どこまで行けるか80歳

崖から突き落とし。這い上がれるのか

〇減らない、汚れない、というむなしさ

2021年04月29日 | ボケ確率アップの立場です

妹が居なくなってお金が減らない。食べ物がへらない。トイレペーパーがへらない。

電気ガス水道料金が減る。ゴミがでない。家がよごれない。洗濯物がすくない。

こういう生活、むなしい。

去年の今ごろは、痛い腰をささえつつ、妹に作ってやっているんだ、ありがたくおもえ、と言わんばかりな生活をしていた。

そのじゃまな者がいないむなしさ。

何をしても、喜ぶ相手もなし、笑うことも仲よくも、反発もない。

あるのは妹が生活していた空間だけ。そこに妹が生きていた跡が広がっているのが、私にはむなしい。

若葉が萌えるのに、どこもクローズで賑わいのない町並み。

これはボケやすさアップ族には良くないなあ。


〇失せものはすべてわが身に

2021年04月27日 | ボケ確率アップの立場です

これまで家の中でものが行方不明になると「妹だ」と決めつけていた。

そういうとき妹は一生懸命「わたしはしらない」といいつつさがしまわっていた。

 が、どうだ。妹が亡くなっても物は行方不明になっていく。

ハサミ、ペン、めも、リモコン、などなど。

いままでとペースや種類がかわらない。私が犯人だったんだ。

可愛そうに妹。物がなくなるたんびに嫌な思いをこらえていたんだ。

姉って、横暴な地位にいられたんだ。すまなかった。

私って、自分のほうが正しいと根拠なく勝手に信じるタイプの人らしい。

そういう人を嫌っていたんだが。

 

 


〇早くもコンビニ人間になった私

2021年04月23日 | ボケ確率アップの立場です

コンビニでチンして1食済ませる人とは、視線を合わせないで過ぎていたわたし。

が、一人食になって気が付くと、しっかりコンビニの冷凍食にはまっている。

ほどよい味、一人分、チンだけでOkというところが今の私には絶対な条件。

こしらえて、余って、次の日に同じものを食べるのは辛い。

今は一人分で作るわずらわしさから逃げられるほうに流れる。

作ってみてもどんどんまずくなっていくのがわかる。

自分でつくって自分で文句を言うくらい空しいこともない。

妹が残していったナナコカードにコープ並みの入金をしている私。

堕落なのか、いいご時世に生きているのか。昔ならこれは悲惨な生活であったろう。

 


〇コロナ鬱?

2021年04月20日 | ボケ確率アップの立場です

同年代の友がいる。今となっては残り少ない貴重な存在である。

平時なら、まあまあでうまくやってきた。が、コロナ発生で事情が変わる。

家族のいる友は、家族に迷惑をかけないため、家からでない。

独り身の友は籠ったまま限界にきている。

そこで同じ独り身になった私に電話をかけてくる。それも頻回に。

話題は次第に暗く余裕のないものになってゆく。

うんうんと同意しているうちにこっちが引き込まれそうになる。

今の私はそういう電話はこまる。

昨年突然家族を失ったショックから、浮かび上がろうともがいているところである。

暗く鬱陶しい泣き声の上乗せはご免こうむりたい。他をあたってほしいのだが。

コロナはいつまでつづくのとたんびに私にきかれたもなあ。

誰にも会わない同じ毎日でつらいっていっても、私もだし。

することがない。寂しい、つらいと縋りつかれても、友は杖ではない。共倒れもある。

何が楽しいか人それぞれだ。

例えば家にいて、チャカチャカと家事をするのでも楽しいということにすれば気分はちがうだろ。

友には楽しみを自作して、楽しい勢いのある話題を提供してほしい。

それが無理なら専門家に助けを求める時ではないだろうか。

私はそうしているのだが。

 


ワクチンクーポン新利用

2021年04月15日 | ボケ確率アップの立場です

義妹はかなり認知傾向がすすみ、当人は周りに疑心暗鬼となっている。

誰が何を言おうが、家にへばりついて外に出ないそうだ。

姪は困り果てている。

近くの地域包括支援センターに相談するが、返事は寂しいものだった。

当人を受診させて、認知検査を受けるようにと病院を紹介しただけだった。

そんなことは何回もアタック済で、こまりはてて助けをもとめている。

その辺は向こうもわかっているけど、手はださないらしい。

そこに届いたコロナワクチンの通知。

宛名といい、赤い文字といい、お役所から来た緊急のお知らせである。

これには当人も納得、内科医に受診をすることになった。

コロナもトンだところで妙な役に立つものだ。

が、医師から「今日は何日?」ときかれ、自分が騙されて認知の受診をしていると気をまわした。

怒り、悲しみ、自分はボケてはいない、きちんと自分の役目を果たしているのにと訴えたそうだ。

かわいそうな義妹。

若くして弟に嫁ぎ、怒りっぽい男の機嫌を取り、仕事をたすけてきた。

義理の父母や長男夫婦に気を遣い、私たち姉妹へも気配りを絶やさないで生きてきた。

障害のある妹のためにも最後まで心をつくしてくれた人である。

この人に認知だろうがなんだろうが、幸せになってもらいたい。

なにからすればいいのだろうか。

 


〇コロナワクチンクーポン券が来た。

2021年04月08日 | ボケ確率アップの立場です

「コロナワクチンクーポン券」がきた。

クーポン券と接種の予診表、説明書の3通である。

 説明書には接種は任意であるとあった。うんうん。

〇コロナは罹っても8割の方は軽症である。治る例もおおい。

(えーー、そういう感じはしてないけどなあ。そうなの?)

〇高齢者や基礎疾患のある人は重症化しやすいともいわれている

以下、下線は私がいれたもの。とも言われているって、そんな。そうなの、ほんとにそのレベルなの。報道から受ける感じとはちがうなあ。笑いそうになった。

〇ワクチン接種により、重症化が抑えられる知見もあります副反応が生じる可能性もありますので、ご自身で接種の判断をお願いします。

という書面であった。

この説明文、へえ、ほんまかいな。「知見」って、どれくらいのものや、と考える。

どう考えても、たいして効目はなさそうに感じたが。

やる気を半分なくしそうになった。

どうでもいいよ。やるなら気をつけてな。あんたの責任やでと聞こえる。

たしかに、これこそ体はって自己責任をとることである。

コロナを弾き飛ばすのか、コロナ以前にワクチンで死ぬのか。

我が子を実験台にした科学者がいたが、現代では世界一団となって、実験台に立つ時代である。

私もやります。って、ほんとはいつになるんだろ。

 


〇満開の桜、なあ

2021年04月02日 | ボケ確率アップの立場です

桜が咲いた。

今年は一度にドバっ、である。金曜の夕方にはまだ枝のほうが目立っていたのに、日曜の夕方に行くと全開。

マジシャンが山高帽子から取り出した花みたいにイキナリ満開で出てきた。

まばゆい。輝き、光っている。

今年の桜は、どんなに光っても、輝いても、私には寂しい。辛い。耐えがたい。

亡くなっていったモノたちが身の回りに多すぎる。

過ぎた春の、あれやこれが桜が鮮やかであればあるほど、悲しく思い出す。

妹、隣の奥さん、友達、友達の子供などなど、例年になく周りに亡くなっていった人がおおい春である。

光があふれ、人が華やぎ、浮き立つほどに心が沈む。

で、やたらにイライラする。もう経過したかと思っていた喪失感がぶり返してきているのだろう。

ふん、そんなにうきうきしたって、みんなそのうちに死ぬんだぜ。どーせ、な。って、まだぐれている。

80過ぎれば花の見え方もちがうものなんだ。