アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

もうこの国は終わってしまった

2023年02月19日 07時25分00秒 | 職場人権レポートVol.3
 
昨日の午前中は私と外国人女性バイト2人の計3人で農産物の仕分けをした。外国人バイト2人のうち1人はいつも作業しているベトナム人のベテランだが、もう1人はネパール人の初心者だった。
 
ネパール人の初心者バイトも、派遣会社の通訳係(この人もネパール人)から、作業の基本的な内容はあらかじめ聞いているので、最低限の仕分け作業は出来る。
 
しかし、最低限の事しか出来ないので、応用は全く利かない。ベトナム人のベテランも、言葉の違うネパール人の初心者相手に、作業手順の説明に四苦八苦していた。
 
私も検品やハンディスキャンで手一杯で、ネパール人やベトナム人のフォローなぞする余裕は無かった。そこに商品の入荷遅れも加わり、作業はだだ遅れに。最後は皆で手分けして、予定時間も大幅に超過して、ようやく作業を終える事が出来た。
 
作業終了後、「何故、ベトナム人に加えてネパール人も雇うようになったのか?」副所長に聞いた。そうしたら、「最近はベトナム人も、賃金や労働条件の良い他の国に出稼ぎに行くようになり、ベトナム人だけでは人手不足の穴埋めが出来なくなってしまったからだ」という事だっだ。
 
確かに日本に住む在留外国人の国別割合を見ると、約26万人の留学生のうち、多い順に中国人11万、ベトナム人4.4万、ネパール人3.2万と、ネパール人がベトナム人の次に多い事が分かる(昨年6月時点)。留学生と言っても実態は人手不足の穴埋めだ。日本では法律上、外国人の出稼ぎ就労は出来ないので、技能実習生や留学生による学業補助のアルバイトという名目で、外国人労働者を受け入れているのだ。
 
私はこの副所長の返事を聞いて、正直「もうこの国は終わってしまった。もう、こんな国に居ても仕方ないのではないか?」と思った。
 
何故なら、日本を見捨てつつあるのはベトナム人だけではないからだ。今や日本人ですら、日本にいても低賃金でこき使われるだけなので、時給も高く、休みも自由に取れる海外に、出稼ぎに出るようになってしまった。やがてネパール人も、その流れに加わる事になるだろう。
 
 
以前、NHKの「クローズアップ現代」で、日本の若者が海外でバイトするようになったと報じていた。その一例として、オーストラリアでのブルーベリー摘みのバイトに応募した人のインタビューを流していた。その人いわく、「頑張って収穫したら、月に50万円は稼げる」という話だった。
 
「農場での単純な収穫作業なので、英語が全く喋れなくても何とかなる」そうだ。それで「月に50万円も稼げて、休みも自由に取れる。もう日本で働くのがバカらしくなった」と。
 
今まで日本は、労働者を使い捨てにして来た。労働基準法を骨抜きにして、労働組合も骨抜きにして、過労死を蔓延させて来た。賃金も、先進国の中で、唯一日本だけが、何十年も賃金を低いまま据え置いて来た。国内にはブラック企業がはびこり、パワハラやセクハラ、派遣差別や男女差別がまかり通って来た。
 
そのツケが今、一気に噴出しているのだ。若者の海外への出稼ぎも、国内のブラック労働を拒否した一種の「ストライキ」だ。まさに自業自得という他ない。今、ニュース速報で、北朝鮮が日本海にミサイルを発射したと騒いでいる。しかし私に言わせると、もうこの国はミサイル攻撃される前に、とっくに滅んでしまっている。今や、外国人だけでなく日本人にも見捨てられつつあるのだから。
 
それは一体誰の責任か?長年に渡り、自民党の悪政を支持、黙認して来た多くの国民の責任だ。無駄なカートの積み替え作業一つ是正出来ない「社畜、奴隷」国民の責任だ。
 
こんな事を書くと、すぐネトウヨ(ネット右翼)は私の事を「反日」呼ばわりするだろう。しかし、私に言わせれば、今まで自民党の悪政を黙認し、日本をここまでダメ国家にしたネトウヨの方が、よっぽど「反日」だ。あいつらは、強い者には何も言えず、弱い者イジメで日頃のうっぷんを晴らすしか能のない、ただのネットオタクに過ぎない。そんな奴らから「反日」呼ばわりされる筋合いなぞ一切ない。
 
 
以下、2月3日付「女性自身」の記事より↓
 
2月1日、NHK番組「クローズアップ現代」で取り上げられた、海外の“賃金水準”がネット上に衝撃を与えている。
 
同番組では「“安いニッポンから海外出稼ぎへ”~稼げる国を目指す若者たち~」というタイトルで、長時間労働と低賃金に耐えかねた若者たちが、続々と海外へ出稼ぎに行っていると紹介。出稼ぎに行く場所はアメリカやカナダ、ポーランドなど多岐にわたるという。
 
番組内では、実例としてオーストラリアへ出稼ぎに出た若者たちが取り上げられた。
 
まず紹介されたのは、共同生活を送りながら働く20人ほどの日本人の若者たち。仕事は農場で行う収穫最盛期のブルーベリーの摘み取りで、語学能力は問われず、時間は朝8時から14時までの6時間。残りの時間はそれぞれ副業や趣味などの時間に費やすという。給料は歩合制で、シーズンによって差はあるようだが、良い時は日給約2万4000円で、月給は50万円ほどと紹介された。
 
さらにもう1人、日本で脳神経外科の看護師として働いていたという女性も登場。オーストラリアでも人材不足が深刻だという介護現場で、30人以上いる日本人アルバイトの1人として働いている彼女の給料は、1週間でトータル2488ドル(約22万4000円)。日本の介護職の平均月収25万円に対して、多いときで月収80万円だと紹介された。
 
日本でも今年に入って、ユニクロを始めとする大手企業が賃上げを発表している。しかし、日本の全従業者の7割が就業している中小企業ではそうした動きはほとんどなく、日々高騰する物価にあちこちで悲鳴が上がっているのが現状だ。
 
そんな状況で取り上げられた、日本では考えられない賃金水準とその好待遇ぶりに、ネット上は衝撃の声が相次いでいる。
 
《ごめん、日本で働く意味ある?w》
《なぜ同じ仕事をしてもこれだけ稼ぎも生活のゆとり感も違う?》
《そら頭の良い日本人は海外出稼ぎに向かうよ。 夢も希望もない日本はオワコン》
《30年前は日本が東南アジアなどから憧れられて出稼ぎに来ていたのにと思うと、国力が落ちまくったんだなと実感する》
《昨日たまたまNHKつけたらクローズアップ現代でワーホリ出稼ぎの特集だった。オーストラリアでアルバイト介護職で月収90万円だという。。おれもあのまま帰国しなければ今頃どうなっていたか。日本がここまでダメ国家になるとは当時はまったく予測してなかった》
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする