アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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錯士、錯に溺れる(w+怒)

2012年05月20日 09時57分34秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 先日の記事の続きです。私は、先の記事では「如何に記者の方が論理的に正しくても、橋下の土俵に乗ってしまった時点で記者の負けだ」と書きました。しかし、それはどうやら橋下に対する「買い被り」だったようです。如何に「土俵」を丈夫に綺麗に取り繕っても、ここまで中身が破綻してしまっていたら、もはや取り繕いようがありません。以下、少々長くなりますがブログ「Afternoon Cafe」の「MBS記者会見で橋下氏がおかした二つの過ち」という記事から引用します。尚、引用の際に、私の方で重要と思われる箇所を強調字体に変えました。

(以下、当該記事より引用開始)
●第一の誤りは、橋下氏は記者会見を議論であると捉えている点です。

橋下氏も5/13のツイートで「記者会見や囲み取材の場に来て、議論する覚悟がないなら来るべきではない。」などと述べており、記者会見を記者との議論だと捉えているのが伺えます。
しかしこれは誤りです。
これについて、詭弁術講座(2)でも書いていますが、今日は橋下氏が「頓珍漢な意見を言う市長」と揶揄した奈良県生駒市の山下市長のツイログから引用させていただきましょう。

http://goo.gl/o7yzB
(引用開始)
1 昨日、橋下市長がMBS記者とのやり取りについて、再度、ツイートしていた。その中に、「記者は忙しくて全てを勉強しているわけではないから記者が答えられなくてもしょうがないと言うどこかの市長の頓珍漢な意見」というフレーズがありました。

2 この「頓珍漢な意見」を言う市長とは私のことでしょう。橋下市長が激昂された記者会見を見て、思わずツイートしたことが波紋を呼び、橋下市長ご本人からも言及されるとは全く予想だにしておらず、改めてツイッターの拡散力に驚いた次第です。

3 さて、橋下市長の一連のご意見について、合点がいかない部分があり、懲りずにツイート致します。「僕は公人だから記者会見の場、朝夕囲み取材の場などでは出来る限り記者の質問には答える。しかしそれは一方的な僕の義務ではない。

4 (3からの続き)記者の認識に誤りがあったり、見解に合理性がなかったりすれば、当然僕から質すこともある。権力と記者のやり取りの中で真実が見えてくる。それが民主主義における議論の重要性だ。」との部分についてはその通りだと思います。

5 しかし、ここで考えてみたいのは、政治家が記者を通じて有権者に負っている説明責任と、記者が政治家に負っている説明責任が同じかということです。

6 政治家は有権者に対し自分が関係する政治課題について説明責任を負っています。ですから、自分に無関係なこと以外は、他に特別な理由がなければ、記者の質問に答える政治的責任があります。もちろん、ノーコメントもあり得ますが、それは納得できる理由がなければ有権者には理解されません。

7 一方、報道機関は有権者との関係で事実を正確に伝える社会的責任を負っています。従って、政治家から記者への質問は、記者の質問の趣旨がわからないとか、質問の内容が論理的に整合性を欠いているとかの場合に、質問の趣旨を踏まえたきちんとした回答をするためにするものです。

8 では、記者の質問の趣旨に関係なく、政治家が「記者はこのことを知っているか?」「記者はこれについてどう考えるのか?」など、質問することそのものを目的として記者に質問した場合に、記者は答える必要があるでしょうか。

9 私は、記者はそのような質問に答える必要はないと思います。なぜなら、記者は有権者との関係で事実を正確に伝える社会的責任は負っていますが、その際、自分の認識や見解を有権者に伝える責任は負っていないからです。


10 言い換えれば、記者やディレクターは自分の認識や見解を、自分の記事や番組の中で予め述べないと報道してはならないということはありません。世界中どこを探してもそのような報道ルールが確立している国は無いでしょう。

11 もちろん、前回ツイートしたように報道には何らかの形で報道する側の主観が入っています。そもそも記事や番組にするかどうか自体、報道する側が取捨選択するのですから、内容に主観が入るのは自明のこと。それを読み解き、真実に迫るのが、前々回申し上げたメディア・リテラシーということです。

12 ですから、記者は質問すること自体を目的としたような政治家の質問に答える必要は無いのです。今回、橋下市長の取った行動でさらにまずかったのは、その質問に答えないと、自分も記者の質問に答えないと言ってしまったことです。ここまで来ると、政治家の説明責任の放棄です。

13 そして、もっともっとまずかったのは、橋下市長は自分が答えを知っている質問に記者が答えないと、記者が橋本市長に発した質問(しかも、その質問と橋本市長が発した質問はあまり関係がない)に答えないと言われたことです。

14 例えて言えば、「自分の出すクイズに答えないと君の質問にも答えないよ」と。どうやら、橋下市長は、記者会見は記者との知恵比べの場と認識しているかのようです。


15 「僕はいつも事前のペーパーなしで記者とやり合っているとツイートで強調」されていることからも、記者会見を記者との知恵比べの場と勘違いされているかのような認識がうかがえます。
(一旦引用終了)

