どこまで行けるか80歳

崖から突き落とし。這い上がれるのか

○外にはでてみるもんだ その2

2022年10月31日 | ボケ確率アップの立場です

 出かけ先で道がわからなくなった。

 地図はあるのだが、方向の取り方をまちがえたらしい。

 周りを見ると中老年の女性と、二人連れの女子高生がめについた。

 どっちに声をかけようかとまよう。

 無難なのは中老の方だろうが、ここはせっかく出かけてきたのだ、日ごろ付き合いのない女子高にしよう。

 二人は、目標の建物は知らない様子であった。

が、たわしの手元の地図に目をやると、素早くとりあげて地図をさかさまにし、反対側の方向をさした。

え、あっちなの。と不安になる。

ふたりも大丈夫?一人で行ける?ときいてきた。

よっぽど頼りなくみえたらしい。

大丈夫だと答えると、わからなくなったら、もう一回だれかにきくのよという。

おお、小学生並みの取り扱いだ。ふりかえると、見守っているではないか。

そうかい、近頃の女子高生はこういう感じなのか。

いい子たちだなあ、介護保険なみのやさしさであった。

外にはでてみるもんだ。こんなことでも年寄りには新鮮なのだ。

第一、幸せではないか。


○外へは出かけてみるもんだ

2022年10月23日 | ボケ確率アップの立場です

秋晴れなので電車にのってみた。各駅停車である。

座席には母に連れられた女の子がすわっている。

よこに腰かけると、その子が私にはなしかけてきたが、聞こえにくい。

聞こえないといっても、少し大きな声に変える知恵はない。

何度聞き返しても話がすすまないので、仕方なく適当にうなずいて笑ってみた。

するとこの子は作戦を変えて更にアタックしてきた。

手を広げ指を4本示し「よんさい。よんさい」という。

これならわかるが、かといてこっちも「はちじゅうさんさい」とかえすわけにもいかない。

「ほいくえんとかにいってるの」ときくと、わからないという。

「ひとりっこなの」ときいてもわからないという。

なんだ、単語の教育ができてないのかと、おもったら、ちょうど止まった駅の駅名をよんでみせた。

ひらがなで駅名がかいてあるのだ。

ゲゲ、この子は文字がよめると証明しているのだ。

私はあわてた。自分が四歳の時に、ひらがながよめたかしらと、うろたえる。

「あ、字がよめるわけね、そうなの」と絶句。今どきの子供って、こうなの?

彼女の興味は、わたしの押し車にあったらしい。

ブレーキや、方向転換などをやって見せると、すぐに覚えそして、乗りたいといいだす。

介護保険のレンタルなのであまり乱暴な扱いはしたくなかったが、彼女は構わず足をかけてきた。

困ったなあと思った時に、それまでずっとスマホ三昧だった母親がイキなり立ち上がって子供の手を掴むと、締まりかけのドアから飛び出していった。

何だったのだ、あの母子は。

私にとっては不思議な体験であった。

やっぱり外には出てみるもんだ。


○医療費2倍のショック

2022年10月20日 | ボケ確率アップの立場です

 医療費が2倍になったではないか。

 今ごろ何を云う、と友はいうが。

 窓口へ向かって出ていくお金を見ないと実感がわかなかった。

 することは同じなのに、3000円が6000円。

 八百屋だって、値上げの時はすいません、という。

 だいいち、年金から引くものを引いた後の話だと思っていたら、引く前の話だったとは。

 お釈迦さまだって、こんなテはつかわないだろ。

 おまけに10月に予約が3日続いて、CTだカメラだのと大物ばかりだったため、私の今月の生活費が…。

 医者にかかって、食費がなくなり栄養失調なんて、シャレをいっておられない。

 さあ、考えよう。

 医療を受けて病をなおし、ちょっとだけ命ながらえるか。

 医療を絶ちそのお金でおいしいものを食べて、寿命任せにするか。

 医療ナシ、痛みこっちもでだらだら生きるか。

 このたびは3択なのが悩ましい。


○しみじみとヒガミっぽい秋

2022年10月14日 | ボケ確率アップの立場です

  コロナを(もう無いことにしよう)、ということにきまり。

 とまではいわないけれど、外国から人が入り、人混みにもあまり気を遣わないとなれば、イケイケだ。

 それはいたしかたないとして、私はどうする。

 極、個人的には、振り返ると今まではよかった。

 コロナと同時に杖、押し車の身となり、出歩くのに、人混みがいないのは幸いであった。

 地下道も、駅も、そこそこに隙間があり、みな用心してうごいていた。

 昨日出かけて、身に危機を感じた。

 人が増え、外人が出現。

 彼らの持ち歩くダブルのスーツケースはこわい。

 ひところの砂利トラににている。

 前にいる生き物を避けようとしない。

 あっちもこっちも3年間のブランクがあり、以前の感覚を取り戻すまではやはり、あぶなそうである。

 同年でも達者な人たちは、さっそく2泊3日とかで出かけている。

 私はもう、その中に入れない。

 行くなら、近場で一人。いいけど、なあ。

 年寄りがかぎりなくヒガミっぽくなるわけが、しみじみとわかる。


〇町内などの会役員の順番

2022年10月09日 | ボケ確率アップの立場です

 町内会とか、ご近所関係の会などの役員が順番にまわってくる。

 好きで入っているのではなく、そこに住んでいるだけで会員なのである。

 その会の、役員の順番がどんどん早く回ってくる。

 いや、どういう順番なのかわからないが、回ってくる。

 昔ならとっくに員数外の年齢になってからである。

 若者がいないか、いてもほぼ家にいないのか。

 が、そういう会はなくならないで、老人ばかりでほそぼそと、えいえいとつづく。なんでだろう。

 今はもう、あるというだけで、機能しているようには思えない。

 昔からあるというだけの意味しかないと思うが。

 そういうことは考えないのかなあ。

 よたよたと足腰もおぼつかないまま、順がきたといわれ、出てゆく。

 しかたなく行って、ついついイランことをいってしまうではないか。

 迷惑至極なのであるが。