのものから、実際に職場で働く労働者一人一人にも分かるような文体や表現に切り替えて行ったのは。

 それに引き換え、お前の言っている事は一体何だ?「いまだに非正規で独身か?」と相手を蔑み、暗に「俺は役付きで所帯持ちで持ち家だぞ」と自己満足にふけっているが、いくらそんなものにしがみついていても、福島原発事故みたいな事があったら、もうそれで一巻の終わりじゃないか。勤め先がブラック企業で、過労死してしまったら、もうそれで一巻の終わりじゃないか。憲法9条改悪で自衛隊に徴兵されて、中東やアフリカの戦場に飛ばされたら、もうそれで一巻の終わりじゃないかw。

 誰しも我が身が一番かわいい。それをむげに否定はしない。でも、それだけでは、「自分さえ良ければそれで良い」という事にしかならず、それでは結局「自分の命も守れない」。
 本当に自分の幸福を守ろうと思うのであれば、それを押しつぶそうとする原発やブラック企業や憲法改悪とも闘わなければ、他人の幸福だけでなく自分の幸福すら守れない。

 ところが、お前には、そういう「社会的視点」は皆無だ。別に「闘う」ところまでいかなくても、「自分の幸福だけでなく他人も幸福になるようにするには、どうしたら良いか?」考える中において、「その他人が非正規か正社員か?独身か所帯持ちか?」こだわる事に、一体どれだけの意味があるのか?はっきり言って、そんな事、どうでも良い事じゃないか。相手の言っている事が正論であれば、相手の身分や地位なぞ全然関係ない。

 下重曉子という人の書いた「家族という病」(幻冬舎新書)という本がある。戦前は軍人としてチヤホヤされ、戦後には反戦も口にするようになったものの、世の中が右傾化するに従い、再び戦前の軍国主義の考え方に戻って行ってしまった父親の時流迎合ぶりや保身ぶりに対する著者の反発・葛藤が、その中で赤裸々につづられている。そんな本がなぜベストセラーにまでなったのか?「家族」「親子」「親戚づきあい」にしか関心を持たない人と言うのは、結局は自分や自分の家族さえ好ければそれで良いのだ、という事に、他の大勢の人も身につまされたからだろう。

 お前も、所詮はそんな「自己チュー」な人間でしかない。だから、身分や地位の違いで人を決めつけ、相手を差別するのだ。

 もはや、このブログは私だけの物ではない。多くの職場仲間も閲覧するようになっている。当然、お前の荒らし投稿も、既に衆人環視の下にある。「競馬ファンはクズ」「その歳になっていまだに独身」等々のパワハラまがいの投稿も、職場の競馬ファンや、他にも大勢いる中高年・独身・非正規労働者から、実際に怒りを買うまでになっている。その事も、よ~く覚えておけ。このボケッ!
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