 これを世間では「煙(けむ)に巻く」と言います。橋下の場合も、揚げ足取りの逆質問で話を逸らし、一方的な罵倒で記者を委縮させ、強引に白を黒と言いくるめようとしたのでしょう。しかし、肝心の中身がここまで錯誤だらけでは、それをトークで誤魔化そうとしても、もはや無理です。「策士、策に溺れる」という言葉もありますが、今回の場合は、寧ろ「錯に溺れる」と言うべきなのかも。

(中略後、再び引用開始)
●第二点目
市長が記者に「起立斉唱命令の主体はだれか、対象は誰か」と質問し、記者がそれに答えると「違う」「事実関係も知らないのに取材するな」と激しく罵倒しました。(どんな様子かだったは動画、または詭弁術講座でお確かめください)
しかしこれは記者の方が正解、市長の方が間違っていたのでした。

「Snap Days ~Shuichi Taira’s photo gallery~」から頂いたトラバから

橋下徹は、MBS女性記者に公式に謝罪するべきだ
http://d.hatena.ne.jp/furisky/20120516/p1より

さて、橋下は、起立斉唱命令は誰から誰に対して下されたものなのか、記者に逆質問したわけだ。上述したようにこれ自体がナンセンスだが、
そこは置いておくとしても、橋下は明白に間違いを犯した。

命令を出した主体について記者は、中西教育長だと答えたところ、橋下は、

『とんでもないですよ。もっと調べてくださいよ。教育長が命令出せるんですか』

命令の対象についても、MBS側が、校長と答えたところ、

『違います。違います。そこは変わりました。全教員に出されてるんです。』

橋下はそのように否定して、以降、記者を勉強不足だのなんだの言って、しまいには命令口調で記者を罵倒しだした。

ここで、平成24年1月17日に出された大阪府教育委員会の通達の文書をよーくご覧いただきたい。件の職務命令とはこれを指しているわけだ。

(引用開始)
教委高第 3869号
平成24年1月17日
府立学校 教職員 様
                            教育長

入学式及び卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について(通達)

国旗掲揚及び国歌斉唱は、児童・生徒に国際社会に生きる日本人としての自覚を養い、
国を愛する心を育てるとともに、国旗及び国歌を尊重する態度を育てる観点から学習指導要領に
規定されているものである。
また、平成2 3年6月1 3日、大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱
に関する条例が公布・施行された。本条例では、府立学校の行事において行われる国歌の斉唱
の際に、教職員は起立により斉唱を行うことが定められている。
 ついては、入学式及び卒業式等国旗を掲揚し、国歌斉唱が行われる学校行事において、式場
内のすべての教職員は、国歌斉唱に当たっては、起立して斉唱すること。


教委高第 3869号
平成24年1月17日

府立学校 校長  様
府立学校 准校長 様
                           教育長

入学式及び卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について(通達)

 国旗掲揚及び国歌斉唱は、児童・生徒に国際社会に生きる日本人としての自覚を養い国を愛
する心を育てるとともに、国旗及び国歌を尊重する態度を育てる観点から学習指導要領に規
定されているものである。
 また、平成2 3年6月1 3日、大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱
に関する条例が公布・施行された。本条例では、府立学校の行事において行われる国歌の斉唱
の際に、教職員は起立により斉唱を行うことが定められている。
 ついては、入学式及び卒業式等において国歌斉唱を行う際は起立により斉唱するよう教職
員に対し通達を行ったが、校長又は准校長からこの趣旨を徹底するよう職務命令を行うこと。
(引用終了)

ここに明白に示されている。
この通達は、“教育長”から教職員と校長に同時に出されているものであって、MBSの記者の返答は間違えていない。

間違えたのは橋下に他ならない。

橋下は、自身の間違いに基づいて、間違えていない相手を指差し、命令し、罵倒した愚を犯したのだ。
勉強不足だったのは記者ではなく、橋下徹自身にほかならなかった。
記者を罵倒する言葉は、実はブーメランとなって自らの脳天を直撃する失態を演じていたのだ。

ということで、橋下徹は、MBSの女性記者に対して公式に謝罪するべきだ。

こんなことを市民ひいては国民が許して、橋下の記者バッシングに加担するようではこの国は本当に橋下ファシズム体制に陥いってしまう。
橋下を擁護し記者が悪いと非難している人たちは、少なくとも上述した橋下の誤認に基づく記者バッシングは間違えているということぐらい同意出来ないのならば、事実を事実として認識することも出来ない盲信状態に陥り、危険なカルト教祖を信奉し続けるカルト信者と同様の愚に堕していると思う。

(以上、当該記事より引用終了)
 http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-907.html

 マスコミは依然として橋下を持ち上げ、「ヒトラーばりの喋り方も、上手く使いこなせば営業用トークに生かせる」なぞと書いていますが、幾ら饒舌でも中身が伴わなければ全然意味がありません。ウソをハッタリで誤魔化しただけの「饒舌」では、詐欺トークには使えても、まともな営業には使えないでしょう。
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