親族以外の後見人を決めるには、信頼度がたいせつだろう。
最近は大手の証券会社、銀行などが、後見人の話に声をかけてくる。
財産は当行が責任をもってお守りし、身辺の御世話はベテランの専門家が誠意をもっていたします。
パンフレットは完璧であるが、これでいいのだろうか。
財産は金融機関で管理され、おそらく安全だろう。
だが、その他の御世話という項目では、銀行はタッチしない。
肝心なその他の項目とは介護である。
この介護部門の正体が実ははっきりしない。下うけといってもいい。
問題が発生してからあとの話は日を経るにしたがって変化し、最終的には泣きを見るケースがある。
私が妹のために後見人を捜した時にはなかったケースである。
もともと成年後見人制度の評判は「悪い」がはじまりであった。
おカネだけとり、何もしないという例が本になって何冊も出ていたが、現在でもない話ではない。
大切なのは後見者=介護人でなければならない。
福祉に精通し、介護についても詳しくないと頼りにならぬ。
これは医者を選ぶのに似ている。むつかしいが根気よく慎重に。
大切なおカネを使うのだから。